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【プロ野球】ファンが予想する「2024年パ・リーグの優勝チーム」ランキング!接戦を制した球団は?【207人に聞いた】

  • 2024.3.21
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写真:PIXTA

2024年シーズンで創設90周年を迎えるプロ野球。その長い歴史の間に数多くの名選手や名勝負が生まれ、1950年から2リーグ制が導入されるとセントラル・リーグ、パシフィック・リーグに分かれた各チームが優勝を目指してシーズンを通して戦うことが多くの野球ファンを魅了してきました。

そんな記念すべきシーズンを迎えるプロ野球がついに3月29日(金)に開幕。

開幕目前となった今回、プロ野球ファン207名が予想する「今季パ・リーグで優勝すると思うチーム」のアンケートを実施。

その結果をご紹介します。

【第3位】千葉ロッテマリーンズ(31票)

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写真:PIXTA

直近5シーズンで三度の2位という結果を残している千葉ロッテマリーンズが第3位に。

チーム打率も防御率もリーグ4位、中でも規定打席に到達した選手の最高打率がポランコ選手の.242というように戦力的にはかなり厳しい状況だったにもかかわらず、吉井理人監督の「レギュラーを固定しない」「中継ぎ投手の固定をしない」など、流動的な選手起用がハマったことで接戦を制して昨シーズン2位という結果に。この点がファンに評価されたのかもしれません。

左のエースの小島和哉投手、ベテランの美馬学投手、そして2022年に完全試合を達成した「令和の怪物」こと佐々木朗希投手らの先発投手陣が安定し、さらにマーティン選手が抜けた穴を埋めるように巨人からポランコ選手を獲得。これまでのチームに欠けていた長距離砲が加わったことで、もともと粘り強い打線も奮起するだろうと。昨季開幕前は予想されていました。

そんな中でシーズンを迎えると先述した吉井監督の起用法がハマり、5月までは首位に立つという快進撃をマーク。WBC日本代表を経験したことで急成長を遂げた佐々木投手がエースクラスの活躍を見せると、新戦力のポランコ選手も低打率ながら本塁打を量産。フレキシブルな選手起用の中で藤原恭大選手や山口航輝選手らの若手もレギュラーに定着。ベテラン勢を脅かす活躍を見せて勢いに乗った点も大きなトピックとなりました。

アンケートを見ると、今季のキーマンはズバリ、佐々木投手。昨シーズンは前半戦こそ好調だったものの、シーズン途中に脇腹を痛めてしまい後半戦は無念の未勝利。プロ入り以来、一度も規定投球回に達したことがないため、今季はシーズンを通じて活躍することがファンからも大いに期待されています。

昨年の戦力で奇跡の2位。戦力ダウンはなく、投打者ともに戦力アッフしているので「チーム」がまとまれば優勝だと思っている。(51歳・男性)
佐々木朗希が圧倒的な成績を残して、それにつられて他の選手も成績が上がりそう。全体的な戦力レベルはここ数年上がっている。(31歳・男性)
層の厚い投手陣だけでなく、ベイスターズからソトが加入し、ポランコ、ソトとある程度の本塁打を見込めるオーダーを組むことが可能になったのと、去年のCSで活躍した藤岡、安田らの打撃開花しそうだから。(41歳・男性)
佐々木朗希をはじめとした投手陣が頑張ってくれそうです。若いチームなので今年は伸びそうな気がします。個人的には松川虎生捕手を応援しています。吉井監督の下で雰囲気も良さそうなので行けるのではないでしょうか。(55歳・女性)

【第2位】福岡ソフトバンクホークス(63票)

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写真:PIXTA

昨オフにFAで西武から山川穂高選手、さらに巨人を自由契約になったウォーカー選手を獲得するなど打線の強化をはかった福岡ソフトバンクホークスが第2位に。

2010年以降の15シーズンで5度リーグ優勝を成し遂げるなど、パ・リーグきっての強豪チームとして知られていますが、ここ3年はオリックスの後塵を拝し、さらに昨季は勝てば2位という最終戦を落としてまさかの3位後退。この責任を取る形で藤本博史監督は辞任。今シーズンからは元WBC日本代表の監督を務めた小久保裕紀監督が指揮をとります。回答にはリベンジを期す今季「新監督の手腕に期待したい」という声も目立ちました。

そもそも昨季の時点でリーグ打率、本塁打はともに1位のオリックスと肉薄するレベルで戦力は充実したもの。主砲の柳田悠岐選手は打撃3部門はすべてリーグ5位以内と安定感抜群。これに昨季の本塁打王、打点王の二冠に輝いた近藤健介選手で組むクリーンナップはリーグ随一の破壊力を誇ります。ここに今季は山川選手とウォーカー選手が加わるのですから、打線の破壊力は12球団最強となるかもしれません。

昨季3位の敗因となったのはやはり投手陣でしょうか。特に先発陣が安定せず、2桁勝利を収めたのはメジャーから復帰してきた有原航平投手のみ。故障者も多く、若手の台頭もなかったことが誤算とはなりましたが、今季で43歳となる和田毅投手は8勝を挙げるなどまだまだ衰え知らず。さらに昨季は物足りない成績に終わったとはいえ、東浜巨投手や石川柊太投手ら実績のある選手もいるので、復活すれば先発陣は一気に強化されることでしょう。

ここに成長著しいスチュワート・ジュニア投手と先発転向が予定されているモイネロ投手が奮闘するようなら、オリックスの牙城を崩してもおかしくはないでしょう。

山川穂高の補強とウォーカーをDHで使えたら打線は一番強くなると思います。投手の軸になる有原が昨年以上の活躍をみせて、対抗のオリックスの山本由伸が抜けたことによって、一番勝ち目がでてくると思います。(50歳・男性)
ソフトバンクホークス。ここ数年は優勝候補にあげられながら優勝を逃していたチーム。チーム自体も世代交代の過渡期。しかし、今年は監督も代わり、山川穂高選手を獲得。間違いなく、打線はプラス指標。小久保新監督の手腕に期待したい。(43歳・男性)
今年は投打共にバランスがよく、若手も育ってきているし連動できれば優勝だと思います。(29歳・女性)
新加入の山川選手が入ったことで、打線が厚みを増した。どこからでも点を取れる驚異的なチームに仕上がっている。(33歳・男性)

【第1位】オリックス・バファローズ(74票)

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現在パ・リーグを3連覇中のオリックス・バファローズがソフトバンクをかわし第1位となりました。

「手堅い野球ができる」「監督の力が大きい」など、“ナカジマジック”と称される中嶋聡監督の選手のコンディションを優先した起用、そして堅実な試合運びが高く評価されていることがわかります。

昨シーズン前半は連勝は5が最大と、大波に乗ることがなかったのですが、最大連敗も4という堅実さが目立ち、毎月のように貯金を作って行ったことでソフトバンク、ロッテとの熾烈な首位争いを展開。すると、ソフトバンクが7月前半に12連敗で優勝戦線から離れると、オリックスはロッテとの一騎打ちを制して8月からは独走。最終的には、2位のロッテに15.5ゲーム差という大差を付けてリーグ3連覇を果たしました。

そんなオリックスの強みはなんといっても投手陣。史上初の3年連続投手四冠を達成した山本由伸投手を筆頭に、宮城大弥投手、山﨑福也投手もそれぞれ二桁勝利をマーク。さらに開幕投手を務めた山下舜平大投手も9勝を挙げるという飛躍を遂げて、強力な先発ローテーションを構築。これにWBC日本代表で活躍したことで自信を付けた宇田川優希投手、山﨑颯一郎投手がブルペンを担当するという盤石の布陣で抜け出しました。

また、森友哉選手が加わった打線は吉田正尚選手が抜けたことを感じさせないほど強力なものとなり、頓宮裕真選手が首位打者に輝く活躍を見せたこともプラスに。ベストナインに5選手が選ばれたところもチームの完成度の高さを感じさせます。

今季は山本投手のメジャー移籍、山﨑福也投手のFA移籍などがありましたが、山下投手がフルで動ける点や後半戦からローテーションに定着した東晃平投手がいるため、山本投手の穴は埋まるはず。打線にも西川龍馬選手が加わることを考えると、リーグ4連覇は手堅いと言ってもいいかもしれません。

投手力の高さと野手の補強のバランス、若手の育成が上手くいっているから優勝すると思う。(35歳・男性)
投打ともに戦力が安定している。山本投手が抜けたのは痛いが、それを上回る打撃力があるのでリーグ優勝が大いに期待できる。(44歳・女性)
パリーグの中で地力が一番高いチームで、今年も王者としての風格を見せつけてくれると思うからです。(33歳・男性)
手堅い野球が出来る中嶋監督のオリックスが一番だと思います。山本が抜けましたが、若手の山下が台頭しロッテにいたカスティーヨを補強して盤石ですし、打線も西川が加わった事で打線に厚みが出ましたので今年も優勝に一番近いのではないでしょうか。(39歳・男性)
中嶋監督が選手のコンディションをよく見て、起用する選手を選んでいるのがわかるから。最下位が続いていたのにここまで一気に成長したのはやはり監督の力が大きいと思う。(37歳・女性)

結果はこちら

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オリックス、ソフトバンク、ロッテの三つ巴という形になった今回のランキング。

そのため4位以下とは開きが出ましたが、23票を集め第4位に選ばれたのは何と北海道日本ハムファイターズ。2年連続最下位に低迷していますが、万波中正選手や野村佑希選手ら、新庄剛志監督が辛抱強く育ててきた若手がひとり立ちし始めたことで戦力アップが見込め、パ・リーグの台風の目と目されています。

その他、埼玉西武ライオンズが11票、東北楽天ゴールデンイーグルスが5票を獲得。西武は盤石の投手陣、楽天では伸び盛りの若手選手の活躍次第ではと注目を集めています。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年03月05日~2024年03月19日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:207

※記載している回答は原文ママ

※2024年3月12日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

文:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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