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【センバツ出場校・注目選手紹介】〜中国/四国編〜高校野球初期から活躍していた学校多数!伝統の力で今大会も飛躍

  • 2024.3.14
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写真:PIXTA

参加校は決して多くありませんが、高校野球草創期から野球が盛んで、これまでに数々の名選手や名門を生んだ地域です。

中国はかつて広島が「野球王国」とよばれたり、四国は全県で商業高校が強さを誇ったことから「四国四商」というフレーズが広まったりした歴史もあります。
センバツにおける都道府県別の勝利数を見比べてみても、広島県が全国6位の96勝高知県は7位の93勝で、以下、10位徳島県、12位愛媛県、13位香川県と続いており、全国でも上位の成績を収めていることが分かります。

そんな野球処である中国・四国からセンバツに出場する4校がこちらです。

〜中国編〜

【広陵高校】(広島) 3年連続27回目 <総合戦力S>

昨秋の中国大会チャンピオン。1896年創立と学校の歴史は古く、春は今大会の出場校中最多となる27度目の出場となります。名将の中井哲之監督は投打にハイレベルなチームを毎年のように作り上げますが、今回のチームもセンバツでは優勝候補筆頭です。
打線は出塁率の高い1番濱本遥大選手と2番田村夏芽選手、長打が持ち味の3番土居湊大選手と4番只石貫太の上位に破壊力があります。
投手は下級生のときから背番号1を背負う高尾響投手が絶対的エース。最速148kmの速球を持つ今大会屈指の右腕です。

【創志学園高校】(岡山) 7年ぶり4回目 <総合戦力A>

甲子園常連になりつつある創志学園高校。秋は県大会で苦しい試合が多い一方、中国大会では圧勝が続きました。
投手陣は左腕の山口瑛太投手と右投げの中野光琉投手の二枚看板に安定感があります。秋は出場校中3位となるチーム防御率1.03を記録しました。
同校では2022年夏にベテランの長沢宏行氏から門馬敬冶氏に監督が交代。門馬監督は強豪の東海大相模高校を春夏4度甲子園優勝に導いた名監督です。創志学園の監督しては初となる甲子園でどのような采配を見せるか期待が高まります。

〜四国編〜

【高知高校】(高知) 3年連続21回目 <総合戦力A>

四国大会優勝校。春は3年連続の出場になります。
秋は県内でライバル関係にある明徳義塾高校と2度対戦。県準決勝で2-1と勝利し、地区準決勝でも3-2と1点差で振り切ります。いずれの試合も先制点を許す展開でしたが、終盤に逆転するしぶとい戦いぶりで甲子園への道を切り開きました。
守りからリズムをつくり攻撃につなげる高校野球のお手本のようなチーム。四国大会は3試合全てで辻井翔大投手から平悠真投手への投手リレーをおこなっており、センバツでも継投のタイミングがポイントとなりそうです。

【阿南光高校】(徳島) 32年ぶり2回目 <総合戦力B>

2018年に阿南工業高校と新野高校が統合して誕生した県立校。32年前に新野高校がセンバツに出場した歴史を受け継ぎます。
徳島3位ながら、地区大会では丸亀城西高校、松山商業高校、鳴門高校と実力校を相次いで撃破し、準優勝。
全4試合を完投した吉岡暖投手のスタミナと攻撃陣の勝負強さは見事でした。ちなみに、捕手で主将の井坂琉星選手は中学時代から吉岡投手とバッテリーを組んでおり、全国制覇の経験もあります。投打に公立校らしからぬ力強さがあり、今大会台風の目になる可能性を秘めたチームです。

注目、期待の選手

◆高尾響投手(広陵高校・3年)

部員が100人を超える名門の広陵高校で、1年生の春から背番号1を背負う実力派の投手。
172cm73kgと小柄ながら最速148kmの力強い直球を武器に、同校を3季連続で甲子園に導きました。秋の中国大会は2試合に先発登板して完投。18回を投げ19奪三振と高い奪三振率を記録しています。
昨年はセンバツ準決勝で山梨学院高校、夏の選手権は3回戦で慶應義塾高校と優勝チームに敗戦。いずれの試合も終盤に決勝点を奪われ、涙を吞みました。今大会屈指の好投手は一球の重みを噛みしめ、昨年の借りを返します。

◆吉岡暖投手(阿南光高校・3年)

MAX146kmを誇る右腕。力のあるストレートにカーブやスライダー、カットボール、フォークなどの変化球を織り交ぜます。
昨秋は公式戦8試合に登板して7試合で完投するスタミナを披露。四国大会準決勝から決勝にかけて2試合連続で8奪三振をマークするなど要所では三振を奪う力も付き、四国地区を代表する投手に成長しました。
既にプロのスカウトの目に留まる存在でもあり、同校から2年前にプロ入りを果たした森山暁生投手(現・中日ドラゴンズ)に次ぐ大エースとしてチームを牽引します。


※情報は3月13日時点のものです。
※学年は、4月からの新学年です

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