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【センバツ出場校・注目選手紹介】〜関東編〜 実力伯仲!投打にわたりハイレベルな地区から選抜された高校をご紹介

  • 2024.3.12
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参加校が多く、投打にわたってハイレベルな関東・東京地区

1都7県全てに甲子園優勝校が存在し、実力校同士がしのぎを削り戦っています。浦和学院高校や横浜高校、東海大相模高校、早稲田実業高校、日本大学第三高校など野球ファンであれば誰もが耳にしたことがある名門が多いのもこの地域の特徴です。

出場枠は関東が「4.5」、東京は「1.5」。それぞれで4校と1校を選出した後、残りの1枠を関東5校目と東京2校目の比較で決定します。センバツ独特の選考方式ですね。

選考の結果、今大会は関東から5校、東京から1校が選ばれました。初出場は一校もなく、甲子園に出場実績のある強豪が顔を揃えています。その中には昨年のセンバツで優勝した学校の名前も。全6校の顔ぶれを早速見ていくことにしましょう。

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写真:PIXTA

〜関東編〜

【作新学院高校】(栃木) 2年連続12回目 <総合戦力S>

昨年のセンバツはベスト8で敗退。そのときの対戦相手である山梨学院高校と関東大会決勝で再戦すると、終盤に突き放して13-4と圧勝。見事リベンジを果たし、王者になりました。
秋は集中打でビッグイニングをつくる試合も多く、持ち前の打力の高さが光りました。打線は主将の小森一誠選手をはじめ左打者が多く揃っている点が特徴です。
投手は最速147kmを誇るエースの小川哲平投手が中心ですが、控え投手も充実しています。強豪私学としては珍しく、ベンチ入り全員が県内出身選手。チームの目標は「日本一」です。

【山梨学院高校】(山梨) 3年連続7回目 <総合戦力A>

甲子園では長らく2回戦の壁を越えられずにいましたが、昨春は開幕戦で勝利すると勢いに乗り、山梨県勢としては春夏通じて初となる甲子園優勝を果たしました。
今回のチームは前年ほどの爆発力はない印象ですが、関東大会は初戦から2試合連続で延長タイブレークを制すなど抜群のしぶとさを持ちます。背番号1を背負う主戦の櫻田隆誠投手はコントロールが良く失点の計算できるピッチャー。小技や足を絡めた攻撃も生かして接戦に持ち込めば勝機が見出せるはずです。
吉田洸二監督は2006年に清峰高校をセンバツ優勝に導いた実績もあり、監督として3度目となる春制覇に挑みます。

【高崎健康福祉大学高崎高校】(群馬) 2年連続7回目 総合戦力A

前身は女子校で、2001年に共学化。メディアでは「健大高崎」と表記されることも多い学校です。
2011年夏に甲子園初出場を決めると、積極果敢な走塁で相手チームを震え上がらせ、「機動破壊」とよばれるチームカラーを確立しました。以後、その野球スタイルは歴代のチームにも脈々と受け継がれ、今年のチームも昨年秋は9試合で26盗塁をマーク。機動力を全面に押し出した野球で関東ベスト4に入りました。
チーム打率.397は出場校中トップで、機動力を含めた攻撃力は近年でもトップレベル。主将の箱山遥人選手を中心に対戦相手を撹乱していくでしょう。

【常総学院高校】(茨城) 3年ぶり11回目 総合戦力A

秋の県大会は他チームを圧倒。関東大会では初戦で専大松戸高校、次戦の準々決勝では花咲徳栄高校と難敵との対戦が続きましたが、伝統の強打で打ち勝ち、センバツ当確の目安となるベスト4に進出しました。
選考委員会でも名前の挙がった本格派右腕・小林芯汰投手と4番で一塁手の武田勇哉選手がチームの中心。1年秋から4番に座る武田選手は182cm87kgと長距離打者らしい体つきで、昨秋は2本塁打、13打点とチームトップの成績を残しました。
2001年春以来、23年ぶりのセンバツ制覇を目指し、名門は今年も充実の戦力で大会に挑みます。

【中央学院高校】(千葉) 6年ぶり2回目 総合戦力A

千葉県1位で秋季関東大会に出場。初戦を突破するも、準々決勝で高崎健康福祉大学高崎高校に1点差で惜敗します。
センバツ出場は微妙な状況でしたが、同大会ベスト8の桐光学園に競り勝ち関東5番手の評価に。東京2位の創価高校との比較では、蔵並龍之介投手と颯佐心汰投手の2枚看板を中心とした投打の総合力で上回ると評価され、6年ぶりの甲子園出場を掴み取りました。
初出場を果たした6年前は、最終回までリードを奪うもサヨナラホームランを浴び初戦敗退。甲子園の忘れ物を取り返しに行きます。

【関東第一高校】(東京) 8年ぶり7回目 総合戦力A

激戦の東京を制し、8年ぶりに春の甲子園に戻ってきました。
公式戦打率.386は出場校中4位。一試合平均9.8得点、計7本塁打はいずれも1位と強力打線が武器です。各地区の優勝校が集まる明治神宮大会でも2勝を挙げ、準々決勝の大阪桐蔭高校戦では9-5と打撃戦を制す力強さを見せました。
投手陣にも厚みがあり、サウスポーの畠中鉄心投手と右投げの坂井遼投手が揃っています。センバツは昭和62年春の準優勝が最高成績。甲子園球場完成100年という節目の大会で最高成績を残せるか注目です。

要注目!北海道/東北の"期待の選手"

◆小川哲平投手(作新学院高校・3年)

183cm92kgの恵まれた体からMAX147kmの直球を投げ込むプロ注目の投手です。中学では学校の軟式野球部に所属していましたが、当時から球速は既に140kmを超えており、注目されていました。
昨年のセンバツではリリーフとして1試合に登板。同年秋からエースに任命され、チームの関東大会優勝と明治神宮大会準優勝に大きく貢献しました。秋の公式戦では59イニングを投げて防御率1.07と安定感は抜群。
完成度の高い投手であることから「江川二世」とも呼ばれる大型右腕です。

◆箱山遥人選手(高崎健康福祉大学高崎高校・3年)

今大会数少ない捕手として注目されている選手。1年秋から正捕手の座を掴むと、2年春に出場したセンバツでは下級生ながら4番を務め、3打数2安打と持てる力を存分に発揮しました。
捕手らしくがっちりとした体から放たれる力強いスイングで長打が打てる選手です。守備でも二塁への送球タイムは1.85秒とプロレベルの強肩を誇り、チームのお家芸でもある「機動力」を使う対戦相手にとっては驚異となる存在。青柳博文監督からは「守備力では歴代捕手No.1」と評価を受けており、投手陣を助ける働きが期待されます。


※情報は3月11日時点のものです。
※学年は、4月からの新学年です

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