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「私のほうが花嫁みたい♪」新郎の幼馴染が勝手にケーキ入刀!?行き過ぎた悪ふざけ…その代償は?

  • 2024.1.31

半年後に結婚式を控えている私。ウエディングケーキは製菓店を営む両親が作ってくれることになっています。両親が作ったウエディングケーキでケーキ入刀をするのが小さいころからの夢だったので、結婚式を楽しみにしていました。しかしその結婚式は、私にとって忘れ難いビターな思い出になってしまうのです。

ある日、結婚式の打ち合わせを終えてカフェに入ると、夫の幼馴染のツグミとバッタリ。ツグミと夫は実家が隣同士で、双子のように育ったと聞いています。「2人とも座りなよ!」とツグミに促され、同じテーブルにつくことになったのですがーー。

非常識な幼馴染

私が椅子に座ろうとしたとき、ふと背後に違和感を覚えて振り向くと、ニヤニヤしながら椅子を引いていたツグミさんの姿。「惜しい!」なんて笑っていて、どうやら私を転ばせるつもりだったよう。

あろうことか、夫も一緒になって笑っています。夫は「これがいつものノリ」なんて言っていますが、椅子を引くなんてけがをしかねない危険な行為です。

その後も、目の前で内緒話をしたり、2人して喫煙所に行って30分近く戻ってこなかったり、馬鹿にしているとしか思えない変なあだ名を私につけたりと、印象は最悪です。

夫とツグミの内輪ノリがあまりに非常識に感じてしまい、結婚式には呼ばないでほしいと、お願いしました。

ケーキ入刀の相手は…

それからツグミには会うことなく、ついに結婚式当日。受付でゲストを出迎えていると、「やっほ~」とツグミの姿が……! 呼ばないでとお願いしたはずなのに、どういうことかと夫に確認すると「実は何も言っていなくて……」と苦笑いしています。その上ツグミは、結婚式列席にはタブーとされる白いドレスを着ていました。

しかし今さら帰すわけにもいかず、胸騒ぎはしたものの、そのまま出席してもらうことになりました。


事件が起きたのは、両親が控室に出来立てのウエディングケーキを持って来てくれたときのこと。それはそれは豪華で、両親の愛情と技術が詰まった素敵なケーキでした。

早速、カメラマンが撮影をしていると、そこツグミが登場。夫に話があるといい、控室にやってきたようです。ツグミは「わ! 素敵なケーキ!」と、目を輝かせて近寄ってきました。

そして、こともあろうにツグミは「私、やってみたかったんだよね!」といって、近くにある入刀用ナイフを手に取り、夫とケーキにナイフを入れてしまったのです。

「写真撮って〜!」とツグミ。私は、その光景を見て呆然としてしまいました。私の夢だったケーキ入刀を、なんでこんな女に横取りされないといけないのか……。悲しみと怒りがこみ上げてきました。

内輪ノリの代償

私はすぐに、この出来事を両親に報告。もちろん両親は私と同じようにカンカンに怒っていました。

すっかり夫への愛情が消えてしまった私は、結婚式を中止することにしました。事情を式場に話し、司会者さんに協力を求め、ゲストにも中止を伝えます。会場がざわついたところで私と夫も登場。夫は急な私の申し出に真っ青になっていましたが、促されるままゲストの前に立っています。

ゲストに丁重に挨拶をし、結婚式をおひらきにしたところで、ツグミがニヤニヤと駆け寄ってきます。これは私の計算通り。私はツグミと夫のケーキ入刀の写真をスクリーンに映してもらい、言いました。

「このケーキ代は2人で払ってね! ケーキ入刀したもんね!」

急いで用意した請求書には、100万円の請求額が書かれています。これは当たり前の価格です。両親が私のために最高級のいちごを敷き詰め、フルーツをふんだんに使っている上、生クリームもオーガニックという、唯一無二のケーキでした。両親の気持ちを踏みにじったと思うと、これでは安いくらいです。


悪ふざけでは済まされない事態に、真っ青になる夫とツグミ。彼らを置いて、私も式場を後にしました。ケーキを一口も食べられなかったことには後ろ髪をひかれますが、今度こそ、大切な人ができたときに両親に作ってもらおうと思います。

長年憧れていた結婚式を目の前で壊されてしまって、とてもショックだったことでしょう。「いつものノリ」で笑えるのは内輪だけ。調子に乗ると重大な事態を招きかねないのだと、肝に銘じてほしいですね。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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