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遺品整理で30万円請求されたケースも!遺族の足元を見る「ぼったくり業者」の卑劣な手口

  • 2024.1.31
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近年、遺品整理にまつわるトラブルが増えているようです。40代の17.5%、50代の27.2%、60代の42.7%が、一度は遺品整理の経験があるといいます(エス・エム・エス「葬儀に関するアンケート」)。遺品整理は業者に頼むケースが多いと思いますが、残念ながら買取業者に関するトラブルは年々増えており、国民生活センターに寄せられる相談件数も2020年は6,018件でしたが2022年には7,760件になっています。どうすればトラブルを避けられるのでしょうか。

■よくある事例――即日対応に注意

いわゆる「ぼったくられる」ケースには、いくつかパターンがあります。代表的なものが、作業を終えてから「想定と違った」といったあいまいな理由で、当初の見積もりよりも高額の料金を請求してくるパターンです。

事前の見積もりが3万円だったにも関わらず、作業後に約10倍の金額の30万円を請求された事例もあるそうです。一度お金を払ってしまうと返金は難しいので、後述する対策を講じましょう。

遺族に相談することなく、後でさまざまな追加料金を加算され、結果として高額になるパターンもあります。さらに、「即日対応代」として後で高額を請求する業者も存在します。業者が「すぐ対応します」と言ったら、必ず金額を確認しましょう。

中には作業中に遺族が室内へ立ち入るのを禁止する、遺品を強引に買い取って処分するといった悪質業者もいるそうです。

■悪質業者の特徴――見積もりを出さない、キャンセル料を要求

悪質業者の特徴としてまず挙げられるのが、料金プランが分かりにくい、見積書を出さないといった点です。加えて現地見積もりをしない、サイトなどを見ると連絡先が個人携帯電話番号である、なども注意してください。

また、電話やメールでの見積もりの際、他の業者に比べて極端に安い料金を提示してくる業者も警戒したほうがよいでしょう。不法投棄をしている可能性もありますし、知らないうちにオプション料金などを加算されるおそれもあります。

また、訪問見積もりだけで作業を依頼しなかった場合に、キャンセル料を請求してくる業者も悪質です。キャンセル料は、消費者契約法9条1号に基づいたキャンセル料金の契約書を交わした場合にのみ請求できるものなので、払う必要はありません。

また、電話やサイトなどで家庭ごみを収集する際に必要な「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けている業者かどうかも必ずチェックしましょう。

■事前にできる対策――相場の把握、見積書の確認

悪質な業者にぼったくられないためには、まず複数社で見積もりをとり、料金相場を把握しておくことが大切です。

業者が決まったら、口約束ではなく事前に見積書を出してもらいましょう。加えて「見積書の料金から変わらないか」をしっかり確認してください。また、「どんな作業が増えたり減ったりしたら料金が変わるのか」もきちんと聞いておきましょう。

「今すぐ対応する」と言われたら、即日対応代が上乗せされていないか、料金を必ず確認しましょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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