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経営者の義父「中卒が身内なんて恥だ!」→兄「実は僕…」上から目線の義父を黙らせた兄のひと言は?

  • 2024.1.31

私は大手商社の事務員として働いている32歳。早くに他界した両親に代わり、4歳上の兄が中学卒業後に働きに出て妹の私を不自由なく育ててくれました。兄に対しては尊敬と感謝しかありません。ところが、そんな兄を中卒というだけで見下してきた人物がいたのです……。

親代わりになってくれた兄に幸せな報告

現在、私は兄と2人で暮らしています。というのも、私が小学6年生、兄が中学3年生のときに、両親が事故で他界してしまったからです。兄は私のために高校には行かず、中学を卒業してすぐに働きに出ました。そのおかげで私は大学まで行かせてもらい、今では大手商社で働くことができています。親代わりとなってくれた兄に恩返しとまではいきませんが、交際している彼からプロポーズを受けたため報告をすることに。

「お兄ちゃん……いつも私のために頑張ってくれてありがとう。実はこの前、彼からプロポーズされたんだよね」。そう告げると、兄は「本当か!?それはおめでたい話だ!」と泣いて喜んでくれました。すでに兄には何度か彼を会わせたことがあり、兄はすぐさま結婚に賛成してくれました。その後も話はスムーズに進み、兄と一緒に彼のご両親へあいさつに行くことに。

義両親の様子が…なんか変?

彼と電話で日程を調整しながら、私は緊張感を抱きながらも義両親に会えるのを楽しみにしていました。そして迎えた顔合わせ当日。兄はわざわざこの日のために新しいスーツを買ってくれたようです。そのぐらい大切な日だと言われ、私は今まで兄と過ごした日々を思い返してウルウルしてしまいました。

お店に到着すると、すでに彼と彼の両親が到着していました。ですが、なんだかご両親の顔つきが厳しい様子。兄もただならぬ雰囲気を察したのか、少々緊張気味に「本日はお忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございます」とあいさつをしました。

義父のせいでまさかの修羅場に!

すると、彼のお父さんが「君たちのことは息子から聞いてるよ。お兄さんが妹さんのことをずっとひとりで守ってきたとか……」と、いきなり私たちの生い立ち話を始めたのです。

彼のお父さんは会社の経営者だそうですが、私たちの生い立ちを知ってのことなのか、明らかに私たちを見下していました。「息子はいつか私の跡を継ぐだろう。君は社長夫人になる覚悟はあるのか?」など失礼な質問を続けざまにしてきたのです。彼が「そんな言い方やめろよ」と止めに入るも、義両親は聞く耳を持ちません。

そして会話の流れで兄が中卒だと知った途端、義父はさらに態度を厳しくして「よくも結婚あいさつだとか言って私の前に顔を出せたな。中卒が身内なんて恥だ!結婚は認めない!」と言い出したのです。結婚あいさつをするはずが、とんだ修羅場となってしまいました。兄は何を考えているのか、何を言われてもひたすら黙ったままです。

兄のひと言にポカンとする義父

「学歴なんて関係ないだろ。お兄さんを理由にして結婚に反対するなんて意味がわからないよ!」と食い下がる彼ですが、義両親はその後も「中卒が身内になるなんてありえない。結婚には反対だ!」の一点張り……。そこでずっと黙っていた兄がようやく口を開きました。

「あなた方のおっしゃりたいことはよくわかりました。では……御社との契約もなしということで」。

この言葉に、義父は頭が追いついていないみたいです。「な、なにを言っているんだ?」。驚く義父に、兄は名刺を差し出します。その名刺を見て義父の顔はみるみる青ざめていきました。

実は兄は数年前に起業していて、今では従業員数百人を抱える大手企業の社長です。兄によるとこれから義父の会社と取引契約を結ぶはずだったのだとか。兄の肩書きと事情を理解した義父は「先ほどは失礼なことを言ってしまって申し訳ありませんでした。息子がこんな素敵な方と結婚するなんてうれしい限りです」と、手のひらを反してきました。

これには彼が激怒。「ふざけるな!さっきまであんなこと言ってたくせに今さら謝っても遅いんだよ!」。ここで兄は再び冷静に「とにかく契約は白紙に戻させていただきます」と義父に告げます。すると、義両親は一気に慌て始めて「どうするのよ!」と口論し始めました。どうやら結婚がどうこうより、契約を取り戻すことしか頭にないみたいです……。

悲惨な義両親の末路は…

兄の会社との契約を白紙に戻され、あたふたしている義両親を前に、彼はあきれ果てていました。そして「父さんたちとは縁を切らせてもらう。あんなひどいことを言うあんたらは親じゃない!」と義両親に絶縁宣言。

実の息子に縁を切るとまで言われているにもかかわらず、義両親はそれでもなおビジネスのほうが大事なようで「お前のほうがお兄さんに近い立場だろ!契約がこのまま白紙になってしまったらどうするんだ!目を覚ましなさい!息子なんだから私たちのためにお兄さんを説得しなさい!」などと言ってきます。

それを見て、兄はたまらず「今後一切取引をするつもりはございません。あなたも社長で人の上に立つ人間なのだから、大切にすべきものは何なのかしっかり考えるべきだ」と告げました。そうして義両親はようやく堪忍。今までの発言を何度も謝ってきましたが、私たちが許すことはありませんでした。

その後、兄との取引が白紙になったことが起因してかはわかりませんが、義父の会社は次第に経営が悪化していったそう。私はというと今まで育ててくれた兄に見守られ、無事に挙式を迎えることができました。これから、たくさんお世話になった兄に恩返ししていけたらいいなと思っています。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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