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タイ発のインディーポップバンドほか、最新アルバム3選。

  • 2024.1.31
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ふたりの才人が作るフューチャーサウンド。

『ノウワー・フォーエバー』/ノウワー

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ビート¥2,640

畳みかけるようなビートと、透明感のあるウィスパーボイスの融合。超絶技巧の天才ミュージシャンであるルイス・コールと、個性派ボ―カリストのジェネヴィーヴ・アルターディによるユニットの新作は、まさに最先端の音楽といってもいいだろう。目まぐるしく展開するライブ感あふれるリズムセクションはジャズやフュージョンにも通じるが、キャッチーなメロディを乗せることで色鮮やかなポップミュージックへと昇華。ほかで体感することができない唯一無二の音空間に誘われるはずだ。

南欧の香り漂うハイブリッドなポップス。

『ノ・アイ・ウン・ディオス』/ピピオラス

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HAYABUSA LANDINGS¥2,640

スペイン発のテクノポップといってもなかなか想像がつかないかもしれない。しかし、アドリアナ・ウバニ・アルバレスとパウラ・レイエス・モリージャスの女性デュオは、誰しも魅了されるカラフルな感覚のポップスを奏でてくれる。80年代のエレポップやゲームミュージックなどに影響を受けたバックトラックのおもしろさもさることながら、スペイン語の響きを生かした歌声が秀逸。昨今の90sリバイバルを受けて新しいアーティストが続々と登場しているが、その目玉になるかも。

世界に羽ばたくタイのインディーポップ。

『インターネット・ティーンエイジ・ラヴァー』/レスシュガー

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Pヴァイン¥2,640

深い霧に包まれたようなサウンドの向こうから聞こえてくる、囁くような女性ボーカル。まるでUKロックシーンから出てきたような雰囲気だが、紛れもなくアジア発の4人組バンドである。シューゲイザー、ドリームポップ、アンビエント、ベッドルームミュージックなどさまざまな切り口で捉えることのできる音楽性からはグローバルな感覚が感じられる。もともとタイにはスタイリッシュなミュージシャンが多いが、実際国内だけでなく海外を見据えているようだ。今後の展開に期待したい。

*「フィガロジャポン」2024年2月号より抜粋

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