Text by 井上大輔(編集部)
日本と日本人選手をよく知る世界的スターのひとりが、元ドイツ代表ルーカス・ポドルスキだ。
2017年~2020年までヴィッセル神戸に所属した彼は、2021年から在籍するポーランドのグルニク・サブジェでも日本人選手とプレーしてきた。現在はニュルンベルクに所属する奥抜侃志と、この冬にヘントに移籍した横田大祐の2人だ。
ポドルスキは2人の日本人を可愛がっていたが、『TVP SPORT』のインタビューでこんな話をしている。
「(横田退団でより難しくなるのだろうか?クラブは金を得たが、スカッドが小さくなったので新たな補強が待たれる)
新しい選手が早く来てくれることを願っているよ。横田の場合はいい決断だった。3万ユーロ(480万円)でサブジェに来た選手が、200万ユーロ(3.1億円)以上でベルギーに移籍したからね。
最終的にあの日本人選手はいいリーグと強いチームに移籍したし、グルニク・サブジェのブランドを示すことにもなった。クラブ、スカウト、エージェントはそういうことに気付く。
ポーランドで、これほど定期的に選手を売ったり、引き上げたりするチームはあまり多くない。可能ではあるが、優れた仕事と効率的な仕事がカギになる。
昨季も200万ユーロ以上で売れた選手がいたし、今度は横田がそうなった。奥抜は(高く)売れなかったが、(個人として)昇格したし、日本代表にもデビューしたよ」
「(横田はあなたに大いに感謝していましたし、シュトゥルム・グラーツに移籍した21歳の選手も同じ話をしていた。誰もが若手に対してそういうアプローチをするわけではないが?)
グルニクは彼らでほぼ500万ユーロ(8億円)を得た。その手助けができたことを嬉しく思う。
彼らがグルニクを宣言してくれるのはいいことだし、さらに、2人とも自分たちのキャリアを成長させることができた。
横田のヘント移籍にはルーカス・ポドルスキのDNAが数パーセント入っていると言えるね。自分はサポートするのが好きなのさ!」
若手を手助けすることでクラブにとってもその選手にとってもいいことになるとして、喜んでサポートをしているようだ。
なお、横田を売却したグルニク・サブジェは、シャルケから上月壮一郎を獲得しようとしている。