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「月へ行く30 の方法」を共に探求する映像祭

  • 2024.1.30

Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2024

「月へ行く30 の方法」を共に探求する映像祭

Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2024
Top Photo:ジョアンナ・ピオトロフスカ《Animal Enrichment》2019 年/3 分 8 秒

映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭2024 月へ行く30 の方法」が、東京都写真美術館を中心とした複数の会場で2月2日(金)から18日(日)まで開催される。

ダラ・バーンバウム《テクノロジー/トランスフォーメーション:ワンダーウーマン》1978‒79 年/5 分 50 秒 Dara BIRNBAUM, Technology/Transformation: Wonder Woman, 1978‒79. Courtesy of Dara Birnbaum and Electronic Arts Intermix (EAI), New York.
ジョアンナ・ピオトロフスカ《Animal Enrichment》2019 年/3 分 8 秒
ジョン・バルデッサリ《植物にアルファベットを教える》1972 年/18 分 40 秒 John BALDESSARI, Teaching a Plant the Alphabet, 1972. Courtesy Electronic Arts Intermix (EAI), New York.
周慶輝(ゾゥ・チンフォエ)《⼈的莊園 NO. 02》2014 年

2009年より年に1度、恵比寿の地で展示や上映、ライブパフォーマンス、トークセッションなどを複合的に展開している「恵比寿映像祭」。

映像をめぐるさまざまな選択肢に目を向け、多様化する映像表現と映像受容の在り方を問い直しながら、オルタナティヴな価値観の生成を促す場として発信を続けてきた。

髙橋凜《Sculpture》2023 年
トレイシー・モファット《オズの魔法使い、1956 年》〈⼀⽣の傷〉より、1994 年、東京都写真美術館蔵

第16回を迎える「恵比寿映像祭2024」のテーマは、「月へ行く30の方法」。
人々が気軽に月へ行くことも不可能ではなくなりつつある今、一見それとは結びつかないようなアーティストたちの思考や実践こそが最先端の科学技術を超えた発見をもたらし、月へ向かう大きなヒントになるのではないか。

そうした問いに基づいた今回の映像祭では、「月へ行く方法」という命題を写真や映像を主としたさまざまな表現によって紐解き、アーティストと観客が共に考えていく試みが行われる。

コリー・アーケンジェル《Drei Klavierstücke op.11》2009 年 Photo: Arcangel Studio ©Cory Arcangel
中⾕芙⼆⼦《卵の静⼒学》1973 年 11 分 ⒸFujiko Nakaya 東京都写真美術館蔵

2階展⽰室では、東京都写真美術館のコレクションを含む映像、写真、資料などを、順路のない広場のような空間に展⽰。

異なる感性を持つ他者とのコミュニケーションにおける困難をユーモアに転じさせたMarcel BroodthaersやCory Arcangel、中⾕芙⼆⼦らによる作品、複製メディアとしての映像の一回性に焦点を当てた作品やパフォーマンス、ワークショップやラウンドテーブルといった観客参加型プログラムを通し、多様なアイデンティティーを持つアーティストたちそれぞれの視点や思考が共有される。

⼟屋信⼦「マツモト建築芸術祭」展⽰⾵景、2022 年 Photo:⽊内和美

地下1階展⽰室では、今回のテーマの引用元である展覧会を開催した作家 ⼟屋信⼦をはじめ、未知なる可能性を⽰唆するアーティストたちによる実践やプロジェクトを紹介し、2階展⽰室で⽣まれる思考への応答を試みる。

そして3階展⽰室では、前回のコミッション・プロジェクトで特別賞を受賞した荒⽊悠とKim Insookの作品を、「⽉へ⾏く30の⽅法」の切り⼝から展示する。

荒⽊悠《Road Movie》2014 年/15 分 42 秒 ©Yu Araki / Image Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production
⾦仁淑(キム・インスク)《Eye to Eye》2023 年[参考図版]恵⽐寿映像祭 2023 コミッション・プロジェクト Photo:新井孝明

その他、1階ホールでの上映やシンポジウム、それぞれのペースで映像祭を楽しめる社会包摂プログラムや教育普及プログラム、恵⽐寿ガーデンプレイス センター広場でのオフサイト展示、恵⽐寿近隣の地域で活躍するアートの担い⼿がテーマを共有して開催する地域連携プログラムなど、映像表現をさまざまな角度から探求できる充実の内容となっている。

「⽉へ⾏く30の⽅法」をめぐって交わされる、横断的なコミュニケーション。
映像や写真が導く集合知に思考を重ね、未来の在り⽅を探って。



TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM
03-3280-0099



【Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2024 “30 Ways to Go to the Moon”】
DATE:2月2日(金)〜18日(日)
※月曜休館
※ただし 2月12日(月・振休)は開館、13日(火)休館
※コミッション・プロジェクト展示は3月24日(日)まで
TIME:10:00am~8:00pm
※最終日は6:00pmまで
※2月20日(火)~3月24日(日)のコミッション・プロジェクト展示は6:00pmまで(木曜、金曜は8:00pmまで)
※入館は閉館の 30 分前まで
PLACE:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所他
ADMISSION FREE
※一部のプログラムは有料
WEBSITE:www.yebizo.com
※展覧会等の詳細や最新情報は映像祭のウェブサイトをご確認ください。

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