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「3カ月だけ付き合って」幼なじみに頼まれて偽装カップルに⇒愛情のない彼に本気で恋してしまった結果

  • 2024.1.30

私は昔から真面目なところだけが取り柄の、いわゆる「地味子」です。そんな私には、小さいころによく遊んでいた幼なじみの男の子がいます。高校時代にオシャレに目覚めた彼はいつしかイケメンへと成長し、女子から大人気のモテ男に。地味子の私は彼との距離が遠く感じて、高校からはあまり話さなくなってしまいました。それから数年後、社会人3年目で25歳の私が仕事を終えて帰宅したときのこと。なんと彼が私の家の前で待ち伏せしていて……!?

仕事帰りに幼なじみと遭遇!

社会人3年目で現在25歳の私は、実家に住んでいます。仕事はやりがいがありながらもとても忙しく、この日も残業を終えてやっと帰宅したところでした。そこに「よっ!今帰りか?」と話しかけてきたのは、私と同い年の幼なじみ。私と同じように彼も実家暮らしで、私たちの実家はとても近いため、顔を合わせることがたまにあるのです。

この幼なじみとは幼いころ、よく2人で遊んでいました。彼との距離が遠く感じるようになったのは、私たちが別々の高校に進学したころから。高校生になった幼なじみは身長がグンと伸びてオシャレにも目覚めたようで、瞬く間に女子から大人気の存在に。

一方の私はというと、昔から勉強が好きで真面目だけが取り柄の地味子のまま。そのためか大人になった今も、幼なじみは私に会うと必ず「相変わらず残業ばっかしてんだ(笑)少しはオシャレでもしたら?」などと、からかってきます。

それが嫌で、私は幼なじみと会うのを避けていました。

幼なじみから突然「付き合って」と言われ!?

ある日、仕事から帰ると、私の家の前に幼なじみが立っていました。「なんで家の前にいるの?」と聞くと、彼は「実はお前にお願いがあってさ」と、なにやら気まずそうな様子。

「お願いって何?」と尋ねると、彼は「あのさ……3カ月だけ俺の彼女になってくれない?」と言うのです! いきなりのお願いに「はああ!?なんで私が!?」と食い気味で答えてしまいました。

なんでも彼によると「最近ある取引先の社長に気に入られて、ぜひ娘の結婚相手に!って無理やりお見合いをさせられそうなんだよ」とのこと。「でも社長の娘さんと結婚する気はなくて、お前だったら彼氏もいなさそうだし、口裏合わせてくれるかなって」と言うのです。

都合のいい女と思われてカチンときた私が、断ろうとしたそのときです。「もちろんタダでとは言わないよ!お前のためにこれ頑張って取ったからあげる」と幼なじみが差し出してきたのは……私が長年推しているアーティストのコンサートチケット! 販売当日に数秒で売り切れてしまうほど人気で、私はいつも手に入れるのに苦労しています。

見返りがあまりにも魅力的すぎて、迷うまでもありませんでした。私は彼からチケットを受け取って「わかった」と返事をしました。

デートを重ねるうちに気持ちが変化して…

偽装カップルとなってからは、幼なじみに誘われるがまま気づけば毎週デートをするように。「モテ男で遊び人のあんたが私なんかと毎週会ってもつまんないでしょ?」と聞くと、幼なじみから返ってきたのは「お前といると楽しいけど?」という意外な返事でした。するとここで、驚きの事実が判明。

彼は「っていうかモテ男で遊び人ってなんで?俺、今まで誰とも付き合ったことないけど」と言うのです!「そんなチャラそうな服を着ているのに?」と聞くと彼は驚いた様子で「えっ!?俺の服装ってチャラいの!?美容師の姉ちゃんが選んでくれたものを着てるんだけど」と。

チャラいというのは誤解だったと知った私は、なぜかそれ以降、彼と過ごす時間を心地よく感じるように。それどころか、次の週末を心待ちにするようになったのです。

そしてある日、幼なじみが取ってくれたチケットで念願の推しのコンサートに行ったときのこと。終わったあとに幼なじみと「最高だった!」と意気投合したとき、私は小さいころによく2人で音楽を聴いていたのを思い出しました。そしてこのとき、自分が彼に対していつの間にか恋心を抱いていることに気づいたのです。

しかし、彼が振り向いてくれるわけがありません。なぜならいつも私を「地味だな」とからかってきて恋愛感情はなさそうだし、この恋人関係もお見合いを断るための偽りのものだから……。

3カ月を過ぎてもデートを続けていたある日…

その後、約束の3カ月は過ぎているはずなのに、幼なじみは忘れているのか、まだ毎週デートに誘ってきます。この日はカフェデートでした。モヤモヤを解消するべく、私は自分の気持ちを打ち明けようと決心。カフェに着くなり、いつもと違う様子の私に幼なじみは不思議そうにしています。

私がなかなか言い出せずにいたところに、ひとりの女性が現れました。そして、幼なじみにこう声をかけたのです。「こんなところで会うなんて奇遇ね!」。とても美人でスラッとしていて、まるで芸能人のような人……。私が見惚れていると、彼女は「ふーん、あなたが例の彼女?」とこちらを見てきます。——なんと、この人こそ幼なじみとお見合いをする予定だった社長令嬢だったのです!

あまりの美貌に開いた口がふさがりませんでした。社長令嬢は私を見て「こんな女性と付き合ってるなんて驚いたわ。ちょっと……地味よねぇ。何かの冗談でしょう?」とけなしてきます。彼女の美貌を前に私は完全な負けを感じて、何も言い返せずにいました。

幼なじみからまさかの言葉が飛び出して!?

するとそのとき、幼なじみが「謝ってください!」と私の代わりに怒ってくれたのです。それを聞いて社長令嬢も黙っていません。

「私知っているのよ、おふたりが付き合い始めたのってつい最近なんでしょう?慌ててこんな子と付き合うなんて、私を振るための偽装なんじゃない?」。すると次の瞬間、幼なじみが信じられない言葉を発したのです。

「付き合ってはいなかったけど……ずっと片思いしてたんだよ!俺はずーっと昔からこいつのことが好きだったんだ!!」まさかの告白に頭の中が真っ白になってしまった私。でも、私の気持ちはすでに決まっていたので、「今度は嘘なんかじゃなくて本気で付き合ってくれ!」と改めて彼から告白され、「喜んで!」と返事をしました。

これを見ていた社長令嬢は、申し訳なさそうにしながらもなぜか笑顔に。そして「さっきはごめんなさいね、おふたりにうまくいってほしくてわざとあんなこと言ってみたのよ。彼に好きな人がいてお見合いを断ったことももちろん知っていたわ」「あなたはとっても素敵な女性よ!それじゃお幸せに!」と言ってお店をさっそうと出ていきました。

その後、本当に私でいいのか不安になっていると、幼なじみから「俺の中では昔からずっとお前が1番だから。これからよろしくお願いします!」とうれしい言葉をかけられ、不安は一瞬で解消されました。

後日談

それからしばらくして、私の姉がいろいろと教えてくれました。毎日、幼なじみが私に会いたくて私が帰宅する時間に合わせて犬の散歩をしていたことや、高校生になってから私が冷たくなったと幼なじみが悩んでいたことを。

まさか両思いだったなんてびっくりですが、手に入れたこの幸せをいつまでも大切にしたいです!

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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