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60代からのNISA「退職金で始めても遅くない!」

  • 2024.1.29
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退職金を最近受け取った、または近いうちに受け取る予定という人は、今年始まったNISAで運用するべきなのだろうか。それとも60代など定年を迎える時期から始めるのでは遅いのだろうか。

■公的年金だけだとインフレに対応できない

退職後は年金を頼りにしている人も多いだろうが、実は年金だけではゆとりのある老後は過ごせない。毎月の社会保障給付が22万418円なのに対し、出ていくお金は26万8508円と、これだけですでに赤字である(家計調査年報、65歳以上夫婦のみの無職世帯の家計収支、2022年)。

その上、昨今はインフレで物価が上がっているが、だからといって年金の上昇率は物価ほどではない。2024年度の年金支給額は2.7%増えるのだが、物価は前年に3.1%上昇しており、物価の上がり幅のほうが0.4ポイント大きい。年金は増えたように見えても、実は目減りしているのだ。

インフレ対策として実現したいのが、物価の上昇率をこえる利回りでの運用だ。2024年から新しくなったNISAを使えば、1,800万円までは利益に対し税金を引かれることなく運用できる。老後資金の備えとしても充分な金額だ。

■60代なら長期投資に充分な期間を取れる

投資の基本は長期投資といわれ、一般的に10年運用すれば元本割れするリスクはかなり少なくなるとされる。今60代で始めても、十分、時間はある。

残された期間でどのくらい資産を増やす目標を立てればいいのだろうか。一般的な投資信託の利回りが3%~10%とされるため、3%と考えると、毎月10万円を10年間積み立て、運用すると投資した元本は1200万円なのに対し10年後の総額は1397万4142円となる(新NISAの「つみたて投資枠」)。

10年ならこの程度だが、もっと長い時間をかけるほど複利の効果も生まれ、大きなリターンが期待できる。人生100年時代と考えれば、60歳からでも40年ある。長い時間をかけたほうが、リスクを抑えて資産が増やせるので、投資は1日も早く始めたほうがいい。

■80歳を過ぎると自由に売買できなくなるリスクがある

中高年が早く投資を始めたほうがいい理由はもう一つあり、それは、高齢になると自由に投資できなくなるリスクがあることだ。金融商品の中には年齢の制限が設けられているものもある。

たとえば80歳以上になると買うのに家族の同意が必要になったり、そもそも買えなくなったりするものがある。さらに認知症になり意思能力が疑わしいと判断されると、買うことはもちろん、売ることだって自由にできなくなってしまう。

自分の意志でしっかり判断ができる一番若くて健康な今のうちから、非課税などメリットの大きい新NISAを始めておきたい。

文/編集・dメニューマネー編集部

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