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不倫相手との略奪婚を企てたら、地獄を見ました… 30代女性の「自業自得な結末」【後編】

  • 2024.1.28

30代で離婚を経験した真奈さんは、転職先で20代のときに不倫していた既婚者男性と再会。寂しさから、元不倫相手の遠藤さん(仮名)とヨリを戻してしまったそうです。そして次第に不倫相手を独占したくなり、略奪を計画しましたが…。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、略奪婚を企てたことによって大波乱の人生を迎えた30代女性のエピソードをお届けします。

不倫相手の妻に自ら直談判

「不倫相手の遠藤さんには何度も妻との離婚を迫ったのですが、そのたびにはぐらかされ、なかなか話が進みませんでした。それで、もうこうなった自分から動くしかないと思ってしまい、遠藤さんの妻にコンタクトを取ったんです。
すると、遠藤さんの妻は『夫が不倫をしているのは気づいていた。慰謝料を支払ってくれるなら夫を渡してもいい』と…。遠藤さんを略奪したかった私は妻の要求を受け入れることにしたんです」

遠藤さんの妻が提示した慰謝料を一括で支払った真奈さん。貯金を全て使うほどの大金だったそうですが、遠藤さんとの明るい未来を想像していたため、「不思議とお金は惜しくなかった」と振り返ります。しかし、真奈さんが遠藤さんの妻に慰謝料を支払った数日後、血相を変えた遠藤さんから真奈さんは怒鳴り飛ばされることに…。

聞きたくなかった不倫相手の真意

「遠藤さんがアポなしでうちに押しかけてきて、何事かと思ったら、私が遠藤さんの妻に慰謝料を払ったことに激怒していました。話を聞いてみると、遠藤さんの妻は何年も前から不倫をしていたそう。その男性と再婚をしたいから離婚してほしいと、遠藤さんはずっと言われていたそうです。
だけど、遠藤さんは妻のことを愛していたため絶対に別れようとはせず、寂しさを埋めるために私と不倫をしていただけだったと言ってきたのです…。『余計なことをするなよ!』『妻は、“真奈さんから慰謝料ももらったし、真奈さんとの約束を果たすためにも離婚したい”と言ってきたぞ!』と、私のことを完全に悪者扱い。『君のせいで夫婦関係が完全に壊れた』と私に責任転嫁するようなことも言われました」

結局、それから2か月後に遠藤さんの離婚は成立したそうですが、遠藤さんは“君と結婚する気はない”と真奈さんに告げ、一方的に去ってしまったとのこと。真奈さんのもとには何も残らない結果となり、人生への計画が大きく狂ったと真奈さんは振り返ります。

「妻に慰謝料を払えば、遠藤さんと結婚できると思い込んでいた当時の自分がバカみたいです。妻はずっと遠藤さんと離婚をしたかったようですし、私が介入したことで妻の願いは叶ったけれど、私や遠藤さんの願いは叶わなかったので、当時の自分はあんなに必死になって何をしていたんだろうと思います。
遠藤さんが妻をそんなに愛していることにも気づけなかったし、まさか自分が遠藤さんの孤独を埋めるだけの役割だったなんて思ってもいなかったので、本当に悔しかったですね。もっと冷静に物事を考えることができれば、既婚者と復縁なんてしなかったはずなのに…。あの頃の私は、どうかしていたんだと思います」

不倫をする男性には、妻から愛情を受けられない不満を不倫で解消しようとする人もいます。こういったタイプの既婚者男性は、独身の女性を都合のいいようにうまく利用するだけ利用し、問題が起きればすぐに逃げてしまうことも少なくありません。

©yamasan/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock

文・並木まき

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