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整理収納アドバイザー愛用!使い勝手抜群のキッチン用品5選

  • 2024.1.28

“サステナブルな行動”のバトンをつなげていく、リレー連載企画「#TSUNAGU100」。整理収納アドバイザー佐々木奈美さんは、古き良き日本の手仕事を受け継ぐ伝統工芸に惹かれ、暮らしに取り入れています。そのなかで今回は、台所で愛用している竹製品をご紹介します。

竹材の工芸品が好きな理由

皆さんは竹製品を使ったことがありますか?その原材料である「竹」は抗菌防臭に優れた天然素材で、我が家ではキッチンまわりでとても大活躍しています。
竹の成長はとても早く、タケノコが地上に頭を出してから、2~3ヶ月で成竹になるほどです。私の田舎では裏山に竹林がありますが、山道を覆うと困るのでタケノコの段階で収穫しています。
そんな天に向かってぐんぐんと伸びていく竹を使って、日本では古くから様々な工芸品が作られています。木材のように木質化する竹は、建材に使われるほど丈夫で耐久性・耐水性に優れ、生活用品としてとても使いやすいのが魅力です。

竹はしなやかで折れにくく、熱を加えると曲げることもできるので、割る・剥ぐ・曲げる・編むなどの作業で、いろんな台所道具へと姿を変えます。色味も温かみがあるので、インテリアにも迎えやすい素材。

台所道具を買いに「手仕事のお店 倉敷民藝」へ

先日倉敷を訪れた際、「手仕事のお店 暮らし民藝」で竹製品に出合いました。ここでは、日本各地でつくられた工芸品が並びます。ここで迎え入れたものや、私が愛用している竹製品の台所用品をご紹介します。

わが家のインテリアに並ぶ竹材の台所道具

1.竹の米とぎマドラー

お米をとぐ時に使う「米とぎマドラー」は、寒い日も直接手を濡らすことなくお米をとぐことができるので便利です。昔の人も冬の水の冷たさと手荒れに悩んだのでしょうか。
使用した後は、さっと水で洗い、吊るして乾かして使っています。

2.鬼おろしとスライサー

この「鬼おろし」でつくる大根おろしは、お肉料理に相性ぴったり。粗目の大根おろしがシャキシャキとお肉の味を引き立てます。スライサーは公長齋小菅のもの。粗目と細目どちらも切ることができます。

3.茶こしとおしぼりトレイ

お茶のシーンでは、竹編みの茶こしとおしぼりトレイがお客様をもてなします。水に強い竹製品だからこそ、ステンレスと同じ役割を担います。生活音がやさしいのも特徴です

4.おたま と 豆腐さし

冬のお鍋の時間には、下本一歩さんのお玉を愛用。豆腐刺しは「手仕事のお店 倉敷民藝」で購入したもの。店主さんのお話によると、豆腐は3本以上の串で挿せば割れないそう。昔の人の知恵が残る道具が尊い。

倉敷民藝館を訪れて

最後に、そんな竹製品をはじめとする日本の伝統工芸に出合いたい方におすすめしたいのが、倉敷美観地区にある「倉敷民藝館」。そこでは日本各地で実際に日用品として使われた「民藝品」が美術品として並びます。
「民藝」とは民衆的工芸という意味で、人々の暮らしの中で実際に使われる丈夫で美しい品を指します。“手仕事でつくられた日用品にこそ芸術が含まれている”民藝運動を発足した柳宗悦が提唱し、ムーブメントになった文化です。

民藝品とは、倉敷でいうと倉敷ガラスが代表的なものの一つ。小谷真三さんと小谷栄次さんが吹いたガラスを指すそうです。倉敷ガラスや染織品、同じ中国地方の島根の陶磁器、世界各地の木工品やかごなどを見ることができるのですが、中には今でも実際に売られ、暮らしに取り入れることができるものもあります。

どこか温かみを感じるのは、きっと作り手の熱意や喜びが伝わってくるから。手工芸はどれも人の手で紡がれた文化があり、それを受け継ぐ人たちもいます。民藝館でその歴史と背景を学び、使い手として、物を購入する際に、物選びの視点をサステナビリティにシフトしていくことを心掛けたいです。

writer / 佐々木奈美 photo / 佐々木奈美

取材協力

整理収納アドバイザー 佐々木奈美(@lifecustomize_namisasaki)
整理収納アドバイザー。夫と男の子3人と5人暮らし。「家事は肩の力を抜いて、ラクをしながら丁寧に暮らしたい。」という想いのもと、インテリアを収納でカスタマイズしながら、時短家事、家事効率化を暮らしに導入。こだわりある暮らしが垣間見える投稿が人気です。

https://www.instagram.com/lifecustomize_namisasaki/

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