寒い夜はスープであたたまろう。薄切り肉で時短！ ロシア風「薄切り肉のボルシチ」簡単レシピ

具だくさんで、ひと皿で大満足！【旅する、ごちそうスープ】vol.1

寒くなってくると恋しくなるのは、お腹も気持ちもホッとさせてくれる温かなスープ。具だくさんにすれば、簡単にごはんやパンを添えるだけで食事が完成してしまう便利なメニューでもあります。今夜はいつもの献立に取り入れやすくアレンジされた「薄切り肉のボルシチ」でロシアの代表料理を堪能してみませんか？

ビーツは缶詰なら調理も手軽！ ロシア風「薄切り肉のボルシチ」

ビーツ水煮の缶汁も活用することで、素材の甘みをさらに実感できます。にんにくがきいたサワークリームで酸味とコクをプラスし、後を引く美味しさに。

＜材料＞ （2〜3人分）
牛切り落とし肉…200g
玉ねぎ…1/2個
セロリ…1/4本
ビーツ水煮…100g
にんじん…1/2本
キャベツ…2枚（120g）
にんにくの薄切り…1かけ分
塩、こしょう、薄力粉…各適量
オリーブ油…大さじ1と1/3
砂糖…少々
Ａ
ビーツ水煮の缶汁、水…計2と1/2カップ
ローリエ…1枚
Ｂ
にんにくのすりおろし…少々
サワークリーム…適量
 
＜作り方>
1.玉ねぎ、セロリは薄切りにし、ビーツ水煮は1㎝角の拍子木切りにする。にんじんは皮をむいて横2等分、縦4等分に切り、キャベツは細切りにする。牛肉は塩小さじ1/2、こしょうをふって薄力粉をまぶす。
2.鍋にオリーブ油小さじ2を中火で熱し、牛肉を入れてこんがり色づくまで焼き、一度取り出す。残りのオリーブ油を足し、玉ねぎ、セロリ、にんにくを入れてしんなりするまで炒めたら、ふたをして弱火にする。5分ほど蒸し焼きにし、途中何度かふたをあけて炒め合わせる。
3.②にＡ、ビーツ水煮、にんじん、キャベツを加えて牛肉を戻し入れ、再度ふたをして20分ほど煮る。仕上げに砂糖、塩小さじ1弱で味を調える。器に盛り、混ぜ合わせたＢを添える。

POINT

牛肉は薄切り肉を用いれば、煮込み時間も短くて簡単！ しかも、薄力粉をまぶしてから煮ることで、肉汁が逃げるのを防いでかたくなりません。

〈作ってくれた人〉堤 人美さん
料理家。身近な食材や調味料を生かしたレシピが、家でも手軽に作れておいしい！ と、大好評。雑誌、書籍、テレビなどで幅広く活躍し、著書『材料入れてコトコト煮込むだけレシピ』（主婦の友社刊）はベストセラーに。

cooking_HITOMI TSUTSUMI photograph_MIYUKI FUKUO styling&text_HIROKO NAKADA cooperation_UTUWA

otona MUSE 2016年12月号より