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アロマで「寝付き」が良くなるって本当?夜オススメできない香りも、専門家が解説

  • 2024.1.28
アロマで「寝付き」が良くなるって本当?夜おすすめできない香りも、専門家が解説
アロマで「寝付き」が良くなるって本当?夜おすすめできない香りも、専門家が解説

寝付きが悪いとき、アロマなどの香りを活用することで改善できると聞きます。実際、「睡眠をサポート」などとうたう商品はいくつも登場しています。香りが眠りに関係するというのは本当なのでしょうか。「Happiness Aroma」主宰でアロマ講師の吉水幸江(よしみず・さちえ)さんに聞きました。

香りと眠り、どのような関係?

Q.まず、香りや匂いは人間の「眠り」や「寝付き」に何か影響を与えるのでしょうか。

吉水さん「心地良い香りを感じるとどんな気分になりますか?心地良さを感じるとき、体はリラックスした状態となります。

寝付きの良さは、体温とリラックスできている状態か否かが影響します。逆に緊張状態にあると筋肉の硬直、呼吸が浅くなり、酸素の運搬も低下します。血流が悪くなるだけでなく、自律神経にも大きく影響します。

ストレスやスマートフォンに常に触れている現代人にとって、リラックスできる時間を作り出すことは寝付きの良さにとても関係しています。化学物質の含まれていない品質の良いアロマは、自然界の植物と同様に私たちの体と心に働きかけてくれます。

Q.香りと眠りは、どのようなメカニズムで関連しているのでしょうか。

吉水さん「“寝付きが良い”“寝付きが悪い”というのは、どのような状態だと思いますか?人には自律神経という機能が備わっていて、これが整っているときに寝付きや眠りの質が良い状態でいられると考えられています。

逆に乱れていると交感神経優位な状態となり、興奮状態で脳、体が活性化している状態になります。この場合は入眠に入るのに時間を要したり、眠りが浅かったりします。品質の良い植物の香り(アロマ)は、リラックスの副交感神経を優位にするサポートが期待できます。

自律神経を乱すものはストレス、添加物、食事などさまざまな要因が考えられます。アロマは自律神経を整えることのみならず、ストレスケア、ナチュラルなライフスタイルを心掛けることとも結び付き、体と心に不必要なものを入れない生活習慣を身に付けていくことも期待できます」

就寝時に向かない香りとは?

就寝時に向かない香りとは?
就寝時に向かない香りとは?

Q.逆に、就寝時には向かない香りもあるのでしょうか。

吉水さん「まず、化学物質が含まれているアロマは寝付きに逆効果です。これは避けましょう。

その上で、香りの持つ効果は個人差がかなりあります。また植物の抽出する部位などにもよって、活性化する成分とリラックスさせてくれる成分と両方持ち合わせている植物も数多くあります。

例えば、一般的にペパーミントは活性化しすっきりできるので朝に使いたいアロマですが、メンソンという癒やし成分も含まれていることから、入眠時に活用する人も多く見られます。ポイントは品質の良いものを選ぶことと、ご自身にとって心地良い香りを見つけることです」

Q.寝るときに使うのにおすすめの香りは、どのようなものですか。

吉水さん「夜のブレンドとも呼ばれますが、副交感神経を優位にしてくれるラベンダーとオレンジを一緒に使うのがとても効果的です。二つを一緒にディフューズやスプレーにして使うのもの良いです。入眠の3時間ほど前からお部屋で使用することをおすすめします」

Q.寝起きにおすすめの香りもありましたら、教えてください。

吉水さん「寝起きには1日のスタートに良い習慣を取り入れたいですね。日光を浴びることやお白湯を飲むこともセロトニン分泌にとても役立ちます。併せて、寝起きに活用すると良いアロマはペパーミントやフランキンセンス、ここでもオレンジなどがオススメです。

交感神経優位となるローズマリー、レモンも人気の組み合わせです」

参考文献:『エッセンシャルオイルのより深い世界へ』TERRAtools社、2015年6月15日第2版、津田政廣/シュート・キンボル『エッセンシャルオイル家庭医学事典』ナチュラルハーモニーアンドサイエンス社、2021年11月1日第2刷

(LASISA編集部)

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