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繊細さゆえのストレスを抱えるHSPの彼…→彼女のちょっとした工夫をセラピストが賞賛した理由

  • 2024.1.27
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『目に見えない精神面のダメージについて気が付ける社会になってほしい。』 「繊細さん」という言葉でも知られるHSP。 近年SNS上でも、繊細さゆえの「生きづらさ」エピソードが多く共有され,多くの共感や励ましが集まっているようです。(日本心理学会より引用)

そんな中、HSPのパートナーをもつ人は、日々の生活をどのように暮らしているのでしょうか。 そこで今回のMOREDOORでは、HSPのパートナーと同棲して1年目になるAさんにインタビューを実施。 Aさんの日々の暮らしと、夫婦関係の専門家カップルセラピストからの意見をご紹介します。 ※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。

ーーパートナーがHSPかも?と気づいたきっかけは?

恋愛jp

Aさん:人間関係において、明らかに気遣いが多いです。 相手が自己中心的な対応でも我慢して付き合ってしまうため、強いストレスを感じている様子がありました。 物事に対して気にしすぎている所が日々感じられており、HSPの多くの性質に当てはまっている事から、そうではないかと思いました。

ーー日常生活を送る上で、悩んでいることは?

職場や友人関係において、理不尽な目に合う事が多いため、ストレスに感じている事を溜め込んでいるのではないかと心配になる事が多いです。

ーー解決に向けてどんな工夫を?

恋愛jp

気にしない事、鈍感になる事を意識して過ごすように促したり、自身の経験談から「解決できる悩み」と「どうにもならない悩み」を区別して、解決できる悩みにだけ専念するように促しました。 また、しっかり話を聞いて、共感して、肯定するようにして、自信を付けてもらうように心がけました。

ーー工夫を凝らした解決策をとれた理由は?

自分自身のコンディションがあまり良くない時には、少し面倒に感じて、雑な対応になったりするときもありました。 しかし、基本的には、上記のような対応を心がけて、なるべくおおらかに関わりを持つよう務められたと思っています。

ーーパートナーとは、どんな関係性を築いていきたいですか?

お互いが信頼して、助け合いながら、二人でいる時だけでも明るく楽しく過ごせるような関係性を維持していきたいです。

ーー今後、社会に対して「もっとこうなったら良いのにな」と思うことは?

恋愛jp

休みが取りやすかったり、身体的な不調に限らず、精神的な不調に対しても、気を配られるような社会になると良いなと思います。 頑張りすぎて疲労が蓄積して精神面に影響が出ている人や、元々繊細で考えがちな人等、目に見えない精神面のダメージについて気が付ける社会になっていけばいいと思います。

カップルセラピストは2人の関係をどう見る?

恋愛jp

パートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか? 日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決もサポートするカップルセラピストの吉田さんに話を聞きました。

ーーAさんのお話をどう感じましたか?

カップルセラピスト吉田さん:解決できる悩みと解決できない悩みをサビ分けするという工夫は取り組みやすくて変化を感じやすい素敵な工夫ですね! 色々なもやもやで渋滞を起こしてしまっている気持ちを少し整理するだけで、状態が見えて抜け出すことが出来たりしますよね。 悩まないためのアプローチだけでなく、このカップルのように悩んでしんどくなっている状態に、共感的に肯定的にアプローチできると、相手も安心して過ごすことができると思います。 ストレスの表れ方は人それぞれ。 自分自身はストレスをどう対処するタイプで、溜まったらどんな風になるタイプか……意外と自分でも把握できていない人って多いものです。 自己分析をして、パートナーにも意見を聞いて、このカップルのように共有し合えれば、信頼して助け合えるような関係性を作りやすいですよね。

自分自身のことも知ろう

恋愛jp

ストレスをため込みがちなパートナーを心から心配するKさん。 パートナーのために自分ができることを探し、経験に沿ったアドバイスで寄り添うというアプローチを見つけていましたね。 相手のダメな部分を見るよりも、共感や肯定を意識し相手を認めてあげること、それがより良い関係を築くための一歩を踏み出すキッカケになるのかもしれません。 みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか? コメント・監修者:吉田 亜里咲 (よしだ ありさ) 臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。 2016年鳴門教育大学大学院修了。 スクールカウンセラー、心療内科、就労支援を経て、2021年よりカナダで依存症ケアを学ぶ傍ら、発達障害児の訪問支援に従事。2023年に帰国後COBEYAにカップルセラピストとして参画。日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決をサポート。 (MOREDOOR編集部)

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