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「パンツの1枚ばき」を大人が取り入れるには? 白幡啓&シトウレイが2024年春夏トレンドを解析!

  • 2024.1.27

スタイリスト白幡 啓連載『THAT IS』 vol.63 短過ぎるアレ

styling/立ち上がりからのお付き合いだというおケイ先生とジャーナリストのシトウレイさん。今回はシトウさんが主宰するトレンドセミナーの内容をもとにおケイ先生とシトウさんによる春夏のトレンドトークを取材。どうやら“短過ぎるアレ”が流行するようで……。

ストリートスタイルフォトグラファー シトウ レイさん
Profile_シトウレイ/ストリートスタイルフォトグラファー・ジャーナリスト。早稲田大学卒。ストリートファッション誌でフォトグラファーとして活躍後、独立。現在も東京をはじめ世界のストリートファッションを発信し続ける。公式YouTube Channel「シトウレイ チャンネル NEW!!!」でファッション情報を随時更新中。

パンツの1枚ばきがトレンドに。 大人が取り入れる方法は!?

白幡 啓さん(以下K)今日はね、レイちゃんのトレンドセミナーをしっかり勉強して、早速キーワードにもあがってたクラフト感のあるかぎ針編みのオールインワンを取り入れてみたの♡
 
シトウレイさん(以下R)ウァーオ! 何コレ、どうなってるの?
 
K:いろいろ使えるんだけど、今日はストリート感とクラフト感をボトムにまとめてみたの。
 
R:すごくいい!
 
K:予習バッチリだからね。でね、まず今日は2024年のレイちゃん的トレンド分析の一部を抜粋して読者のみなさんにも参考になるように教えてもらおうかなと思って。
 
R:そうだね。詳しくはシトウレイファッションセミナーを見てほしいんだけど、配信期間が終わってしまってるから、次回開催する際はチェックしてみてほしい。
 
K:ファッション好きなら絶対に毎シーズン見なきゃダメなやつだよね。そうそう、春夏のランウェイで気になっているのがさ、*小力を超えたパンツスタイルなのよ。ガチの下着のパンツぐらいの。レイちゃんも一番にキーワードにピックアップしてたよね?
 
R:先日パリコレに行った際、私も街にはまだ浸透していないだろうと思ってたんだけど、実際はかなりはいてる人がいて驚いた!
 
K:可愛く着てる人、たくさん写真に収めてたよね。ただね、私これ(「REI’S OFF RUNWAY SNAP」 写真1)はさすがにハードルが高過ぎやしないかと思うんだけど……。
 
R:そうそう、やっぱり土地柄か美脚自慢って人も多いけど、日本では現実的になかなか難しいよね。だから今回は3段階に難易度を分けてスタイリングを紹介してみたの。パンツを1枚ではくときはストッキングやソックスはマストとか、スケスケと合わせる場合はわざと感の出るコーディネートにするとかね。
 
K:さすがレイちゃん優しい♡ これならいけるかなって思ったのが、透け感のあるアイテムの下にパンツをはくスタイリング(「REI’S OFF RUNWAY SNAP」写真2)。
 
R:パンツ同様、透け感のあるものも要チェックアイテムだしね。
 
K:コレクションでものきなみ透けてたよね。
 
R:透けてるものの下になんとなく見えるかなぐらいのパンツ。
 
K:レイちゃんのよく言う“何か?”ってやつね(笑)。
 
R:そう、それそれ。“何か?(わざとですけど文句でもあります?)”ってやつ。ケイさんも言ってたけど、透けるアイテムはスカートに限らず、ロングパンツもトライしやすそう。
 
K:今日まさにそのスタイリングをしようと思ったんだけど寒くて日和っちゃった(笑)。
 
R:あとはビッグジャケットと合わせてミニドレスみたいに着るとか。ロングコートで脚の見える面積を調整するのもありだよね。
 
K:でも実際、大人が脚を出すってなかなか難しいよね。
 
R:そこでオススメなのがネクストトレンドのハーフパンツ(「REI’S OFF RUNWAY SNAP」写真3)。ここからトライするといいかも。
 
K:レイちゃん、汚いデニムのハーフパンツ最強説も唱えていたもんね。
 
R:ボロボロのデニムを自分で切っちゃった的なね。セミナーでも話してるけど、ファッションは温故知新! 本場のおしゃれさんたちを長年見てると、トレンドは繰り返されるなってやっぱり実感する。
 
K:分かる。コレ流行ってるってことは一緒にコレも来るよね、とか分かるもんね。
 
*小力:おケイ先生が昔から撮影時に使っているシンプルな黒いショートパンツのこと。タレントの長州小力さんがはいているパンツに似ていたことから命名。

REI’S OFF RUNWAY SNAP

2024年春夏のパリコレ会場でシトウさんがキャッチした、ファッショニスタたちのオフ・ランウェイスナップを一部ご紹介。今回のキーワード「パンツ」をどう着こなすべきか、彼女たちのスタイリングをチェックしてみて。
 
photograph:REI SHITO

1 エルメスの会場に、ザ・ミュウミュウなスタイルで現れたツワモノ。こういったパンツスタイルにはストッキングやソックスを合わせるのがマスト。このルック、街のあちこちで見られたのだとか。

2 このぐらい透け感弱めのスカートとパンツのレイヤードなら、大人もトライできるかも? ロングブーツで肌の露出を減らすことでより抵抗を感じずできそう。ジャケットでヒップまわりも上手にカムフラージュ。

3 シトウさんがトレンドセミナーの中で絶賛していた着こなし。自分でカットしたようなボロボロデニムのハーフパンツとシンプルなニット、ミュールのバランスが絶妙。こんなハーフパンツなら真似できるはず。

流行はただ取り入れるだけではなくどう着るかが大切!

R:ただ、アイテムにばかり気を取られて合わせ方を間違えないこと。流行を作っていく人ってストリートに必ずいて、その人たちの着こなしを見て、何が昔と一緒でどうやって新しく見せているのか、ちゃんと見極めること。
 
K:本当にそう! だから今日もクラフト感のあるニットとレイちゃんから学んだストリートキッズ感のミックスを意識したの。本当ならジャージをはきたいところだけど、そこは大人代表としてコクーンシルエットのスエットに。
 
R:いいね! やっぱり服ってさ、
 
K&R:“何を着るかより、どう着るか”が大事だよね。
 
K:レイちゃんは時代背景やどこから来たトレンドなのかを大切にしたファッション分析を講義してくれるからいいよね。そこがただのトレンド〜♪って軽く終わらない、唯一無二のジャーナリストだなと思うの! 皆さん、次回は2024年秋のセミナーがあるので、視聴してみてくださいね。
 
R:あと、私とケイさんが出ているstyling/のYouTubeも見てね♡

街に潜む「異端」を掴む感性とそれを「知性」で分析していくあなたは天才です!

ハードな印象のレザージャケットの下にはクロップトニットを。お腹からチラ見えしているのはクラフト感溢れるクロシェのオールインワン。※全て本人私物

天衣無縫にファッションの自由を表現し、それを謳歌しているケイさんが大好き!

鮮やかなピンクと毛足の長い素材感が目を引くニットはstyling/のもの。切りっぱなしデニムと合わせたラフなスタイルがお似合い。※全て本人私物

photograph:KAORI IMAKIIRE cooperation:Spotlight

otona MUSE 2024年2月号より

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