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『僕HSPなので』そう言った彼と結婚して3年。気にしすぎてしまう夫に、妻は?

  • 2024.1.26
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『大切なのは、わかろうとする姿勢と努力。』 「繊細さん」という言葉でも知られるHSP。 近年SNS上でも、繊細さゆえの「生きづらさ」エピソードが多く共有され、多くの共感や励ましが集まっているようです。(日本心理学会より引用)

そんな中、HSPのパートナーをもつ人は、日々の生活をどのように暮らしているのでしょうか。 そこで今回のMOREDOORでは、HSPのパートナーと結婚して3年目になるCさんにインタビューを実施。 Cさんの日々の暮らしと、夫婦関係の専門家カップルセラピストからの意見をご紹介します。 ※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。

ーーパートナーがHSPかも?と気づいたきっかけは?

恋愛jp

Cさん:もともと私はHSPがどういうものであるのか知りませんでした。 夫と付き合ってすぐの頃、「僕HSPなので」と申告され、彼がHSPであることを知りました。 彼の場合はとにかく真面目で、相手から何かしらの要求を匂わされるとやらずにはいられず、そのような自分に疲れてしまうようでした。

ーー日常生活を送る上で、悩んでいることは?

悪い意味ではなく事実を伝えただけでも、自分が責められていると思いがちなところがあります。

ーー解決に向けてどんな工夫を?

思い込みが強いので、言葉には注意しました。 「気にし過ぎ」と言ってしまうのが一番良くないと知り、言わないように気をつけました。 反対に、彼と同じような対応をわざととってみたりすることで、自分が感じていることを身をもって知ってもらうようにもしました。

ーー工夫を凝らした解決策をとれた理由は?

恋愛jp

理解している姿勢を示す必要があると感じ、HSPに関する書籍を購入して部屋に置きました。 一方で私の苦労も少しは理解してほしくて、彼の対応を真似して気にしていないことも大げさに伝える時もありました。 片方だけが負担を背負うのでなく、お互いを理解し合うという関係を築こうと努めました。

ーーこれからどんな風に過ごしていきたいですか?

お互いの性質を尊重する関係性を築いていきたいですね。

ーー今後、社会に対して「もっとこうなったら良いのにな」と思うことは?

恋愛jp

自分と違うものを排他するのではなく、色々な価値観や様々な性質を知ってもらう機会が増えれば良いと思います。 その為にはYouTubeや書籍などで個性を発信する場が増えると良いと考えます。

カップルセラピストは2人の関係をどう見る?

パートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか? 日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決もサポートするカップルセラピストの吉田さんに話を聞きました。

ーーCさんのお話をどう感じましたか?

カップルセラピスト吉田さん:「自分が断ったら他の人が大変になるかもしれない」「Noと言ったら相手はどう思うんだろう」など自分の気持ちより相手のことをたくさん考えてしまうHSPさんの特徴ですよね。 相手のことがわからないのは当たり前のこと。 大切なのは、わかろうとする姿勢と努力がパートナーに伝わり、尊重されていると感じることです。 でも一方で、相手のことは理解できても全てを受け入れることは難しいし、それだと自分が我慢したり気を付けないといけないことが増えるばかりで息苦しくなってしまうことも。 パートナーの気持ちと同じくらい自分の気持ちも大切。 このカップルのように自分の気持ちを相手に伝わりやすいように工夫して表現することも心地よい関係性のために必要なことだと思います。

大切なのは思いやりの気持ち

恋愛jp

HSPのパートナーと過ごすことは‟大変だ”というマイナスのイメージも持たれやすい現代。 しかし、実際にHSPのパートナーをもつ当事者Cさんへのインタビューを通じて、お互いがお互いの性質を理解し、負担が偏らないような工夫を凝らすことで素敵な関係性が築けていることがわかりました。 HSPだからこういう対応をする、といった概念にとらわれず、互いが心地よく過ごすための思いやりの気持ちが重要なのかもしれません。 みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか? コメント・監修者:吉田 亜里咲 (よしだ ありさ) 臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。 2016年鳴門教育大学大学院修了。 スクールカウンセラー、心療内科、就労支援を経て、2021年よりカナダで依存症ケアを学ぶ傍ら、発達障害児の訪問支援に従事。2023年に帰国後COBEYAにカップルセラピストとして参画。日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決をサポート。 (MOREDOOR編集部)

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