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ここを知ればあなたも宮古島通!穴場スポットをめぐって自分だけの旅を

  • 2024.1.25

宮古ブルーの碧い海と白い砂浜が人気を集める宮古島。

ビーチリゾートでゆったりまったり島時間を満喫……そんな贅沢もいいけど、宮古島にはビーチだけじゃない、歴史や文化に裏打ちされたさまざまなパワースポット、穴場の絶景スポットがたくさん存在します。

宮古島まで来て訪れないなんてもったいない!今回厳選した穴場スポットを参考に、ぜひいつもとは一味違う宮古島の旅をお楽しみください。

まずは宮古島のおさらい

沖縄本島から南西へ約290㎞、石垣島と沖縄本島の間に浮かぶ宮古島は、正確には宮古島を中心に下地島(しもじしま)、池間島(いけまじま)、大神島(おおがみじま)、伊良部島(いらぶじま)、来間島(くりまじま)の大小6つの有人島で構成された「宮古諸島」です。

島には山や河川はなく、比較的平坦な大地が続き、それぞれの島間には長い橋が架けられて、車があれば1日で島一周できる大きさです。

そんな宮古島の目玉といえばやはりこの「宮古ブルー」の海。

茂みをかき分け砂浜に出れば絶景ビーチに行き当たる……まばゆい海と白い砂浜に恵まれ、とにかく海好きにはたまらない島ですよね。

とはいえ、宮古島が積み重ねてきた長い歴史の中では、ビーチだけではない、魅力あふれるスポットがいくつも存在します。

というわけで、今回は目からウロコの穴場スポットを厳選してご紹介します。

圧巻のブルーラグーン「ふなうさぎバナタ」(伊良部島)

まずは、宮古島の北西に浮かぶ、伊良部島北部の展望台「ふなうさぎバナタ」。

「ふなうさぎバナタ」とは、地元の方言で“船を見送る崖”を意味し、かつて出兵兵士や沖縄本島などへ旅立つ者たちをここから見送り無事を祈願したとされています。

ここからの眺めは、さながら日本版グレートバリアリーフと言っても過言ではないほど舌を巻く絶景です。

ふなうさぎバナタの展望台には、かつて伊良部島に飛来する鷹の一種「サシバ」のオブジェが設置されていましたが、現在は老朽化により撤去されています。

個人的には、この階段から見上げた空が感動的でした。

超穴場の隠れ家ビーチ「白鳥岬」(伊良部島)

ふなうさぎバナタからさらに北へ約1㎞先にある「白鳥岬(しらとりざき)」。

白鳥岬は地形上、南風の影響を受けにくく、また海岸近くでハウスリーフが見られることからダイビングやシュノーケリングスポットとして地元では知られています。一方、海岸沿いに遊歩道が渡されていますが、こちらは途中で橋が崩落し草が伸び放題、残念ながら岬までたどり着くことはできません。

とはいえ、途中までの景色が折り紙付きの絶景尽くし!隠れ家のような入り江があちこちあり、訪れる人も少ないため、のんびり絶景を独り占めなんてことも可能です。

茂みの奥にたたずむ秘密の池「ピキャズ」(宮古島)

続いて、地元民ですら知らない人も多いという、知る人ぞ知る秘密の池「ピキャズ」。

宮古島を形作る琉球石灰岩の岩礁に海水が流入し、長い年月をかけて波雨風で浸食され、大きな潮だまりとなったものです。潮が引いても海水が引かないことから「引かず=ピキャズ」と呼ばれたと伝えられています。池の中には水底を覆うサンゴとかわいらしい青魚が泳いでいます。

場所は、宮古島中心部からほど近いパイナガマビーチのある「パイナガマ海空すこやか公園」内。生い茂る草木の向こうに人知れずひっそりとたたずみ、ちょっとした宝探し的な冒険心をくすぐられます。

なお、入口には目印となる看板がないため、Google Mapを参考にするか、目を凝らして人の踏み跡を探し当ててみてください。

絶景海岸を一望!「ムイガー断崖」(宮古島)

宮古島の南海岸に位置する「ムイガー断崖」は、その名の通りほぼ垂直に切り立った高さ約30mもの断崖絶壁です。

「ムイガー」とは、地下水が湧き出る場所を意味する方言で、この断崖の足元では確かに地下水が湧いています。川や湖のない宮古島では湧き水が人々の生命線。上下水道が整備される1970年(昭和40年)頃までの間、集落の簡易水道として使用されていました。

湧き水スポットへは急な階段をひたすら降りるため体力的に大変ですが、下から見上げる断崖は大迫力ですよ。

こちらは、ムイガー断崖のてっぺんにある展望台から見た東平安名崎(ひがしへんなざき)まで伸びる七又海岸のオーシャンビュー。まさに絶景ですね。

「龍の眼」が眠る神秘のパワースポット「通り池」(下地島)

次にご紹介するのは、下地島の西海岸に位置し、紺碧の水をたたえる神秘の「通り池」。

隣り合う二つの丸池は地下でつながり、海側(南側)の池が直径約75mで水深約45m、陸側(北側)が直径約55mで水深約25mとのこと。古くから伝わる池の伝説に加え、上空から見たそれらの姿がまるで「龍の眼」のようだとして、宮古島随一のパワースポットとして知られています。

ちなみに、この通り池からほど近いところにある「帯岩(おびいわ、“下地島巨岩”ともいう)」もひそかなパワースポット。

何百年もの昔、宮古島を襲った大津波によって打ち上げられた津波石のひとつと考えられ、いつしかこの自然岩に民間信仰が加わり、現在は大漁・航海・家内安全の祈願が行われています。岩そのものを御神体とし、岩の向こうは東シナ海が広がります。

幸せを呼ぶ癒しのスポット「ハート岩」(池間島)

ところ変わって、こちらは宮古島北端に位置する池間島のイキヅービーチ。こぢんまりとした白浜には、干潮時のみに現れる「ハート岩」が存在します。

NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』のロケ地になったことで一躍有名になり、「幸せを呼ぶ癒しのスポット」として人気を集めました。

ちなみに、イキヅービーチには、沖縄素材をふんだんに使用した濃厚自家製ジェラートやピザランチを提供する「池間島ジェラートカフェNinufa(ニヌファ)」がオープンしています。

南国感あふれる最高のロケーションで極上のジェラートを片手にくつろいでみてはいかが?

パワースポットと戦争遺跡を併せ持つ「ヌドクビアブ」(伊良部島)

宮古島と伊良部島をつなぐ伊良部大橋からほど近く、サトウキビ畑を抜けたジャングル内にひっそり眠る「ヌドクビアブ」。

地上から約22m地下に開けた天然の竪穴洞穴で、「ヌドクビ」は「喉首」、「アブ」は「洞穴・竪穴」を表す方言だそう。気の遠くなるような年月をかけて生み出された洞穴は、戦時下では防空壕として、また旧日本軍が使用したカマド跡も生々しく残され、宮古市の史跡にも登録されています。

鍾乳石に苔むした岩肌、地上から長く垂れ下がるガジュマルの気根、穴の中は昼間でも薄暗く物静か、どこか空気もひんやりして、神聖な気を感じつつも、どこかゾクッとするふしぎな場でした。

なお、入口には案内標識が立っていますが、道が若干分かりにくいのでご注意を。

「命の水」をたたえた洞窟の井戸「友利のあま井」(宮古島)

前述の通り、川や湖のない宮古島では地下から湧き出る水が命をつなぐ水資源。

この「友利のあま井(あまガー)」は、宮古島南部の旧城辺町集落で1965年(昭和40年)に上水道が普及するまで使われた、深さ約20mに及ぶ天然竪穴の洞窟井戸です。

人ひとり通れるほどの細く険しい石段はところどころすり減り、段差が崩れて滑りやすくなっています。洞窟の底までほとんど光が差し込まず、取水場所は真っ暗闇。当時、水がめを頭にのせて運ぶ仕事は女性の役割だったとされ、その過酷さが偲ばれます。

天井穴から差し込む光。神々しくもあり、かつちょっとゾクッとするほど美しい神秘的なスポットでした。

番外編:宮古島ならではのご当地風景

ここでは、ちょっと番外編として、宮古島ならではの風景をご紹介します。

宮古島まもる君

宮古島では忘れてならないご当地アイドル「宮古島まもる君」。

宮古島警察署に所属するれっきとした交通課職員のおまわりさん人形で、2024年1月現在、20体(+妹まる子ちゃん1体)が宮古諸島のいたるところで島の安全に目を光らせています。

まもる君は全員兄弟という設定なので、ひとつとして同じ顔はなく、名前も当然異なります。そのユニークさから人気に火が付き、今や宮古島土産としてオリジナルグッズが絶賛発売中。

ちなみに、長年不眠不休で働いていたまもる君。塗装が剥げ、損傷が激しかった一部の人形について2023年秋にお色直しが完了したそうです。男前になったまもる君たちに会えるかも!

沖縄といえば、やっぱりこのピースフルなヤギ

沖縄といえば、畑や民家の庭先、道端でばったり遭遇することも多い島のヤギ。

沖縄の人たちにとっては琉球の食文化を担う貴重な食糧かつ草刈り要員ですが、わたしたちにとってみれば、何だかほっこり癒される憎めない存在。

ヤギのいるピースフルな光景、ぜひ宮古島でも探してみてください。

まだまだある穴場スポット!自分だけの旅を探しに出かけよう

今回ご紹介したスポット以外にも、宮古島のガイドブックや公式サイトにもあまり紹介されていないニッチでマニアック、それでいてワクワクする感動スポットがまだまだ存在します。

ありきたりな観光に飽きたら、ぜひ自分だけの秘密のスポットを探しに宮古島を探訪してみませんか?

All photos by Mayumi

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