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田原博子のジュエリーコレクションを拝見。

  • 2024.1.25

おしゃれなあの人が愛用するウォッチ&ジュエリーを拝見。自身を飾り、眺めるだけでも喜びをくれる大事な宝ものとの暮らしや、とびきりのストーリーを紹介。

Hiroko Tahara愛のあるジュエリーが背中を押してくれる。

写真、映像、建築など多分野で活躍していた世界的アーティスト故・田原桂一を夫に持つ田原博子。現在、田原の作品の管理や展覧会などを行うプロジェクトカンパニー、BUILT LTDの代表取締役。@hiroko0131tahara

「亡き主人がデビアスのダイヤモンドで特別に作ってくれたリングは、両サイドにふたりのイニシャル「H」と「K」が刻まれています。カジュアルな服装の時でもかた時も外しません。彼が愛用していた時計など、記憶と深く結びついたものを着けていると安心します」とは田原博子。世界的写真家の田原桂一の妻で、歌舞伎役者の片岡千之助を息子に持つ彼女にとって、宝飾品は特別な存在だ。「どこのブランドのジュエリーが欲しいとか、私にはあまりなくて。ご褒美に自分で手に入れるより、人生の節目に主人や家族から贈ってもらったものが多いですね」と語る。思い出が詰まった美しいジュエリーを見ていると、自分はたくさんの人に愛をもらい、支えてもらっているのだ、と実感するのだとか。「私にとってジュエリーとは、自分のルーツを改めて感じさせてくれるものです」

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ダイヤモンドのジュエリーのセットは、お嫁入りの時に、お母さまから受け継いだもののひとつ。

パーティなどに和装で出席することも多い。「そんな時は、ご招待をいただいたメゾンのブローチを帯留めとして使うことも」。

亡き夫をはじめとして、大切な人たちから贈られた数々のジュエリーが入ったボックスは特別なもの。

「私は小柄で手も小さいからと、私に合ったサイズのエメラルドやパールを探してくれた主人。誕生日に贈ってくれたリングや、主人が好きなミッドナイトブルーの石のリングなど、彼からプレゼントされたジュエリーは大切なお守りです。入籍前にもらったダイヤモンドのリングは、いまでも毎日、身に着けています」。ほかにもお母さまから譲り受けたサファイアや翡翠のリングや存在感たっぷりのパールのリングなど、着物にも合うデザインのものがずらり。

素敵なバロックパールを見つけたので、友人のジュエリーブランド、アランジーナにて自分でデザインしたネックレスとイヤリング。「首にピッタリとしたデザインが好きで、チョーカータイプにしました。余ったパールでイヤリングもセットで」

*「フィガロジャポン」2024年1月号より抜粋

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