時間の単位変換は、日常生活でもよく使いますよね。
その中でも「1/2時間」といった表示ならば「1/2時間=30分」とすぐに分かりますが、分数の数字が変わっても正しく単位変換できるでしょうか。
今回は、あまり使われない表示の分数を使って、正しく単位変換ができるか確認していきましょう。
問題
1/9時間は何秒ですか。
ポイントは「時間」から「秒」への単位変換です。「分」への単位変換ではありませんよ。
解説
今回の答えは「400秒」です。
時間を秒に変換するので、「時間と秒の関係」を考えましょう。
1時間
=60分
=60×60秒
=3600秒
これで、1時間は3600秒ということが分かりました。
つまり、「1/9時間」は、3600秒の1/9ということですね。
1/9時間
=3600×(1/9)
=400秒
したがって、答えは「400秒」です。
この問題を解くとき、まずは「時間→分」の変換を考えた方もいるかもしれません。
1時間=60分なので、1/9時間を分に変換するには、次のような計算になります。
1/9時間
=60×(1/9)
実はこの計算、答えがきれいな整数にはなりません。
答えが分数や小数になってしまうため、「時間→分」「分→秒」と1つずつ順に変換しようとするよりも、「時間→秒」と1回で変換してしまった方が計算が簡単になります。
また、時間の単位変換でよく間違えるポイントは「1時間=360秒」と、計算間違いというより「勘違い」をするケースがあります。。
「分」を飛ばして「秒」に単位変換したときに「3600秒」といきなり数字が大きくなり、「1時間=360秒」と勘違いしてしまうことがあるため、注意しましょう!
まとめ
分数を使って時間が表示されると難しく見えますが、考え方はとてもシンプルですね。
この計算ができるようになると、分数でも小数でも、時間の単位変換が簡単にできるはずです!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」