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大人が意外と分からない「9÷0.15=?」→電卓なしで計算できる?

  • 2024.3.8
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小数で割る計算方法を覚えていますか。

電卓があれば問題ありませんが、いざ自分で計算しなければいけないとき「小数点をどこにつける?」と迷ってしまうかもしれません。

そこで、今回は「小数で割る計算」の計算方法を学び直しましょう!

問題

次の計算をしなさい。
9÷0.15

小数点をどこにつければいいのかがポイント。まずは電卓を使わずに、計算してみましょう!

解説

今回の問題の答えは「60」です。

単純な計算問題ですが、実は考え方は複数あります。ここでは代表的な解法を3つ紹介します。

筆算で計算する

「割る数」が小数の場合は、小数点を動かします。

「0.15→15」とするので、小数点を2つ動かすことになります。

「割る数」だけを変えてしまうともちろん計算結果が変わってしまうので、「割られる数」も同じように2つの小数点を動かします。

「9」という数に小数点はありませんが「9.00→900」と考えることができます。

すると計算は「900÷15」となりました。ここからは通常の筆算の計算をしましょう。

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 9÷0.15=900÷15

小数点を動していますが、これは「割る数と割られる数に同じ数をかけても、わり算の結果は変わらない」という性質を利用しています。

分数で計算する

わり算は分数で計算することが可能です。

◯÷△=◯/△

今回の問題も分数にしてみましょう。

9÷0.15= 9/0.15

すると、分数と小数が混ざった表現となってしまいましたが、分母・分子に100をかけることで、小数をなくすことができます。

「分母・分子に100をかける」という操作は、筆算の「小数点を動かす」という操作と同様のものですね。

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かけ算で計算

小数が分数に直すことができます。さらに、わり算をかけ算にすることで「分数のかけ算」として計算することが可能になりますね。

0.15=15/100
(この時点で約分をしても構いません。その場合は3/20)

わり算をかけ算にするには、分母・分子を入れ替えればいいですよね。

すると、計算は次のようになります。
9÷0.15
=9÷(15/100)
=9×(100/15)

あとは、簡単な約分だけになります。

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まとめ

「9÷0.15」の計算を3つの方法でやってみました。しかし「別の方法」としてご紹介していますが、本質的にはすべて同じ考え方です。

それぞれの解法を使いこなせるようになるといいですね。

答えは1つでも、そこに至る道筋が複数あるというのが、算数・数学の面白さです。

 

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」