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大人が意外と分からない算数「時速45kmは秒速何m?」《小学校で習う》

  • 2024.2.18
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小学校の算数で習う「速さ」ですが、意外と苦手な方が多いのではないでしょうか。

公式を丸暗記して問題を解いていたという方もいるかもしれませんが、きちんと速さの意味を理解していれば、公式は必要ありません。

改めて「速さ」とはどうのように考えればよいのか、問題に挑戦し、確認してみましょう。

問題

時速45kmは、秒速何mですか

「時速○km」や「秒速◯m」は、どちらも速さの単位です。どのようにして単位変換をすればよいでしょうか。

 

さて、今回の問題の答えは「秒速12.5m」です。

解説

「時速45km」というのは、「1時間で45km進む速さ」ということです。それを「1秒間に何m進む」と変換しなければいけません。

速さの問題が難しく感じてしまう原因の1つが、「2つの単位」があるという部分です。2つの単位というのは「時間」と「距離」です。

これらをまとめて一度に変換しようとして、間違えてしまうことがよくあるので、1つずつ順に変換してみましょう。

まずは、距離についてです。

「km(キロメートル)」を「m(メートル)」に直しましょう。

1km=1,000mなので、45km=45,000mということになります。

次に時間の変換です。

1時間は60分。そして1分は60秒なので60×60=3,600となり、1時間=3,600秒ですね。

つまり、「時速45km」というのは、「45,000mの距離を3,600秒で進む速さ」ということになります。

これを1秒あたりで進む距離にするので
45,000÷3,600=12.5

したがって、「1秒で12.5m進む速さ」ということですね。

よって、答えは「秒速12.5m」です。

 

一部の小学校では、速さ・時間・距離に関する計算方法として「はじき公式」を学習しているようです。(知らない方は、ぜひ調べてみてください)

公式を使えば簡単に問題を解くことができるかもしれませんが、「速さとはどのような考え方をしているのか」という本質的な部分が見失われる傾向にあります。

公式がなくても、今回のように問題を解くことは可能です。ぜひ公式暗記ではない算数・数学の学習をしていきましょう。

まとめ

速さの変換は、2つの単位「距離」と「時間」を別々に考えるだけで、とても考えやすくなりますね。

「時速」「分速」「秒速」と単位が変わってもすべて同じ考え方が可能です。

忘れていた方は、この機会にぜひ学び直しをしてみてください。

 

※解き方は複数ある場合がございます。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」