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大人が意外とわからない問題「44÷0.4=?」→実はすぐ解けます

  • 2024.2.18
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小数を含んだわり算は、意外と難しく計算ミスをしてしまうことがあります。

「小数点をどこにつけるのか?」「わり算だから、答えは小さくなる?」など、電卓で計算していると、細かな計算規則があやふやなままです。

そこで、今回は小数を含んだわり算に挑戦し、きちんと学び直しをしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
44÷0.4

「0.4で割る」という計算です。気をつけないといけないのは、小数点をどうするかということです。

 

さて、今回の問題の答えは「110」です。

解説

単純な計算問題ではありますが、いくつかの計算方法があります。ここでは、3つの方法を紹介します。

筆算で計算

「割る数」が小数の場合は、小数点を動かします。「0.4→4」とするので小数点を1つ動かしましたね。

同じように「割られる数」も1つ小数点を動かしましょう。44には小数点がありませんが「44.0→440」と考えることができますね。

すると、計算は「440÷4」となりました。

ここからの計算は簡単ですね。答えは「110」です。

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筆算で計算をしていますが、わり算は「割る数と割られる数の双方に同じ数をかけても、計算結果が変わらない」という性質を利用しています。

分数で計算

わり算は、分数に直して計算することができます。分数にすれば、あとは約分するだけです。

44÷0.4=44/0.4

分母に小数がきてしまいますが、これは分母・分子に10をかけてしまいましょう。

すると440/4=110となりますね。この方法であれば、案外すぐに解けそうです。

「分母・分子に10をかける」という操作は、筆算で「小数点を動かす」という操作と同様のものですね。

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かけ算で計算

小数は分数に直すことができます。「0.4=4/10」ですね。

そこでさらに、わり算をかけ算に直して計算してみましょう。

わり算をかけ算にするには、分母・分子を入れ替えればいいですよね。

すると、計算は次のようになります。
44÷0.4
=44÷(4/10)
=44×(10/4)

あとは、簡単な約分だけになります。

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まとめ

「44÷0.4」の計算を3つの方法でやってみました。しかし「別の方法」として紹介していますが、本質的にはすべて同じ考え方です。

それぞれの解法を使いこなせるようになるといいですね。

答えは1つでも、そこに至る道筋が複数あるというのが、算数・数学の面白さです。

 

※他にも解き方は複数ある場合がございます


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」