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趣味は『イカの解剖』です→4年後に爆誕した“神アイテム”に魚屋も唸る【3.3万いいね】

  • 2024.2.13

本物そっくりのぬいぐるみの、その精巧さに驚かされた経験のある方も多いのではないでしょうか。ワンちゃんや猫ちゃんにそっくりなものから、魚やイカなど魚介類にそっくりなものまで、さまざまなものがあります。

佐野まいける(@_maicos_)さんが、手作りのイカのぬいぐるみをX(旧Twitter)上に投稿すると、3.3万いいね(2024/2/8時点)とともに「スゴすぎ!」「忠実に再現されている」「リアル」などのコメントが寄せられ話題になっています。

忠実に再現された、驚きの「イカのぬいぐるみ」とはどのようなものだったのでしょうか。

リアルすぎるイカのぬいぐるみがこちらです。

サイズは本物のイカと同じくらいのぬいぐるみ。ここだけ見ても再現度は高いのですが、さらにすごいのがこの中身なのです。

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん

裏返してチャックを開けると、そこには細かく作られた内臓が…!大きさや形、細部までにこだわった内臓が並べられていました。

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん

まず取り出されたのは「循環器」。スナップボタンで取り付けられた臓器は、パチッと外すことができます。

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん

イカの本体の近くにある、グルグル巻きのような形のものは「盲嚢」といいますが、こちらの刺繍が一番大変だったとのことです。

他の臓器も、刺繍やビーズなどで丁寧に細かく作られているのがわかります。

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん

触腕も丁寧に再現されています。スルメイカの触腕は大きな吸盤がついているのが特徴だそうです。吸盤には角質環と呼ばれる歯のついたわっかが付いているようで、この吸盤を表現するために、ぴったりのパーツを探すのに苦労したそうです。

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん

構想から4年かかったというこちらの作品。そのうちの半年くらいは裁縫と刺繍とビーズの練習をされたとのこと。裁縫経験はほぼなかったという佐野まいけるさんですが、こちらの作品の素晴らしい出来には驚かされますね!

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん

次回作への展望

こちらのぬいぐるみについて、佐野まいけるさんに詳しいお話をお聞きしました。

---とても素敵ですね。ぜひ手にして「解剖」してみたいです!こちらを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

「私はイカの解剖が趣味なのですが、イカの体の構造を知ろうとしても2Dの資料しかなく、理解が難しいところが多々ありました。そこで、ただ資料通りに漫然と解剖するのではなく、一度自分ですべて作るつもりで観察してみようと思ったのがきっかけです。実際やってみて、ここまで観察したなら本当に作れるな、と思って実行しました。手元にイカがないときでも、解剖気分を味わえるのがよいところです。

---素晴らしい観察力です!特に気に入っているポイントはどこですか?

脳と食道の部分です。イカの脳はドーナツ状になっており、その中心を食道が貫いているのですが、そこをうまく表現できたなと自画自賛しております」

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん/真ん中のドーナツ型のものが脳。真ん中には食道が通る
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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん/奥のヒョロヒョロとしたものが食道

---食道を通る穴も見事に再現されていましたね!もっとこうしたいなと思っている箇所がありましたら、教えてください。

「3箇所ありまして、1か所目は軟甲です。プラスチックの骨みたいなやつを軟甲と呼ぶのですが、構造上の問題で取り付けられなかったので次回の課題です」

---ありますね、プラスチックのような細長いあれ…!

「2か所目は漏斗軟骨器と外套軟骨器です。イカの漏斗の近くにはスナップボタンのような機構があり、そこをぱちぱち留められるのですが、採寸ミスで取り付けられなかったので次作に持ち越しです」

---実際のイカにもスナップボタンのような機構があるとは。

「最後はカラストンビです。現在はとりあえず本物を入れていますが脆いので、いずれ布製に取り換えようと思っています」

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出典:佐野まいける(@_maicos_)さん/脳の真ん中を食道が通り、その先に口球がある。口球の中にある硬いクチバシのようなものがカラストンビ

---これ、本物だったのですね!

「また、本作はメスを作ったので、次はオスを作りたいです」

---「解剖できるイカ」のぬい、これからも楽しみにしています。

再現度の高さに多くの驚きの声

こちらの投稿を見た人たちからは、さまざまなコメントが寄せられました。

スゴすぎです!!

「いや、ホント忠実に再現出来てて感動しました!」
「このクオリティ!!もはや教材に出来そうですね。要所要所に試行錯誤の跡が見て取れます。頭部ではなく漏斗と外套膜の部分に軟骨器に見立てたボタン型の留め具が付いていたら更に素敵だなって思いました」
「目の再現が素晴らしい!!!ちゃんと完成した時には目が外から確認できて、中身を開くとクチバシとくっ付いててリアル!!!」
「魚屋です。あまりのリアルさに仕事モードにはいってしまいそうです」

再現度の高さに驚きの声が多数寄せられました。

イカ大好きさんからも感動の声!

「素晴らしい 素敵です!スルメイカでしょうか 透明な甲羅(軟甲)つけたい…あれをスッと抜く感覚が好き
外套膜のボタンつけたい…外套膜が、左右2箇所のボタンのような軟骨(外套軟骨器という名前らしい)で留まってる
あれをポチッとつけたり外したりするのが好き」
「これすごいですね
エラ心臓あるーほんとにイカだ!って思ってみてました。個人的には外套膜にあるフックみたいなやつが好きなので、あれ外す体験欲しいです!(謎のおねだりすみません)」
「プラスチックで透明な骨を入れたい」

イカの解剖が好きだという佐野まいけるさん。好きなものを4年かけて形にするという姿勢が素晴らしいですね。

次回作もあるということなので、完成が楽しみです!



取材協力:佐野まいける(@_maicos_)さん