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【この冬必見】家でもキャンプでも!プロが教える絶品レシピ【まとめ記事】

  • 2024.1.25

冬キャンプでは体をあたためるためにどんな料理を作るか悩ましいもの。
そこで、体をあたためる食材やスパイスを使ったレシピを、フードコーディネーターのみなくちなほこさんが考案!

みなくちなほこ
1990年代より、野外料理のワークショップを開催する売れっ子フードコーディネーター。
鉄鍋好きが高じて、鉄作家・槇塚 登氏とタッグを組み、鉄の台所道具をプロデュースしている。

①酒粕クリームシチュー

酒粕でコクとうま味がグンと増し、奥深い味わいに
クリームシチューの素に発酵食品の仲間である酒粕を加え、シンプルな具材で調理。
材料の根菜類は、代謝を上げる効果のあるミネラルやビタミンEがたっぷり。
発酵食品+根菜の力が相まって、体の中からぽかぽかになるクリームシチューのできあがり!

材料[2人前]
鶏もも肉 1枚
ジャガイモ(大) 1個
タマネギ 1/2個
ニンジン 1/2本
ブロッコリー 1/2株
水 350cc
牛乳 50cc
クリームシチューのルー 大さじ3〜4
酒粕(練り粕) 大さじ4〜5
塩 適量
サラダ油 大さじ1

レシピ
①鶏もも肉とジャガイモはひとくち大に切る。タマネギはくし切りに、ニンジンは乱切りにし、ブロッコリーは小房に分ける。
②鍋にサラダ油を熱して①のタマネギを炒め、しんなりしたら鶏肉を加えて炒め合わせる。

③ 鶏肉の全体に焼き色がついたら①のジャガイモ、ニンジン、水を加えて煮る。

④火が通ったら①のブロッコリーと牛乳を加え、沸騰直前になったら火を弱めてクリームシチューのルーと酒粕を入れて溶かす。味をみて薄いようなら塩で調える。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
酒粕とクリームシチューのルーを煮汁で溶かしてから加えると、調理しやすいですよ

➁あんかけうどん

冷めにくい&腹もちもよいトロみは一石二鳥
ショウガをたっぷり使ったあんを作り、熱々のおうどんにイン!
シイタケとマイタケは冷え性に効果のあるビタミンB6や、葉酸などの免疫力を高める成分のほか、血管拡張作用、血行を促進する効果のあるナイアシンが含まれているのが特徴。
とろみのついた料理は腹もちもよく、体を芯からあたためてくれる。

材料[2人前]
茹でうどん 2玉
豚ひき肉 100g
ショウガ ひとかけ
長ネギ 1/2本
シイタケ 2枚
シメジ 1/2パック
万能ネギの小口切り 適量

(A) 水 2カップ
めんつゆ(2倍濃縮) 1カップ
みりん 大さじ1

(水溶き片栗粉)
片栗粉 大さじ1と1/2
水 大さじ1と1/2
サラダ油 小さじ2

レシピ
*茹でうどんは沸騰した湯でゆがき、食べる直前まで熱々にしておく。

①ショウガは粗みじん切り、長ネギは斜めに薄切り、シイタケは薄切りにする。シメジは石付きを取り小房に分ける。
②鍋にサラダ油を熱して①のショウガと長ネギを炒め、香りがしてきたら豚ひき肉とシイタケを加えて炒める。

③ひき肉の色が変わったらAを加えて煮る。
④水溶き片栗粉でとろみをつける。
⑤器に温めたうどんを入れて④をかけ、万能ネギをトッピング。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
お好みですりおろしたショウガを加えると、体がさらにポカポカに!」

③ベーコンとたまごのヒハツ炒め

寒い日の朝食にぴったり!
ヒハツは沖縄で島コショウと呼ばれるコショウの一種。
ショウガより体を芯からあたためてくれるスパイスで、シナモンやオールスパイスに似た芳醇な甘い香りが特徴だ。
血行不良や冷え性に効果があり、さらにピペリンの効能で上がった体温の維持も期待できる。
ベーコンとタマネギなどを炒め、卵を加えてふわっと仕上げ、白米と相性バツグン!

材料[2人前]
ベーコン(厚切り) 2枚
タマネギ 1/2個
卵 3個
ヒハツ(パウダー) 小さじ2
塩・コショウ 各少々
サラダ油 大さじ1

レシピ
❶ベーコンは2〜3㎝幅に切り、タマネギは細切りに。卵は割りほぐして塩、コショウ、ヒハツ小さじ1を加えて混ぜる。
❷フライパンにサラダ油を熱して❶のベーコンとタマネギを炒める。

❸ 火が通ったら❶の卵を流し入れ、ヒハツ小さじ1をふり、手早く炒めあわせる。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
ベーコンをソーセージに替えて作るのもおすすめ。
もっとスパイスを感じたい人は、追いヒハツを!

④鶏もも肉のネギ蒸し

花山椒の痺れで、口の中からジュワーとあたたかくなる
体温を高めて、血行を促進させる効果がある長ネギをたっぷり使用。
ネギのツンとした独特の香りや辛味の元となる成分は、手指や足指といった体の末端部分の血行を良くする。
そのほかにも花山椒、唐辛子、ショウガなど、体をあたためる薬味がたっぷり。
鶏のうま味が染み込んだ長ネギはトロトロでおいしく、おかわり必須の白メシどろぼうな一品!

材料[2人前]
鶏手羽中肉 6本
長ネギ 1本
ショウガ ひとかけ
花山椒(粒) 小さじ1
赤唐辛子(輪切り) 1本
塩 小さじ1
酒 1/4カップ
ごま油 小さじ1

レシピ
❶鶏手羽中肉は骨の両脇に切り込みを入れて開く。長ネギは青いところもすべて斜めにざく切りに。ショウガは千切りにする。

❷ボウルに❶と材料すべてを入れて全体をよく混ぜ合わせ、そのまま30分ほどおく。
❸ダッチオーブンの鍋底に❷の長ネギ半量を敷き詰め、その上に残りを入れる。
❹フタをして火にかける。シューッと音がしてきたら弱火にし、20〜25分蒸し焼きにする。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
鶏肉と長ネギをよくもみ込むこと。
長ネギを鍋底に敷くことによって、鶏肉のコゲ防止にもなります!

⑤日本酒プリン

あつあつがおいしい! 大人のプリン
日本酒を加えてメスティンで作る蒸しプリン。
日本酒の製造工程で含まれるアデノシンには、血管を拡張して体温を上昇させる効果をもつ。
ほかのアルコール飲料を飲んだときよりも、なんと体温が1〜2℃ほど高い状態(個人差あり)が長時間続くそう。
お好みで日本酒の割合を変えたり(合計が300ccになるように)、ラムに変更しても美味!

材料[2人前]
卵 2個
砂糖 大さじ5
牛乳 150cc
日本酒 150cc

レシピ
❶ボウルに卵を割りほぐし砂糖を入れて混ぜ、牛乳と日本酒を加えてよく混ぜ合わせる。

❷ざるに通して漉してメスティンに入れてフタをする。

❸鍋(クッカー)に水を2㎝程度注いで沸騰させ、鍋底に折ったキッチンペーパーを沈める(熱伝導が優しくなる)。
❹❷を入れて、フタに隙間を開けて弱火で15分加熱し、火を止めてそのまま10分置く。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
火が強すぎるとプリンに「す」が空いてしまうので、弱火で静かに調理すること。

⑥焼酎カルーアミルク

焚き火の前でゆっくり味わいたい
焼酎+コーヒー牛乳でお手軽になんちゃってカルーアミルク。
コーヒー牛乳を使用することで荷物がコンパクトになるが、インスタントコーヒーと牛乳でももちろん代用OK!
使用する焼酎は体をあたためる効果のある米焼酎がおすすめ。
仕上げにホイップクリームとココアパウダーをトッピングすれば、濃厚な味わいに!

材料[1杯分]
焼酎 1/3カップ
コーヒー牛乳 2/3カップ
ホイップクリーム・ココアパウダー 各適量

レシピ
❶鍋に焼酎とコーヒー牛乳を入れてあたためる。
❷容器に注ぎ、ホイップクリームをのせ、ココアパウダーを振る。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
沸騰させないように注意しましょう。
焼酎の分量は好みで調節してください

⑦グリュービア

冬のベルギーで親しまれているホットビール
ドイツやフランスなどで飲まれるグリューワインのビール版。
材料のシナモンは体を内側からあたためる効果あり。
ビールはギネスのようにコーヒーやチョコレートの風味が感じられる黒いスタウト系が向いているが、フルーツビールでもおいしくできる。

材料[1杯分]
黒ビール 1カップ
レモン汁 小さじ1
砂糖 小さじ1/2(好みで)
シナモンスティック 1本

レシピ
❶鍋に黒ビールとレモン汁を入れてあたため、ふつふつとしてきたら火を止める。
❷器に注ぎ、砂糖を入れてシナモンスティックで混ぜて香り付けをする。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
ピルスナーやラガーなど、普通のビールは苦味が出てしまい、おいしくできないので注意!

⑧ホットアップルジンジャー

シナモンスティックを追加するのもアリ!
100%のリンゴジュースを使った簡単お手軽ホットドリンク。
体をあたためる鉄板の食材であるショウガをすりおろして入れて飲むのもおすすめ。
体の冷えを取り、次第に全身ポカポカに。
ドライフルーツはラズベリーまたはクランベリー、はたまたミックスベリーでもOK!

材料[1杯分]
リンゴジュース(100%果汁) 1カップ
ショウガの薄切り 2枚
ドライフルーツ(クランベリーまたはラズベリー) 大さじ1
レモンスライス 1枚

レシピ
❶鍋にリンゴジュースを入れてあたためる。
❷ショウガの薄切り、ドライフルーツを加えて沸騰しないように注意しながらあたためる。
❸容器に入れてレモンスライスを浮かべる。

〈みなくちなほこさんワンポイントアドバイス〉
弱火でじっくりとあたためて、ショウガとシナモンの香りを引き出します

PHOTO/小野広幸
TEXT/佐藤七海
出典/ガルヴィ2022年12月号

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