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投資をまだやったことがない大人が気になる【話題の新NISA】!お金のプロに現状を聞いてみた

  • 2024.1.24

物価高でリアルに感じるお金の不安。貯金してるだけじゃダメなのはわかっているけど、イマイチわからないことが多いのが「お金」界隈です。着実に自分のお金を守り、育てるための「投資」について2号連続でリサーチ。まずはとにかく話題の「新NISA」をチェック!

「投資」をするべき理由って?

投資というと、漠然と「怖い」「損をするかも?」というイメージがある人もいるかもしれません。まずは「投資」について正しい知識を身につけることからスタート。

物価上昇や新NISA開始も「投資」の後押しに
この1~2年の物価の上昇により、額面としては同じ1000円でも数年前より今のほうが「1000円の価値が下がっている」ということが起きています。そのため、預貯金だけでなく物価高に対応できるような値動きのある金融商品を持つ必要性が今まで以上に増しています。新NISAも始まり非課税で投資できる金額や期間が増えるという追い風を活かして、より積極的に資産運用に取り組める制度が整った今が投資デビューのチャンスと言えそうです。(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)

「投資」を始める前にこれだけは知っておきたいPOINT6

1.投資をする最大の理由は預貯金以外の資産を持ち資産の価値を維持すること
最近のような物価高の状況では、現金や預貯金だけしか持っていないと物やサービスを買う量をセーブするしか選択肢がありません。物価の上昇とともに値上がりするような金融商品を持っていれば、現金化することで買えるものの量を減らさずに済む=資産価値を維持できることになります。それこそが、投資をする最大の理由なのです。

2.投資は「足りない資金の補填のため」じゃない!
「今のままだと老後資金2000万円がつくれない」など、資金の不足分を投資で補おうと考える人がいますが、目標金額に貯蓄のペースが明らかに間に合っていない場合は収支バランスから改善が必要。「収入を増やす」「支出を減らす」「長く働く」などを実践したうえでの合わせ技として、初めて投資を検討するのがおすすめです。

3.基本は「長期」「積立」「分散」
投資の基本となる考え方がこの3つ。「長期」=猶予期間が長いことでいい成績になる可能性を高めることができます。「積立」=一定額の積立により、高い時は少なく、安い時は多く買いリスクを抑える。「分散」=リスクの異なる資産や世界中の資産、買うタイミングなどを分散し損失をある程度調整できる、といったことがメリットです。

いま一番の話題「新NISA」についてじっくりチェック!

’24年1月から始まる新NISAは、より積極的に投資ができる制度にアップデート。今までのNISAとは何が違うのか?まずは確認していきましょう。

そもそも「NISA」とは投資の運用益が非課税になる優遇制度です
NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、NISA対象の投資商品に対して税制優遇が受けられる制度です。通常、投資で得られた運用益には20.315%の税金が発生します。実は私たちの銀行口座の利息も20.315%が課税されています。NISAでは定められた枠内の投資で得られる利益への税金を非課税で運用することができます。(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)

「現行NISA」→「新NISA」こんなに変わっています

年間投資限度額の引き上げ
新NISAでは現行NISAよりも年間の投資限度額が大幅に増額。現行の「つみたてNISA」では年間投資限度額は40万円(月・約3.3万円)でしたが新NISAの「つみたて投資枠」では年間120万円(月10万円)に。現行の「一般NISA」は年間の投資限度額120万円(月10万円)から新NISAの「成長投資枠」では240万円(月20万円)に。

新NISAは2つの投資枠を併用可能
現行NISAでは「つみたてNISA」「一般NISA」どちらかを選ぶ必要がありましたが、新NISAでは「つみたて投資枠」「成長投資枠」2つの枠、どちらも利用できるようになります。2つの枠を合わせれば最大で年間360万円(月30万円)を非課税で投資ができ、より大きな金額を運用できるようになります。

投資の幅がより広がったのが「新NISA」のメリットです

投資できる金額や、投資できる商品の選択肢も増やせるのが新NISAのメリット。さらに本格的に資産運用に取り組めるようになった新NISAについて詳しく学んでいきましょう。

「つみたて投資枠」?「成長投資枠」?それとも両方?
投資初心者でローリスクで始めたい人は「つみたて投資枠」、株式などにも積極的に取り組みたい人は「成長投資枠」がおすすめ。慣れてきたら、併用できる新NISAのメリットを活かして投資額や商品の種類を増やしたりして、挑戦していくことも可能になりました。(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)

【つみたて投資枠】
投資額が月3.3万円→10万円に増額

これからNISAデビューする初心者の人は、投資の基本となる「長期」「積立」「分散」を実践しやすい「つみたて投資枠」からスタートしてみて。月額の上限が現行NISAの3.3万円から新NISAでは月10万円まで増額になったので、もともと「つみたてNISA」をやっていて資金に余裕がある人は、増額して取り組むことで元本に対する運用益が大きくなり、複利的な効果の向上も期待されます。もっと運用をし たいと思っていた人には朗報です。

 

【成長投資枠】
ボーナス時期などにスポット買いできるのが特徴
定期的に購入する「つみたて投資枠」に対して、買いたいタイミングでスポット買いができるのが「成長投資枠」の魅力。ボーナス時など余裕があるタイミングで多めに商品を購入できます。株、REITなど、アグレッシブに投資したい人が幅広いラインナップの中からいろいろな商品が買えるのも特徴。「つみたて投資枠」の限度額以上の金額を投資したい人が「成長投資枠」の中で「つみたて投資枠」と同じ商品を購入することも可能。

CLASSY.世代のスタッフも「投資」やっています!

アラサー女子にも挑戦しやすいと人気の「つみたてNISA」ですが実際はどんな感じ?現行NISAを利用している投資歴8カ月のCLASSY.スタッフのケースをご紹介します。

\マンション購入を機にNISAやiDeCoを始めました/

CLASSY.ONLINE 編集デスク・前田章子さんの場合

「マンションを買ったことをきっかけに、不動産も含めて将来の資産運用について考えるようになりました。「このままのペースでお金を使っていて、老後大丈夫なのかな?」という心配もあるし、年金も将来どれくらいもらえるかわからない。そんな中で、老後もなるべく生活水準を下げずに済むように今から準備をしておきたいと思い、投資をスタート。まずはいろいろな人がおすすめしている鉄板の2つ、つみたてNISAとiDeCoを始めました。」

現行NISAで「つみたてNISA」をやってみました

◆ 証券会社:SBI証券
◆ 商品:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
◆ つみたて額:毎月 33000円
◆ 開始時期:’23年4月
◆ 運用益:+10.9%(※’23年12月現在)
「会社の財形貯蓄からつみたてNISAとiDeCoに切り替えました。iDeCoではNISAと同じ米国株式と全世界株式を合計で月1万円分積立中。目標金額は特に決めていなく、長期スパンで続ける予定。口座を開設して商品と毎月の金額を決めてしまえば、あとは勝手に引き落とされるのですごく楽!運用も今のところほぼプラスなので、不安を感じたこともないです」(前田)「目標額は決めなくても問題ありません。未来の成績は読めないため、〝長期スパンで〟という姿勢があれば充分。将来的にいつ引き出したいお金なのかだけチェックしておきましょう」(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)

教えてくれたのは...

ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®。初心者でもわかりやすいお金の解説で、メディアへの出演や著書も多数。YouTubeでも日記に交えてお金に関する情報を発信中。

イラスト/green K. 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc

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