もっと【ごま油】活用法！バター代わり、パン＆お菓子作り、揚げ物…にピッタリな種類とは？

料理や製菓に使える油の一つ、「ごま油」。炒め物やチャーハン・ギョーザといった中華料理の香り付けなどにも使うことが多いでしょうが、他にもまだまだ活用方法があります。ごま油の中でも最近注目を集めている「太白（たいはく）ごま油」について、その特徴やおすすめのレシピにはどのようなものがあるでしょうか。

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太白ごま油は、ごま油の一種。スタンダードなごま油と比べると色が白く、また香りがほとんどないのが大きな特徴です。熱に強いため、炒め物のほか揚げ物や製菓用としても使えます。サラッとした口当たりから、サラダのドレッシングとして使うのもよいでしょう。

価格としては、一般的なごま油より太白ごま油のほうが少し値段が高い傾向にあります。生のごまを圧縮して作る製法を用いることが多く、一般的なごま油と比べて希少性が高いことが値段にも反映されています。

太白ごま油が注目されている理由の一つに、バターの代わりに使えることが挙げられます。

バターの代用品としては、以前バターの価格が高騰した時期にココナッツオイルが有名になりましたが、太白ごま油もバターの代わりを担えます。バターが品薄であったり、コレステロールの摂取を制限するためバターを控えていたりする場合に、太白ごま油が活躍します。

ココナッツオイルは低温だと固まる性質があるため、バターと扱いが似ているのがメリットです。半面、ココナッツの独特の香りをそのまま保持しているものが多く、メニューによっては向かないのがデメリットでした。その点、太白ごま油は、ほとんど香りがないためメニューを問わずに使うことができます。

バターを多く使うパンやお菓子を作る際のバターを、そのまま太白ごま油に置き換えて作れば、コレステロールを抑えたパンやお菓子を作れます。

バターを太白ごま油に置き換えてパンを焼く場合、分量は同じグラム数で計ります。使っているレシピが容量（大さじ、小さじなど）でバターの量を指定している場合は、グラムに変換してから、同量の太白ごま油に置き換えます。

常温にしたバターを使うレシピの場合、太白ごま油を使えば常温になるまで待つ必要なくすぐに使えるので便利。その分、生地と混ぜるのに時間が掛かりますが、生地をこねるのに掛かる総時間はそこまで大きくは変わりません。

バターの代わりに太白ごま油を使ってこねあげたパン生地は、バターで作ったものと比べて見た目の色など変わりません。バターの香ばしい香りがないことに若干の違和感を感じる程度です。

パンにバターの香りが欲しいときは、バターフレーバーを追加して作るのがおすすめです。バターフレーバーはバターの香りを抽出した香料で、数滴たらすとバターの香りただようパンになります。スーパーではほとんど見掛けませんが、インターネットでは購入が可能です。

焼き上がったパンも、やはりバターを使ったものと見た目に違いはありません。味も特に変わらないため、言われなければ分からないでしょう。実際に作ってみて感じた違いを挙げるとすれば、半日置いたパンがバターで作ったものと比べてしっとりふんわりしていたことです。

なお、パンではなくお菓子作りに太白ごま油を使う場合は、その量に注意が必要です。

パンの場合はバターと同量で作ればよいですが、お菓子の場合はその生地の状態に応じて比率を変える必要があります。

太白ごま油は液体状のため、加える水や牛乳などの量に応じて使用量が変わります。またバターを冷たいまま刻んで使うレシピについては、太白ごま油を使うことで風味が変わってしまう可能性があります。

揚げ物をする際の油を太白ごま油にすると、すっきりカラッと揚がるのが特長です。

揚げ物に普通のごま油を使うと、ごまの香りが揚げ物にもしっかり移るため、場合によっては料理本来の香りを消してしまいます。その点、太白ごま油には香りがほとんどないため、揚げ物に使っても料理本来の香りを邪魔することがありません。

実際に筆者が太白ごま油を使って魚の竜田揚げを作ってみたところ、ごま油の香りはほとんどなく、また揚げ物独特の匂いもしないため油酔いしないのがメリットと感じました。カラッと揚がり、とてもおいしくできました。

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太白ごま油はまだ注目され始めてから日が浅く、スーパーの取り扱いは多くて1～2種類というところです。しかしほとんど香りがなく味のクセもなく、またバターの代用品としても使えるとメリットが多いことから、今後さらに注目されていくのではと考えられます。

揚げ油として使うにはそれなりの量が必要となりますが、パンや製菓用に使うなら、ひと瓶あれば比較的長くもちます。まずはバターの代用として使うところから始めてみることをおすすめします。

（まっきー）