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靭帯断裂で離脱のキム・スンギュ、韓国代表と惜別「ソン・フンミンが最後まで車いすを…」【アジア杯】

  • 2024.1.23

かつてヴィッセル神戸や柏レイソルで活躍したGKキム・スンギュ(33、アル・シャバブ)が、負傷によりアジアカップに出場中の韓国代表と名残惜しい別れの挨拶を交わした。

キム・スンギュは1月23日2時5分(日本時間)、カタール・ドーハのハマド国際空港を通じて帰国の途に就いた。

去る18日、キム・スンギュは練習中に右膝の十字靭帯を断裂する重傷を負った。15日のバーレーン代表との第1節では守護神としてゴールマウスを守ったが、20日のヨルダン代表との第2節は観客席から仲間の戦いを見守っていた。

ハマド国際空港に姿を現したキム・スンギュは常に笑顔だった。車いすに乗った状態で出国手続きを終え、松葉杖をついてゲートに入った。一緒にカタール入りしていた実姉、義兄、甥もキム・スンギュの韓国行きの飛行機に同乗した。

キム・スンギュは韓国到着後、直ちに手術を受け、リハビリに努める予定だ。

「スンギュが“優勝できるかも”って…」

惜しさの残る離脱だ。

キム・スンギュにとって、アジアカップは今回が3度目の出場だった。2015年大会は控えで出場機会がなく、パウロ・ベント前監督体制で主力に起用された2019年大会は5試合2失点・クリーンシート3試合と大活躍を見せた。

そして、ユルゲン・クリンスマン監督体制で迎えた今大会でも、確固たる守護神として活躍を期待されていたが、予期せぬアクシデントでチームを去ることになった。

チームメイトたちも悔しい気持ちが強い。

MFイ・ジェソン(31、マインツ)は、「選手としての負傷がどれほど致命的なのかを知っている。だからこそより切なく、悲しい。自分も前回のアジアカップに出場できなかったことが残念だった。今回、スンギュさんも怪我をしてしまって残念だ」とし、「モチベーションを持って、スンギュさんの分まで最善を尽くす」と前を向いた。

キャプテンのFWソン・フンミン(31、トッテナム)は、20日のヨルダン戦で先制点を決めた直後、背番号1番が入ったキム・スンギュのGKユニホームを掲げるセレモニーを披露していた。ソン・フンミンとキム・スンギュは2015年アジアカップから代表のチームメイトだった。

「スンギュさんが怪我をしてとても悲しい。チームの一員として残念な気持ちが大きい」と、ソン・フンミンは率直な心境を吐露していた。

キム・スンギュ
ハマド国際空港で、車いすに乗って搭乗手続きを進めるキム・スンギュ(中央)

韓国サッカー協会(KFA)の関係者は、「選手たちと別れの挨拶をした。ソン・フンミンが車いすを最後まで押して、キム・スンギュを見送った。フンミンにとって、スンギュは精神的な支えだったが…」と残念そうに伝えた。

また、「スンギュは今大会、コンディションが非常に良いと話していた。“優勝できるかもしれない”とも言っていた」と付け加えた。

キム・スンギュ不在の守護神の座はGKチョ・ヒョヌ(32、蔚山HD FC)が埋める。ヨルダン戦ではチョ・ヒョヌがゴールマウスを守った。

また、控えとしてGKソン・ボムグン(26、湘南ベルマーレ)がおり、キム・スンギュ離脱によるトレーニングパートナーとしてU-20韓国代表GKキム・ジュンホン(20、金泉尚武)が追加招集されている。

なお、現在グループE2位の韓国は、来る25日にマレーシア代表との第3節を戦う予定だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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