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「”いつも同じ味だね”って言ってもらいたい」創業56年 先代から続く釜めしへのこだわり

  • 2024.1.23

HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
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新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。
北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。

今回は、飲食店が少なかった頃の江別に開業した、"釜めしの専門店"に注目しました。

創業56年 先代から続く釜めしへのこだわり

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木製のふたを開けるとふわっと漂う、香り。 うっすらと茶色く色づき、香ばしいおこげのあるご飯。 昔ながらの釜でご飯を炊く、釜めしです。

江別にある「釜めしの店 やか多」。 今年で創業56年になる老舗です。

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釜めしの店 やか多
住所:江別市高砂町14-8

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お琴の音色が流れる店内は、カウンターとお座敷、赤が彩る個室のある落ち着いた雰囲気。平日の昼間にも関わらずお客さんでいっぱいです。

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常連客:「釜飯といえばここ」

お店に出している釜飯は全部で9種類。海の幸から山の幸まで、その時一番おいしい旬の食材を使っています。ご飯茶碗の約3杯分もあり、ボリュームは満点!

創業以来のロングセラーは、“かに釜めし”です。

かに釜めし(味噌汁・漬物付き) 2090円
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下のお米が見えないくらいにぎっしりと敷き詰められたカニに、出汁が染みたご飯。一度フタをして蒸らしておくと、パリっとした香ばしいおこげも楽しめます。

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厨房には40個の釜台が並びます。
釜めし作りには、先代から続くいくつものこだわりが…

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厨房責任者 藤田さん:「お米は”ゆめぴりか”と”ほしのゆめ”のブレンド米」
「粘りがあってふっくらした感じで炊きあがる米だと思います」

そこにタケノコとシイタケ、さらにほぐしたズワイカニをたっぷりと乗せていきます。

そしてココに加えるのが…

ココに加えるのが…

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釜飯を炊く専用の出汁。
シイタケと昆布の出汁に“かえし醤油”という秘伝のタレを合わせたものを使っています。
砂糖や醤油などを混ぜ合わせて作っていますが、その割合は門外不出。
店内でも、この“かえし”の作り方を知っているのは、厨房の全責任を担っている支配人と店長のみです。

そして、釜飯を炊くときの火加減にもこだわりが。

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厨房責任者 藤田さん:「昔からの言い伝えである“始めチョロチョロ中パッパ 赤子が泣いてもフタ取るな”」
始めは「ちょろちょろ」と弱火で炊き、米の中心部まで、水を吸わせながら沸騰させます。
そして、沸き出してきたら強火にして一気に炊き上げます。

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泡が引いてきたら、蓋をして蒸らしていきます。
ここから先は蓋を開けるのは厳禁。

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厨房責任者 藤田さん:「基本的にはここから離れない、お客さんに美味しいものを食べてもらう、そのために絶対に守らないといけない事」

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「釜めしの店 やか多」は、1967年に福見章さんと妻のトミヱさんが開業しました。

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2代目社長 千恵子さん:「南幌で料理屋をしている時に失敗して江別に移り、最初は5坪の小さな店からのスタートしました」

創業当時、北海道では釜飯の専門店は珍しかったため、妻・トミヱさんはすぐ人気になると思っていましたが…

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釜めしの“炊き立て”にこだわったがゆえに、30分という待ち時間が発生してしまいます。
お客さんは、長い待ち時間にイライラしがちに…

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トミヱさんが大切にしたかったのは「炊き立ての味」。
そのため注文が入ってから、ひとつひとつ炊いていました。

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そこで、あることを思いつきます。
客のイライラを解消させた方法とは…

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客のイライラを解消させた方法とは…
釜めしの他に、ひっそりと添えられた「おでん」のメニュー。

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作り置きしてあるので、お皿にもるだけですぐに提供できます。
トミヱさん、自慢の味です。

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先代からのこだわりの炊き方を継いで、現在お店を切り盛りしているのは、章さんの孫の千草さん。
3代目社長 千草さん:「自分が店長になって“味が変わった”って言われないように、”いつも同じ味だね”って言ってもらえるように頑張ってます」

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初めて来店した客:「全然待っても価値ある美味しさ、2回目も来たい」

愛されるワケは…

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2代目社長 千恵子さん:「両親が作ったお店だから、私も娘も守っていこうと」

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3代目社長 千草さん:「変わらない味、それがこのお店が守っていくもの。どこの釜飯屋よりも美味しい、変わらないねと言われると、このお店を守れているんだなと思って嬉しいなって思います」

※掲載の内容は番組放送時(2023年12月13日)の情報に基づきます。

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