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「え?どうして来るの?」予定をすぐに忘れてしまう母に翻弄される日々<母の認知症介護日記>

  • 2024.1.22
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アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。どこにいても、すぐに周りの人と打ち解けて、親しげに話している母・あーちゃん。しかし、あとで話していた内容を聞いてみると「さあ?」と、まったくわかっていないことも多々……。最近では、話を合わせるスキルも衰えてきたのか、とんちんかんな返事をすることも増えてきました。

かかりつけの医師に最近のあーちゃんの様子を相談したところ、薬が新しく追加されることになりました。インターネットで調べてみると、どうやら中期以降の認知症に処方される薬のようで、まだ診断を受けてから半年もたっていないのに、想像以上に進行が早くてワフウフさんはショックを受けてしまいます。

新しい薬の効果?あーちゃんに変化が…

今日の通院コーデは、着慣れたカーキのブラウスではなく、シックなワントーンコーデ!

言っていることは同じでも、表情がなんだか明るい!

突然、先日亡くなった自分の妹について話しだしましたが、不仲の原因がたんたんになっていました……。

※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫)

本当の不仲の原因は、あーちゃんの失言によるもの。

まぁ、たんたんには罪がたくさんあるので、ついでに不仲になった原因になっておいてもらうことにします。

通院を終え、腹ごしらえに向かった私たち。そこで、見るものすべてについて聞いてくるあーちゃん。

何もわからないながらも、一応完食してくれました。

食事を終え、一緒に実家のある駅まで行くと言うと、理由を聞かれてしまいました。

銀行に行くのは納得してくれましたが、用件がわからないようです。

お店を出る前にトイレに行きますが、目の前の洗面台にも気付いていない様子……。

帰り道、電車の向かい側からあーちゃんを見ると、話しているのに表情は「無」でした。

そして、最寄り駅に着いて早々に「トイレ」……。

姉は怒りを必死にしずめながら、尿漏れパッドの装着を提案したのでした。

結局、尿漏れパッドを装着するためにまた「トイレ」へ……。

薬を追加してから初めての通院。「毎回ついてきてくれなくても大丈夫なのに」と、言っていることはいつもと変わらないあーちゃんですが、どことなく表情が明るいように感じました。さらに、季節に関係なく着続けていたカーキのブラウスから卒業し、全身を黒で統一したシックなコーデでオシャレまでしています。これは薬の効果なのか……!

そしてこの日は、通院のついでに延び延びになっていた銀行の手続きをすることにしていました。ここ最近のガス代の請求金額から、おそらくもうあーちゃんは食事の支度はできていないと思った私たち姉妹は、ひとまず腹ごしらえをしようとごはん屋さんへ。しかし、メニューの写真を見ても実物のお料理を見ても、あーちゃんは自分が何を食べているのか理解できていないようでした。

なんとか食事を終えて帰路に着きましたが、今度は「トイレに行きたい」の無限ループが始まりました。姉が尿漏れパッドを使うように言ってなんとかループが終わったものの、短時間で何度も行かれると、こちらのペースも乱されてしまいます。とはいえ、トイレの訴えをスルーするわけにもいかないので、困ったものです。

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服装や表情など、新しい薬を追加してからあーちゃんに変化が見られるようになりましたね。これが薬の効果ならうれしいですが、自分が食べているものがわからなかったり、短時間のうちに何度もトイレに行ったりと、気になる行動もまだ続いています。この調子だと、必要な手続きは早めに済ませておくのが安心かもしれませんね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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