『京城クリーチャー』のパク・ソジュンが古代に躍動した『花郎』も見逃せない!

Netflixで配信されている『京城クリーチャー』を見ていても、改めてパク・ソジュンは凄い俳優だと思える。演じる役のスケールを大きく見せる存在感を持っているのだ。世界的に『京城クリーチャー』が人気を博しているのも、やはりパク・ソジュンの俳優力が強烈に貢献している。

そんなパク・ソジュンといえば、過去の主演作の印象度がいまだに鮮烈だ。たとえば、超注目作になった『梨泰院クラス』、ワイルドな感性が発揮された『サム、マイウェイ～恋の一発逆転！～』、ラブコメとして珠玉の面白さを見せた『キム秘書はいったい、なぜ?』など、どのドラマでもパク・ソジュンは主演俳優として味がある名演技を披露していた。

中でも、彼が演じたキャラクターで異質の独自性を持っていたのが、『花郎〈ファラン〉』で演じた主人公のソヌ（本当はムミョンという若者だった）であった。このヒーローはとてもパワフルで、見ている人をワクワクさせるほど興味深い人物だった。

この『花郎〈ファラン〉』は、2016年12月から2017年2月まで韓国で放送された。このドラマは、新羅時代という輝かしい古代で繰り広げられ、そのユニークさが光り輝いていた。

タイトルに冠された「花郎」という言葉は、新羅における青少年たちの力強く華々しい育成組織を指す。貴族の子弟たちが、選ばれしエリートとして英才教育を受けるという歴史に刻まれた存在が「花郎」だったのである。

新しい時代劇のスタイル

しかし、ドラマの中では、パク・ソジュンが扮するソヌは決してエリートではなく、貧しい村の出身者として描かれていた。このような立場からエリート軍団に挑む彼の姿が、『花郎〈ファラン〉』を痛快な時代劇へと押し上げていた。

パク・ソジュンは、このドラマで雑草のようにたくましい人間を演じることにより、彼のエネルギーがまさに全開になった。結局、『花郎〈ファラン〉』はパク・ソジュンの魅力を存分に引き出す作品となり、その後に続く新しい時代劇のスタイルを作り出したのであった。

文＝康 熙奉（カン・ヒボン）