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【箱根】三社参りでパワーチャージ! 東京から日帰りで行ける、絶景開運旅

  • 2024.1.20

東京・新宿から玄関口である箱根湯本まで、特急ロマンスカーで最短75分。関東を代表する温泉地・箱根は、パワースポットとしてもまた知られる。目指すは、箱根山に鎮座する「箱根神社」「箱根元宮(もとつみや)」「九頭龍(くずりゅう)神社」の3社。日本有数の湧出量と泉質の多さを誇る名湯で癒され、三社参りでご利益をいただく旅へ。

【箱根】温泉で身を清め、山そして水の神に祈る。

元箱根港から、芦ノ湖に浮かぶようにして立つ、「箱根神社」の「平和の鳥居」を見る。天気がよければ、富士山との共演も。

芦ノ湖畔と駒ヶ岳山頂を結ぶ三社参りでパワーチャージ。

1社でも十分なご利益を期待できるけれど、せっかくだから3社すべてを巡りたい。それは美しい芦ノ湖と雄大な山々とともにある、箱根の自然を感じる旅でもありました。

早朝の澄んだ空気の中、神聖な力を全身で感じる。
箱根三社参りの始まりは「箱根神社」から。実は、三社の巡り方には明確な決まりがない。そこで今回は、箱根神社九頭龍神社箱根元宮の順番で参拝することにした。できれば、スタートは参拝者の少ない早朝がオススメ。朝日を浴びる「平和の鳥居」で心洗われ、樹齢600年を超える杉並木の参道で背筋を伸ばす。

同社の起源はおよそ2400年前に遡る。聖占仙人(しょうぜんしょうにん)が駒ヶ岳山頂に神仙宮を開き、箱根山の主峰・神山(かみやま)を神体山としてお祀りしたことを機に山岳信仰の霊場に発展。757年、万巻上人(まんがんしょうにん)が御祭神である箱根大神(はこねのおおかみ)のお告げを受け、現在の地に社殿を建立したとされる。

以来、関東を守護する総鎮守として、源頼朝や徳川家康らにより崇敬され繁栄。開運厄除や心願成就などさまざまなご利益の中でも、とくに勝運守護に力を発揮するとか。ヒメシャラの林に抱かれた朱塗り権現造の社殿からは、その積み重ねた歴史が見えてくる。

この社殿横にあるのが、「九頭龍神社 新宮」だ。アクセスしにくい本宮への参拝が難しい人のために、2000年の元日に建立。新宮前には、龍神水と名付けられた御神水が湧き出しており、容器に入れて持ち帰ることもできる。

一方、「九頭龍神社 本宮」へは、複合リゾート施設「箱根園」から遊歩道を歩くこと約20分。箱根九頭龍の森の先、芦ノ湖に突き出す岬近くに小さなお社が現れる。かつて湖に棲んでいた毒龍を、箱根大神から霊力を授かった万巻上人が調伏し、御祭神・九頭龍大神として神社に祀ったことに由来。縁結びの神様として親しまれ、全国から多くの人々が参拝する。

最後に訪れたのは、「箱根園」からロープウェイでアクセスする「箱根神社」の奥宮である「箱根元宮」。標高1356m、360度パノラマが広がる駒ヶ岳の頂上に佇む様子は“天空の社殿”とも。神山を神体山とすることから本殿はなく、あるのは拝殿のみ。白馬に乗って神様が降臨したと伝えられる馬降石(ばこうせき)など、ロマンティックな言い伝えも残る。

こうして足早に巡った三社参りは天候にも恵まれ、パワーチャージも万全。駒ヶ岳の頂上からは、神山はもちろん、遠く北西に富士山を、眼下に芦ノ湖を望む。古来、日本人に畏敬の念を抱かせてきた自然の姿がそこにはあった。

箱根神社

あまたの名将に崇敬された、心願成就が叶う古社。
天平宝字元(757)年、万巻上人により創建。箱根大神(瓊瓊杵尊[ににぎのみこと]、木花咲耶姫命[このはなさくやひめのみこと]、彦火火出見尊[ひこほほでみのみこと])を御祭神とする。開運厄除・心願成就・交通安全などに御神徳あり。毎月1日が月次祭(つきなみさい)。「九頭龍神社」「箱根元宮」のお守りや絵馬も札所で授与する。芦ノ湖に浮かぶ「平和の鳥居」周辺は、2月9日まで立ち入り禁止。箱根町元箱根80‐1 TEL:0460・83・7123 8:15~17:00(札所・御神印の受付時間) 無休

九頭龍神社 新宮

箱根神社との両社参りと龍神水のお水取り。
2000年、「箱根神社」境内に建立された。御祭神は、本宮と同じく九頭龍大神。金運守護・商売繁盛・縁結びの神様として篤く信仰される。拝殿の天井に描かれた龍の絵は必見。芦ノ湖をかたどった水盤には9つの龍の口が施され、その口から流れ出る霊水「龍神水」は持ち帰ることも可能。札所では専用のペットボトルも授与している。箱根町元箱根80‐1 箱根神社境内 8:15~17:00(箱根神社の札所・御神印の受付時間) 無休

九頭龍神社 本宮

芦ノ湖のパワーに満ちた小社で縁結びを願う。
天平宝字元(757)年、万巻上人により創建された。「箱根園」から徒歩約20分。レンタサイクル(1時間¥500)やモーターボート(往復1人¥2,000)も利用できる。箱根九頭龍の森の入り口には「白龍神社」も。毎月13日の月次祭には元箱根桟橋より参拝船(往復¥1,500)が就航。多くの参拝者で賑わう。箱根町元箱根防ケ沢 箱根九頭龍の森内 箱根九頭龍の森/ 9:00~17:00(最終入園16:30) 入園料 大人¥600 無休

箱根元宮

青い空に朱塗りが映える“天空の社殿”に詣でる。
駒ヶ岳山頂に位置する「箱根神社」の奥宮。現在の社殿は1964年に再建され、展望広場などを設けた散策路が整備された。毎月24日が月次祭。神職が滞在している日のみお守りなどの授与を行う(通常は「箱根神社」にて授与)。箱根駒ヶ岳ロープウェー工事に伴う運休のため、2月22日までと2月26日・27日は登拝不可。箱根町元箱根 駒ヶ岳山頂 ロープウェイ/始発9:00(上り)、最終16:50(下り) 往復料金 大人¥1,800 無休

※『anan』2024年1月24日号より。写真・木寺紀雄 文・坂本 愛

(by anan編集部)

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