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<カルダモンコーヒーレシピ>いつものコーヒーがスペシャルな味に!

  • 2024.1.21
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ハーブを心身の健康づくりに役立てることは、古くから伝わる伝統的な自然療法の一つ。カルダモンには、胃液や唾液の分泌を促し、消化を助ける働きがあるので、食事の後に摂るのが効果的。いつもの食後のコーヒーにカルダモンをブレンドしてみませんか? 今回は、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんに、一味違ったスペシャルな味のコーヒーレシピをご紹介いただきます。

カルダモンとはどんなハーブ?

ガラムマサラ、カレーなどのインド料理やチャイに欠かせないカルダモンは、世界で最も古いスパイスの一つといわれています。インド原産で、ショウガ科に属す多年草。草丈は2~3mにもなり、平均気温が20℃を超えるような環境で育つ、熱帯植物です。夏に花が咲き、秋に結実して、その果実を乾燥させたものを、私たちはスパイス(ハーブ)として使います。

カルダモンの実の大きさは3㎝程度で、皮をむくと中は3室に分かれています

実の大きさは3㎝程度で、皮をむくと中は3室に分かれており、黒いタネが入っています。この黒いタネが芳香のもと。青いさやには香りはありませんが、チャイなどでは、この青いさやも一緒にグツグツ煮立てたり、さやごとパウダーにする場合もあります。

カルダモンの効能は?

カルダモンは、スパイシーな中にも甘みを感じ、ショウガに似たスーッとした清涼感もある独特な香りを持つハーブです。この刺激のある香りには、胃を健やかに保つ作用があり、消化促進を促してくれるので、食後に摂るとよいでしょう。特に食べ過ぎた後や、胃もたれしている時にオススメです。

また、タネを1粒口に入れて噛むと、とてもスッキリして、口臭予防効果も期待できます。

食後が効果的! カルダモンのオススメの使い方は…

食後にオススメ! カルダモンのオススメの使い方

ハーブをお茶にして飲む場合、ペパーミントやローズマリー、カモミールなどハーブ同士をブレンドするのが一般的ですが、紅茶や緑茶とブレンドするのもあり! 今回はカルダモンとコーヒーを組み合わせてみましょう。「コーヒーにハーブ!?」って思うかもしれませんが、アラブ諸国ではポピュラーな飲み物なのです。

コーヒーに含まれるポリフェノールには、体内の活性酸素を除去し、その増殖を抑える抗酸化作用があります。活性酸素が体内で増えすぎると、細胞をさびつかせ、シミやシワ・たるみなどの肌トラブルや、さまざまな病気の原因になるといわれているので、ポリフェノールは積極的に摂りたい成分です。そのコーヒーにカルダモンの効能を加えれば、健康にうれしい作用がたくさん期待できますね。

使うのはホール< lang="EN-US">orスパイス? カルダモンコーヒーの作り方

作り方は簡単。まずは、カルダモンをすり潰すところから。

カルダモンは緑の皮に包まれたホール状ものと、パウダー状のものが販売されています。

ホールはスパイスやハーブ専門店などで、パウダーはスパイス類の品揃えが豊富な輸入食材店などで購入できます。手軽さからいえば、パウダーのほうが取り入れやすいかもしれませんが、スパイスは香りが命! ハーブに慣れている方や、より本格的なものを楽しんでみたい方は、ホールで購入し、使う度に皮をむいて使用するのがオススメです。

カルダモンのタネは、結構固めです。そのままでは芳香が弱いので、つぶして使いましょう。

私が愛用しているのが、スパイスやハーブなどを粉砕するための道具”スパイスミル”です。

スパイスやハーブなどを粉砕するための道具”スパイスミル”

カルダモンのタネを置いて、力を入れてすり潰すと、なんともいい香りが漂ってきます。カルダモンの量はコーヒー1杯あたり1ホールが目安ですが、慣れないうちは香りが強烈に感じるかもしれないので、お好みで調整してください。

本格的にドリップする場合は、挽いたコーヒーにすりつぶしたカルダモンを加えて、通常のコーヒーを入れるのと同様に、お湯を注いでください。コーヒーメーカーなどを使用する場合は、できたコーヒーにすり潰したカルダモンを加えて、2分ほど蓋をして蒸らします。

いつものコーヒーにカルダモンをプラスしてみると、スキッとした香りがコーヒーと相性抜群! 一味違ったコーヒーを楽しめるはずです。ぜひ食後にお試しください。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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