渋滞のPAで息子が「おしっこ行きたい！」連れていこうとすると → 誰かに「行くな！！」と止められて！？

年末年始は高速道路も多くの渋滞が発生します。あまりの渋滞で、とんでもないハプニングに巻き込まれることも少なくありません。これは筆者が実際に経験した、今でも信じられない生まれて初めてのトラブルに関するエピソードです。

30キロの大渋滞！

私たち家族は、年末に夫の実家へ帰省することが通例となっていました。夫が仕事納めをしてから早めに出発しても、毎年ものすごい渋滞に巻き込まれ、通常なら3時間ほどで着く距離なのに6～7時間以上かかることも珍しくありませんでした。

その年の帰省も、いつもの渋滞ポイントで30キロに及ぶ大渋滞が発生！巻き込まれた私たち家族は「もうのんびり行こう」と話し、子どもも一緒だったのでパーキングエリアに寄りながら行く予定になっていました。

しかし当然ながら、高速道路だけではなくパーキングエリアへ入る車も渋滞していました。仕方なく渋滞の列に並び、トロトロと走りながらパーキングエリアの中へ。駐車場を探す段階になって、下の息子が「トイレに行きたい！」と言い出しました。

トイレは目の前にあるけど車はまだ停められない……夫が「停めたら連絡するから、トイレに行って来た方が良いよ」と言ってくれたので、私と息子は車から降り、トイレに向かいました。

周囲はパーキングに入ったはいいものの、車が停められない状態の人たちがいっぱいいました。車のわきをすり抜けてトイレに向かっていたところ、窓を開けた車から突然声をかけられたのです。

「すみません！お腹が痛くてトイレに行きたいのに車が停められないから、車に乗っていて欲しいんです！自分はトイレに行きたいんです！」

こんなことを言われたのは生まれて初めてでした。まったく知らない人だし、そんなことを頼まれたこともなかったので、私はとっさに「すみません」と謝って、子どもの手を引っ張ってトイレに行こうとしました。

すると辺りに響き渡るような長いクラクションを鳴らされ、「人でなし！」と怒鳴られたのです。

私はどうしたら良いのかわからず、息子も「トイレ！」と言うので、そのままトイレに向かいました。車の中からずっと罵倒され続けていましたが、どうしたら良いのかわからなかったというのが本音です。

息子のトイレを済ませた後、ようやく車を停められた夫に合流して話をすると「は？なんだそれ？」と言いながら大笑い！

「でも人でなしとか言われる筋合いはないよなぁ」「乗るわけないのにな」と言っていました。

あらゆる可能性を考えると、今でも私はどうすれば良かったのかわかりませんが、きっと切羽詰まった状態だったのは想像できます。それにしてもそこまで言われる筋合いは……やっぱりないですよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：RIE.K