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グルマン温故知新:人形町〈コングスト〉時間帯での使い分けが楽しい下町スパニッシュ

  • 2024.1.19
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グルマン温故知新:人形町〈コングスト〉「真イワシのコカ」

コングスト(人形町)

時間帯での使い分けが楽しい下町スパニッシュ

学生時代から居酒屋好きだったというオーナーシェフの坂田慎吾さん。イタリアンやフレンチの道に進むも、より気軽なバルに魅了されスペイン料理に転身。神楽坂〈エルプルポ〉を皮切りに、銀座〈スリオラ〉、鎌倉〈アンチョア〉と幅広いジャンルで腕に磨きをかけてきた。

人形町〈コングスト〉「真イワシのコカ」
コカは小麦粉、塩、オリーブオイルを合わせた生地を発酵させるスペイン東部発祥のパン。イワシの酢漬けに、イタリアンパセリ、クミン、ニンニク、オリーブオイルで仕上げるモホソースにアンチョビ、燻製バター、ローストした松の実を添えて。料理はすべて8,800円のコースから。
人形町〈コングスト〉「ピキージョ ピーマン」
エビとタラのすり身を詰める〈アンチョア〉に対し、坂田さんは地元・熊本の馬肉を使用。テールとタンをじっくり煮込みほぐしたものを詰め物に。だしを煮詰めたコンソメソースを組み合わせ、おいしさの相乗効果を狙う。
人形町〈コングスト〉「イカスミのフィデウワ」
オーブン焼きにしたパスタをイカスミと一緒に炒め、スープを加えて再びオーブンへ。魚介の旨味が染み込んだパスタパエリアはお好みでアイオリソースを。表面はカリッと、中はしっとり。2つの異なる食感が混在する。

コースで提供する料理はそうした経験が存分に発揮された内容。例えばスターターは、スペイン料理に欠かせないイワシとパンのコカという組み合わせ。「酸っぱさとしょっぱさにバターのコク、ローストした松の実の香ばしさが一体となった料理」と坂田さん。

「バリエーションが無数でアレンジしやすい」ピキージョ・ピーマンは〈アンチョア〉のスペシャリテで、出身地・熊本の馬肉を生かしながらオマージュを捧ぐ。締めのフィデウワも「パプリカパウダーのだし感がいい。感覚としては焼きそばです」と遊び心も。

21時以降は居酒屋的なアラカルトを提供する。伸び代に期待。

グルマン温故知新:人形町〈コングスト〉オーナーシェフの坂田慎吾さん
同業者にも慕われる坂田慎吾さん。現在ワンオペで奮闘中。
グルマン温故知新:人形町〈コングスト〉店内
カウンターの一部は可動式。テーブル風に使うことも可能。

Information

コングスト

住所:東京都中央区日本橋小網町16-19 大都ビル1F
TEL:070-1247-2468
営:18時〜23時LO
休:月曜、不定休

2023年10月7日オープン。コースはアミューズ、前菜盛り合わせ、魚、肉、米料理など8品で構成。21時以降はアラカルトにも対応。事前予約で子供用プレートも用意。締めの米料理は、2人分の場合はフィデウワ、1人分の場合は米のリゾットに。クラフトビールもあり。ビール900円〜、グラスワイン800円〜、ボトルワイン4,500円〜。コース8,800円。カウンター14席。

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