お金が貯まる夫婦はこうしてる！「お財布別々」が失敗しないコツをプロが伝授

「家計管理ってどうすればいい？」「お金ってどうやって増やせる？」etc.読者から寄せられた疑問、不安をもとに、お金に関するアレコレにプロが答えてくれるマネー連載。今回は、最近増えているという夫婦での「お財布別々」の家計管理について解説します！

夫婦で〝お財布別々〟の家計管理がうまくいくポイントを押さえておけば、ストレスなく貯蓄もできるんです!

ファイナンシャルプランナー・高山一恵さん

「共働きの家庭が多い今、アラサー世代は特に夫婦でお財布別々という人が増えています。別々といっても自由裁量ではなく、きちんとお互いの状況を把握できるかが成功のカギ！」

家庭として必要な生活費、固定費、貯蓄を、お互い給与から共通口座へ入れ、残りをおこづかいとして確保する〝ゆるお財布別々〟管理がオススメ。今月は残業が多くおこづかいが増えた、など多少の〝見えない部分〟があり気持ちに余裕が生まれます。

お互い不満や不安がなく生活、貯蓄できる〝ゆるお財布別々〟の方法を知っておいて。

まずは毎月何にいくら使っているのか、家計簿をつけて現状を把握することが大事。その上で、使いすぎている費目はないか、予算をかけるところと節約するところでメリハリをつけるなど、2人で話し合って生活費の予算を立てましょう。

支出と同様貯蓄についても毎月いくら貯めるか決め、先取り貯金できる仕組みを作って。自宅は購入か賃貸か、子どもは何人欲しいか、どんな教育を受けさせたいか、老後はどんな生活がしたいかetc.価値観をすり合わせて計画を立てましょう。

生活費を入れておく口座と貯蓄用の口座を作りましょう。特に貯蓄用の口座はきちんと貯まっているか、お互いが確認できる状態にしておくと◎。

家庭へ入れる金額をいくらにするか話し合いましょう。収入が多いほうが入金額もおこづかいも多くするなど、お互い不満のない配分を決めて。

計画どおり貯まっているか、生活費に無理がないかなど話し合うのも大事。将来、ふたを開けたら貯まってなかった！なんてことにならないように。

それぞれの財布の中で支出や貯蓄を管理する〝完全別々〟管理は、お互いの状況が見えないため危険！夫婦ともにマネーリテラシーが高く、しっかりと管理できる場合に限り、有効です。

教えてくれたのは

（株）Money＆You取締役ファイナンシャルプランナー

高山一恵さん

結婚、出産など多くの転機が訪れる女性にこそお金の知識が必要と、女性目線のマネー事情をわかりやすく発信。豊富な知識をもとに、講演や執筆、マネー相談を行う。顧客にはアラサー女子も多数！「美人百花」本誌にて、「賢く生きるレディのためのマネーサロン」を連載中。

掲載：美人百花2024年2月号「賢く生きるレディのためのマネーサロン」

監修/高山一恵取材・文/鹿志村杏子再構成/美人百花.com編集部