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「彼を支えられるのは私しかいない」母性本能をくすぐられ不倫に走った38歳社長秘書が辿った「哀しすぎる結末」【前編】

  • 2024.1.18

「困っている人がいたら放っておけない」と思うのはごく自然な感情ではないでしょうか。今回は、ある男性を守りたいという気持ちから不倫に陥ってしまった38歳社長秘書のエピソードをご紹介します。

奔放な恋愛ばかり経験するも…精神的に追い詰められた彼が気になって

真帆さん(仮名・38歳)は現在とある既婚男性(匠さん・仮名・35歳)と不倫関係にあると言います。なぜ、真帆さんは不毛な恋に走ってしまったのでしょうか。

「自分で言うのもなんですが、私は昔から男性にモテます。寂しがり屋な性格ということもあり、いつも男性がそばにいなきゃダメな恋愛体質なんです。

ですので、相手が既婚者でも、彼女持ちでもお構いなしで…好きになった人はすべて自分のものにしてきました。さほど結婚願望もないので、気ままに独身生活を送っていると言った感じでしょうか」

これまで思いのままに恋愛をしてきた真帆さん。しかし、社内不倫は今回が初めてだったのだとか。

「小さい同族企業で秘書として働いています。地道に努力を重ねたかいがあり、最近社長秘書に抜擢されて…同じタイミングで社長に就任したのが、先代の娘と結婚し婿として会社を継ぐことになった匠さんでした。そばで見ていると彼は相当なプレッシャーを日々感じている様子。

心配になった私は『無理は禁物ですよ』『何かあったらいつでも相談にのります』と頻繁に彼に声をかけていたのです。その結果二人で会話する機会が増えていって、匠さんが妻と不仲であると知ることに。徐々に私の中で『匠さんを支えられるのは私しかいない』という気持ちが芽生え始めました」

母性本能をくすぐられた真帆さんは、匠さんに猛アプローチ。間もなく二人は不倫関係に陥ったそう。

「私たちは不倫がバレることをとても恐れていました。社長と秘書という間柄なので、事実が知れるとすべてを失うとわかっていたからです。秘書である私が匠さんのスケジュールを調整して『取引先に出向く』と予定しながらもホテルで密会をしたり、『出張』と言いながらも後から私が合流する形で一緒に旅行したりして周りの目を欺くことに。

毎日のように顔を合わせるため、基本的に私から連絡は一切しないことになっていて。匠さんは主にタクシー移動をしていることもあって、私のスマホの番号をカムフラージュのためタクシー会社の名前で登録。不倫関係が周りに気づかれないよう対策を徹底していました」

でも、予期せぬ形で匠さんの妻(美鈴さん・仮名・34歳)に不倫がバレてしまいます。

「ある夜、寂しさが募って私は匠さんのスマホに電話をかけてしまいました。すると妻の美鈴さんが出て『夫がタクシーに忘れ物でもしましたか?』と言うじゃないですか。

彼のスマホに私の番号が『タクシー』と登録してあったからです。続けて『どうしてタクシー会社の方が夫の電話番号を知っているんですか?』と疑問を投げかけられて。まさかの展開に驚いた私は何も言わずそのまま電話を切りました」

この時匠さんはそばにおらず、タクシー会社から急ぎの電話がかかってきたと思った妻がスマホに出たのだとか。

自分のせいで妻に不倫がバレてしまって…その時彼が放った驚愕の言葉とは…?

「まずいことになったと思っていたら、翌日彼に呼び出されました。匠さんは『昨日の電話が原因で妻に不倫がバレた』と語ると『もう君とは別れる』と冷たく言い放ったのです。

すかさず私が『妻とうまくいっていないんでしょ?』と問いただすと『たしかにそうだけど、俺は世間体があるから離婚することはできない』と言われて。匠さんが『私のことよりも周りの目を気にしている』と知り…ここでようやく彼に遊ばれたのだと気がつきました」

不倫相手にいとも簡単に捨てられてしまった真帆さん。突然別れを告げられても、身勝手に不倫に走ったのだからすべて受け入れるしかありません。

©taka/Adobe

文・菜花明芽

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