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台湾BLドラマ『奇蹟』カイ・シュー、タロ・リン、ナット・チェン、ルイス・ジャン インタビュー

  • 2024.1.18
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台湾BLドラマ『奇蹟』カイ・シュー、タロ・リン、ナット・チェン、ルイス・ジャン インタビュー

小説を読んで露出度が高いシーンが多いな、と思いました(カイ)

『We Best Love』シリーズ、『HIStory』シリーズなど、人気BLドラマの脚本家として知られるリン・ペイユーが手掛けた原作小説を実写化した台湾BLドラマ『奇蹟』。プロデュースは大ヒット台湾BLドラマ『Be Loved in House 約・定~I Do』『正負之間~Plus & Minus』のアニタ・ソンが担当し、両作の製作チームが再集結した注目作だ。

2023年12月上旬、『奇蹟』のファンミーティングのため、特別出演を含むキャスト13名が来日。ムビコレでは、本作のメインキャストを務めるカイ・シュー(徐愷)、タロ・リン(林毓桐)、ナット・チェン(陳柏文)、ルイス・ジャン(姜典)の4名にインタビューを行った。

物語では、高校生のバイ・ゾンイー(白宗易)役にタロ・リン、その相手役で闇社会の男ファン・ジョールイ(范哲睿)役にカイ・シュー、闇社会で生きるチェン・イー(陳毅)役にナット・チェン、その相手役で幼なじみのアイ・ディー(艾迪)役にルイス・ジャンが扮している。それぞれに作品の見どころやお互いの印象、「直して欲しいところ」などもざっくばらんに語ってもらった。(※写真は、ファンミーティング出演時のもの)

──人気小説を映像化した本作ですが、出演の話を聞いたときの感想を教えてください。
タロ:僕は出演が決まってから小説を読ませていただきました。表現の幅があると言いますか、露出度が高いシーンが結構多いのが印象的で、どう演じられるかなと思いました。

カイ:僕も小説を読んで露出度の高いシーンが多いというのはちょっと思ったんですけれど、読み進めていくうちにファン役に引き込まれていきました。まだファン役に決まっていなかったのですが、怖いけれど優しさを秘めてる人で、魅力を感じました。

ナット:僕ははじめ、チェン・イーはアイ・ディーとカップルなのか、チェン・ドンヤンとカップルなのかちょっと戸惑ったこともあって、アイ・ディーとの曖昧な関係をどう演じようかと悩みました。実は最初のオーディションの際の役はチェン・イー役ではなかったのですが、小説を読んだときはチェン・イーのキャラクターが一番好きだったので、この役を演じられて嬉しかったです。

ルイス:今まで他のドラマで演じた役は、静かで優しい子の役だったのですが、このアイ・ディーは、すごく感情が荒くて衝動的で熱い性格だったので新鮮でした。チェン・イーを愛してるけど愛されていない、愛してはいけないというような矛盾を抱えていて、それをどう表現したらいいのか、悩みながら演じました。

 

この世界には僕ら2人しかいない、と思って演じました(タロ)

──先程お話にも出てきました露出度の高いベッドシーンに、私は見ていて愛を感じられてとてもキュンとさせられましたが、演じられた感想を教えていただけますか? 
タロ:感情をぶつけてお互いに影響し合いながら、親密度を高めて演じていって……。

カイ:(タロの耳を指さして)見て、赤くなってる(笑)。話しながら思い出したんじゃない?

タロ:うん(笑)。えっと、演じているときはこの世界には僕ら2人しかいない、と思っていました。そのくらい集中して演じました。

カイ:やっぱり露出が多いというのは俳優としてはかなり挑戦的なことでした。タロとも監督ともたくさん話し合って、信頼関係を築いたおかげで演じることができました。

ナット:僕も信頼関係は重要だと思いました。あと、小説のベッドシーンをすべて脚本に入れているわけではなく、見る方が想像できるように工夫されているところもあって、そっちの方がキュンとさせるかもしれないというのが素晴らしいと思いました。

ルイス:僕もお互いの信頼関係が大切だと思うのと同じくらい、自分を信じることも大事だと思いました。いろんな面で初挑戦の部分も多いので、それをどう乗り越えるかというところで心の中での挑戦があったのかなと思っています。

最初は背も高くてなんか怖くて、でも今は気の合う友達です(ルイス)

──お互い初めて会ったときの第一印象と、共演した感想を教えてください。
タロ:初めてカイさんと会った時には、(カイさんの方が)年齢が10歳上で業界も長いこともあって、やっぱり大先輩で尊敬するという印象でした。でも、共演していくうちに、すごく仲良くなって今は一緒にジム行ったりもして兄弟みたいに思っています。

カイ:タロとはこの作品で初めて会ったのですが、彼には“生まれたばかりの仔牛は虎をも恐れぬ”(初生牛犢不畏虎/台湾の諺で「若者はチャレンジ精神が旺盛」という意味)という精神があって、バドミントン選手から芸能界入りして新しい環境で努力して頑張っている部分がとてもよく見えました。先輩たちとの間の壁を乗り越えようとしているのが感じられて、僕も一緒に壁を潰していきました。

ナット:ルイスは初めて会ったときよりも知り合っていくうちに、この人は特別な人なんだな、と感じるようになりました。というのも、彼はわざとらしく距離を詰めるのではなく、自然に仲良くなっていく人だったので。彼を知れば知るほど、すごく特別な人で、いい人だな、と思うようになったのです。さらに、ルイスは電視金鐘奨新人賞を受賞しているけれど(※『愛的奥特萊斯』にて、第57回金鐘奨ミニシリーズ部門の新人賞を受賞)、それを鼻にかけずにいることもすごいと思いました。純粋に彼のことが大好きになりました。

ルイス:(ナットに向かって)ちょっと笑わないで真面目な顔してみて。初めて会ったとき、このぶすっとした顔だったんです。それで背も高いし、なんか怖くて、この人とは話が合わないかもと思いました(笑)。でも、知り合っていくうちに彼はとても繊細で自分と同じようにいろんなことについて真剣に考えてるんだな、というのがわかったし、話が合うということにも気づきました。今はすごく仲がいいし、冗談も言い合うし、真剣な話もできるし、とても気が合う友達です。

無条件に愛してくれる人がいるというのは素晴らしいこと(ナット)

──では、ちょっとここで、この場だから相手に言える「ここだけは直して欲しいこと」はありますか?
タロ:え!? 直して欲しいこと? カイに? うーん、そんなにかっこよくならないでいてって。そんなにイケメンでいないでほしい(笑)。
──また耳が真っ赤になっちゃいましたね(笑)。
カイ:ほんとだ(笑)。タロは寝るのが遅いので、本当に早く寝てね、ということと、最近ちょっと気づいたのですが、わがままなところがあるなと思っています(笑)。そこがかわいいんです。

ルイス:ナットには自分の健康を本当に大事にしてほしいと思います。(ナットに向かって)顔を向こうに向けて。(こちらにナットの顎の傷を見せながら)つまり、こういうところは気をつけて欲しいなって(笑)。ヒゲを剃ったときにできた傷なんですけど。
──もしかして、ちょっとドジなところがあるのですか?
ルイス:そうそう。

ナット:そうかもしれない(笑)
──では、最後にこの作品のどんなところを見てほしいか注目ポイントを教えてください。
タロ:人生には取り返しのつかないことがいっぱいあると思いますが、 特にこのドラマにはそういうポイントがたくさんあります。人生では取り返せないことを全てやり直せるわけではなくて、しっかりと大事にしてほしいので、そういうところを見てほしいです。

カイ:僕も同じように思っています。取り返せないことをただ後悔するのではなくて、前向きに進めることができるというところを見てほしいです。

ナット:チェン・イーの立場から考えると、これだけ無条件に自分を愛してくれる人がいるということは素晴らしいことですし、そういう相手に出会うためには、まず自分が心を開かないといけないと思っています。

ルイス:登場する2つのカップルの表現の仕方が違っていて、「白范(バイファン)CP」は、2人とも前向きで過去なんて気にせずにどんどんいい方向へ向かっていけると信じている部分があります。「陳艾(チェンアイ)CP」は、誠実に自分たちの感情に向き合っていて、自分を信じて相手も信じて、勇敢に相手に自分の気持ちを伝えているところが良いなと思いました。

(text:牧島史佳)

『奇蹟』は、Rakuten TV、ビデオマーケットにて配信中
Blu-ray BOX & DVD-BOX<初回限定版>、2024年2月9日に発売
Blu-ray:16,500円 DVD:13,200円(税込)
発売元:エスピーオー/Rakuten TV/ビデオマーケット
販売元:エスピーオー
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※情報は記事公開時点のものです

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