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<奇妙な話>誰もいないはずなのに「おかえり」と声が。→ 何となく毎回返していたら、数年後──!?

  • 2024.1.17

恐怖体験とはいかないまでも、「いったい何だったんだろう?」というような<不思議体験>をしたことはありますか? 今回は、学生時代の不思議体験の理由が数年後ようやく発覚した、筆者の友人A子に聞いた【ほっこり話】をどうぞ。

画像: ftnews.jp

友人とケンカして1人で通学していたときの話

私が、高校生のときのお話です。

高校まで自転車通学していた私。
1年生の頃は仲の良い友人と一緒に通っていましたが、2年生になってクラスが離れてしまい。

それでも一緒に帰っていましたが、あるとき些細なことからケンカして1人で通学していた期間がありました。

何とか自分に言い聞かせて、学校に通っていた

クラスにもなかなかなじめず、独りぼっちを痛感していた毎日。

それでも、<家族に心配かけたくない><将来のためにも勉強した方がいいかも>と思って、何とか通学できていました。

そんななか、家に早く帰れそうな裏道を見つけたのです。

誰もいないのに聞こえた「お帰りなさい」

そこは、自転車1台が通れる程度。
一方通行にもなっているので、帰り道だけ通るようになりました。

その時、奇妙な出来事が……。

その道を通ると、途中で必ず
「お帰りなさい」
とどこからか声が聞こえるのです。

道は狭く、もちろん周りには誰もいません。

普通なら気味悪がるところかもしれませんが、何だかその声が私にとっては懐かしく聞こえていました。

毎日必死の思いで学校に通うなか
「がんばったね」
と言われている気がして。

何となく毎回
「ただいま」
と返すようにしていました。

数年後発覚した理由に、思わず涙

それから十数日後、友人と仲直り出来た私は、また一緒に通学するように。
あの道は、いつの間にか通らなくなっていました。

それから数年後、母とたまたま近所を散歩することに。

すると、あの声が聞こえた道で母がボソッと昔話をしてくれたのです。

「お母さんがまだ小さいとき、おばあちゃんがよくここまで迎えに来てくれていたの」

「雨の日も雪の日も朝ケンカした日も、必ずここで『お帰りなさい』って迎えてくれたなあ」

祖母は、私が生まれる前に病気で亡くなったと聞いていました。

その話を聞いて、もしかして……と思った私。
高校時代のことを思い出し、話すと母は泣きだして。

「きっと心配して迎えに来てくれていたんだね」と。

今でも、たまにあの道を歩いてみると
「お帰りなさい」
と声が聞こえる気がします。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい

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