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手足は冷たいのに顔はのぼせる…つらい「冷えのぼせ」と「高血圧」を改善できた方法とは【体験談】

  • 2024.1.17
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20代から、私にとって冬はつらい季節でした。手足が冷え、ヒーターやお風呂で温めてもすぐに冷え、肩凝りや頭痛もありました。45歳からは、手足は冷たいのに時々顔がのぼせる「冷えのぼせ」を自覚。健康診断では、高血圧(最高血圧160/最低血圧86)と指摘されました。また、肩凝り、頭痛も悪化したため、漢方内科を受診。約2カ月かけて「冷えのぼせ」をじわりと改善できた体験をお伝えします。

冷えのぼせ改善のため漢方内科を受診

体の不調が気になりネットで調べたところ、手足は冷えているのに、顔や頭が熱いのは、いわゆる「冷えのぼせ」という症状とのことでした。「冷えのぼせ」と思われる症状と高血圧が心配になり、漢方薬を試してみようと思ったのは、ホットフラッシュや不眠などの更年期症状で悩んでいた友人から漢方薬で症状を改善できたという話を聞いたことがきっかけです。

46歳のとき、漢方診療をおこなっている内科を受診しました。受付を済ませ、問診票を記入後、血圧を測りました。しばらく待っていると、名前を呼ばれ診察室へ。先生から体調についていくつか質問がありました。その後、脈、舌、目、心音などの診察の後、ベッドの上に横たわるよう言われ、おなかや足や肩、腰を診察しながら、痛むところや違和感のあるところを尋ねられました。

先生によれば私の場合、血の巡りが悪く、気が上半身にたまりがちになるため、手足が冷えて、血圧が高くなり、肩凝りや頭痛、のぼせが起きるとのことでした。先生の診察が丁寧で私の話をよく聞いてくれたこと、不調の原因がわかったことで、不安が解消され、ホッとした気持ちで帰宅しました。

漢方薬で徐々に冷えが気にならないように

処方されたのは、「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)でした。血の巡りを良くして、肩凝り、頭痛、のぼせなどの症状を和らげる働きがある漢方薬だそうです。

その日の夜から1日3回「桂枝茯苓丸」を食前に服用しました。顆粒状のエキス剤で、シナモンを苦くしたような味でしたが、私は抵抗なく飲めました。飲み始めて数日は変化がなく、「効かないのかな?」と内心思っていましたが、友人も数カ月続けて飲んで改善したと言っていたので、服用を続けました。

効果が出てきたと感じたのは、10日ほどたったころでした。朝、冷たい水で洗い物をした後、いつもなら冷たいままの手がじんわりと内側から温かいのです。そのころから、日に日に手足の冷えが気にならなくなってきました。

私は、寝るときに足が冷えて寝付けないため、布団を電気毛布で温めておき、靴下をはいて寝ていました。漢方薬を飲み始めて3週間ほどたったとき、靴下をはいたまま寝たところ、足が暑くて途中で目が覚めました。翌日からは、素足で布団に入っても足が冷えなくなりました。また冷えが改善されるにつれて、肩凝りや頭痛の回数も減ってきました。

生活習慣の見直しで、のぼせと便秘が改善!

漢方薬服用と同時に生活習慣を見直すことにしました。私が一番のぼせを感じるのは、寒い日の朝、寝室からキッチンに行きエアコンをつけた際、温風が顔に当たるときです。そこでエアコンの風向きを変えて、風量を小さくしました。そのままでは寒いので、マット式のキッチン用ヒーターを使うことに。すると、足の裏だけでなく体全体が温まり、顔がのぼせにくくなりました

また、便秘になるとのぼせがちになるため、食物繊維の多い野菜やきのこ、いも類を多く食べるように。今年の冬は、おやつに焼きいもや干しいも、夕食にバランス良くいろいろな食材を食べ、しょうがや柚子こしょうなどの薬味で体も温まる鍋物を多くしたため、おいしく冷えと便秘が改善できました。

それでも寒い日は便秘になることも。そこで漢方内科を再受診した際に先生に便秘について相談したところ、酸化マグネシウムを処方されました。なるべく自然なお通じを心掛けていましたが、どうしても便秘になるときは服用しました。

漢方薬の服用と新たな生活習慣を約2カ月間続けた結果、手足の冷え、のぼせは少なくなり、血圧も最高血圧130/最低血圧80になりました。

まとめ

漢方薬の服用と生活習慣を見直すことで、「冷えのぼせ」がじわりと改善できました。受診するたびに、先生から「だいぶ良くなったね」と言われます。また、のぼせているときはイライラするので、そっとしておいてほしいと家族に伝えて協力してもらったため、気分が安定しました。

血圧がまだ少し高く、とても寒い日やパソコン作業を長時間おこなったときなどには肩凝りや頭痛がするので、今度、受診する際に先生に相談してみようと考えています。これからも焦らず、頑張り過ぎず、周りの人たちに助けてもらいながら、うまく更年期を過ごしていけたら良いなと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

イラスト/サトウユカ

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著者:とらね子


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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