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愛されキャラに変身! ママ友付き合いを楽にする“自己呈示”の方法4つ

  • 2016.1.29
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【ママからのご相談】

4月から娘が幼稚園に入ります。私も、初めての幼稚園生活に期待と不安でいっぱいです。

先輩ママからは「幼稚園でのママ同士の人間関係は大変だ」と聞いています。

世間でも、ママ友とのトラブルでママ自身が疲れ切ってしまうという話もあります。

当然、娘が楽しく幼稚園に通ってもらえればとは思いますが、私自身も他のママとの人間関係をうまく過ごしていきたいです。

どのように振舞えば良いのか。処世術のようなものを教えてください。

●A. 好意を持ってもらうには……お世辞が有効。謙虚な気持ちも忘れずに。

こんにちは。ママライターのKOUです。

お子さんが新年度から幼稚園に入園されるのですね。おめでとうございます。

誰しも、新生活が始まるのは期待とともに不安も出てくるものです。

私も幼稚園ママですが、ママ同士の人間関係に疲れるときもあります。

あくまでも、幼稚園に通うのは子どもですから、「子どもが楽しく通っていればよし!」 としなければならないのですが……。

送り迎えで毎日、他のママと顔を合わせるとなると、いい加減な対応もできませんよね。

先輩ママからは、「苦手なママがいたとしても、“表面的な付き合い”と割り切って過ごすことを覚えないといけない」と苦言されたこともあります。

早速、ご相談者さんがお子さんとご一緒に幼稚園生活を楽しく過ごすために、心理学を通じて、他人への振る舞い方を探っていきましょう。

●相手の自己イメージをコントロールする“自己呈示”

今回は、対人関係を良好にするための1つの方法として、“自己呈示”をご紹介します。

心理学者のリアリーとコワルスキーによると、私たちは、普段多くの人と関わる中で、相手の言動やその人についての情報 などからその人の印象を形成します。

一方、相手も私たちの言動や情報を得て、私たちに対するイメージを抱きます。

この他人が私たちに形成するイメージを私たちが望むものにしようと試みることが、“自己呈示” です。

例えば、初対面の人に対して、自分が“明るい性格”と思ってもらいたいと望んだとします。

そこで、普段よりも明るくハキハキと話すことによって、自分の望む“明るい人”というイメージを相手に印象付けられれば、明るく振舞うといった自己呈示が成功したと考えられます。

では、この自己呈示には、どのような方法があるでしょうか。

心理学者のジョーンズとピットマンの代表的な分類を通じて、幼稚園ママの会話をもとにみていきましょう。

●自己呈示の方法4つ

●(1)取り入り

【例】BちゃんママがAちゃんママに金曜日、幼稚園のお迎えの後に公園で遊ぼうと誘った。

Aちゃんママ:「うちは、月、金曜日がスイミング。火曜日は英会話、水曜日はお休みで、木曜日が幼児教室。なかなかお友達と遊ぶ時間がなくて、ごめんなさいね」

Bちゃんママ:「いえいえ。Aちゃんは、幼稚園に通いながら習い事も頑張っていて偉いね。ママは送り迎えが大変だと思うけど、愚痴も言わずにすごいわ。尊敬しちゃう。残念だけど、Aちゃんがお休みの日にまた遊びましょう」

相手の好感度をアップさせるには、“取り入り”という方法が最も有効です。

“取り入り”は、事例の会話のように、遊びの誘いを断られても相手の言い訳(意見)に同調しながら、お世辞を言う行為 などを指します。

このほか、相手への親切な行為も、好意を持たせる手段として挙げられます。

ただ、相手に合わせすぎてしまうと、卑屈な人といったネガティブな印象になる可能性もあるので、要注意です。

●(2)自己宣伝

【例】幼稚園の行事などスケジュールを全て記憶しているAちゃんママ。Bちゃんママが「よく覚えているね」と褒めた。

Bちゃんママ:「よく覚えているね。私なんか、メモっておかないと、すぐ忘れちゃうわよ」

Aちゃんママ:「結婚する前、秘書の仕事をしていたおかげで、おおよその予定は覚えるクセが身に付いているのかもしれない。唯一の取り柄かな~(笑)」

Bちゃんママ:「すごいじゃない! そんな謙遜しなくてもいいわ」

相手に能力があると思わせるには、“自己宣伝”を使います。自分の経歴や特技などを主張、説明することで、相手に尊敬の念を抱かせます。

とはいっても、「私はできます。すごいでしょう」とストレートに言ってしまうと、ただの自慢になります 。

事例のように、特技を「唯一の取り柄」と付け加えることで、謙虚な印象を持たせることができるでしょう。

●(3)示範(しはん)

【例】Aちゃんママは、バンドエイドや消毒液などを常に携帯している。Bちゃんが転んで、膝から血が出てきた。

Aちゃんママ:「Bちゃん、大丈夫? お膝から血が出てきちゃったね(バッグから消毒液とバンドエイドを取り出しながら)。少ししみるかもしれないけど、我慢して。はい、バンドエイド貼ったら、おしまい」

Bちゃんママ:「ありがとう~! Aちゃんママ、準備がいいね。感心するわ」

Aちゃんママ:「いえいえ。うちの子、よく転ぶから、バンドエイドとか携帯するようになったの。そんなことより、Bちゃん、泣かなくて偉かったね」

相手に模範になるような行動などをすることを、“示範”と言います。

“示範”を適切なやり方で実行すれば、相手に立派な人という印象を与えることができます 。

やはり、ここでも「私は偉いでしょう」とアピールしすぎることは控えてください 。

事例をみても、Aちゃんママはバンドエイドなどを携帯していたことにうぬぼれず、「うちの子、よく転ぶから……」と謙遜し、すぐさま「Bちゃん、泣かなくて偉かったね」とBちゃんのことに話題を振っています。

とっさのことなので、難しいですが、試してみてください。

●(4)“威嚇(いかく)”と“哀願(あいがん)”

“威嚇”は文字通り、相手を脅したり、怒ったりすることで威圧感を与えるものです。

自分を危険から守るためには有効ですが、ママ同士の関係ではリスクが高い行為 なので、くれぐれも気を付けてください。

一方、“哀願”は、相手に「かわいそう」と同情を誘うための方法です。相手に援助を求める際には適切な行為 かもしれません。

ともすれば、相手に「不運な人」などとネガティブな印象を与える可能性もあるので、あまりオススメはしません。

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以上、自己呈示の方法4つをご紹介しました。

個人的な意見ですが、ママ同士の人間関係は広くなくていいので、なるべく浅く付き合うことが自分を追い詰めないやり方の一つだと思います。

今回の自己呈示を適切な場面で利用しつつ、相手に徐々に近づきながらも一定の距離で交流してはいかがでしょう?

とにかく、お子さんと一緒に幼稚園生活を楽しんでくださいね!

【参考文献】

・『幸福を目指す対人社会心理学』大坊郁夫・編

●ライター/KOU(ママライター)

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