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飛ばしの秘訣!インパクトまでは前傾姿勢をキープすべし【松下奈央流・飛距離アップ術】

  • 2024.1.16

飛距離アップをする上で最大の敵となるのは、チョロやテンプラといった、確実に飛距離が出ないミスです。どちらもクラブフェースの芯を外していますが、元を正せばスイングに欠点があるから。今回はその欠点を修正する方法を松下奈央プロに教えてもらいましょう。

松下奈央プロ

“肩の回転”不足でボールが曲がる?! まっすぐ飛ばして飛距離ロスをなくそう【松下奈央流・飛距離アップ術】

◆チョロ防止!体が起き上がると、ヘッドの位置も高くなり頭を叩いてしまいます

ドライバーショットのミスで、最も悔しい思いをするのがチョロではないでしょうか。その呼び名どおり、ティグラウンドの先をチョロチョロと転がっていくだけで、飛距離が出ていないにも等しいミスです。こうなると飛距離アップどころか、集中力も散漫となり、スコアがまとまらなくなります。

まずはチョロの原因を考えるべきです。なぜチョロが出るのかといえば、クラブフェースの芯よりもかなり下の方でボールの頭をヒットしているからです。このスイングは。一つ間違えると空振りさえあります。原因はインパクトでの体の起き上がりにあります。

ティアップしたボールを打つドライバーショットでは、アドレスの時点ではボールよりもフェースの中心は下にあるはずです。にもかかわらず、インパクトではフェースの芯がボールよりも上に行ってしまうのですから、体がかなり起き上がった状態になっていると考えましょう。

仮にインパクトでの前傾角度がアドレスと大きく変わらなければ、そこまで高い位置にヘッドが戻ることはありません。つまり、上体の前傾角度をインパクトまでキープすることがチョロの防止策になるわけです。

【DRILL】ドリルとしては、体に前傾角度が変わらない形を覚え込ませることです。両腕を胸の前で交差し、上体を前傾します。前傾角度を変えずに体を右に向けたら、正面に戻し、今度は左に回します。アドレス、トップ、インパクト、フィニッシュの形を意識しながら何度もシャドウスイングを行うことで、前傾角度が変わらないときの顔とボールの距離を理解できます。あとはその感覚をキープしながら実際にクラブを振ることで、前傾角度をキープしたスイングが徐々に身につきます。

インパクトで上体が起き上がるとチョロが出やすいので要注意

フェースの下方で当たると、ボールは上がりません

前傾姿勢を崩さないシャドウスイングを何度も行うことで、インパクトでの起き上がりを防げます

◆テンプラ防止! “アゴの下に左肩”が来るまで肩を回してみよう

一方、テンプラの原因はチョロと正反対です。極端なダウンブローでクラブを鋭角に下ろすことにより、フェースの上方にボールが当たってしまいます。場合によってはヘッドの上部でボールを打つこともあるぐらいですが、こうなると力ない高弾道の打球になります。

クラブを鋭角に下ろしがちな人に共通するのは、バックスイングを行う際、手だけでクラブを上げていることです。トップまでクラブを上げたら、そのまま手だけでクラブを下ろしてくるので、極端なダウンブローになります。

テンプラを防ぐには、バックスイングからしっかりと上体を捻転させることです。その流れでクラブを上げるようにすると、手打ちにならず、鋭角にクラブを下ろしてくることもありません。肩の回転が浅い人は、トップの際、アゴの真下に左肩ではなく、左腕があるはずです。しっかりと左肩がアゴの下にくるように心がけることが、結果的にテンプラを防ぎます。

フェース上部にボールが当たると、テンプラになりやすいんです

極端に鋭角にクラブを下ろすと、インパクトではフェースの上部でボールをヒットしてしまいがちです

左肩がアゴの下にくる位置まで肩を大きく回しましょう

◆教えてくれたのは…松下 奈央プロ

まつした・なお/東京都出身。1998年8月29日生まれ。現在フリー。JLPGAティーチングプロフェッショナル資格 A級保持者。ステップアップツアーでも活躍するなか、アマチュアにも指導を行う。メディアも多数登場するなど、活躍の幅を広げている(Instagram @nao_matsushita829)

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/南総カントリークラブ

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