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「なっ…ウソでしょ…」初めて訪れた彼の家で目にした衝撃の光景とは

  • 2024.1.16

夫と付き合い始めたころのお話です。何度目かのデート後、彼の部屋で映画を見ることになりました。玄関前に着くと、彼が「ちょっと汚いけど、気にしないでね」と笑いながらひと言。扉を開けてパッと目に入った玄関や廊下は、少し荷物が多いかなくらいだったものの、廊下の先に広がっていたのは……。

どこを歩けばいいの?

リビングに入ろうとした瞬間、あまりの光景に衝撃を受けました。部屋の端には書籍や書類が積み重なったいくつもの山。雪崩を起こした様子のものも複数あり、床一面が、それらで埋め尽くされていました。そして、空になったお弁当やペットボトルが部屋の端にずらっと一列に並んでいたのです。

彼は慣れた様子で、荷物の間を軽快に移動し、ソファーのほうへ。早くおいでと促されましたが、私は回れ右をして彼の家から飛び出したい衝動に駆られました。

部屋に入ろうとしない私を見て、彼は「ここに足を置いて、次はこっちに足を持って来て」と移動方法をレクチャー。私は心の中で悲鳴をあげながら、言われる通りに足を進めました。

意外にも水回りはきれい

彼と映画を見ながら、ソファーの上から一歩も動けずにいた私。しかし、困ったことにトイレに行きたくなってしまいました。この部屋の状態から考えると、水回りも悲惨だろうとしばらく我慢していたものの、ついに限界に。

彼の家は、住宅街の一角にあるマンションで、近くにコンビニなどもなく、トイレをお借りできそうな場所はありません。諦めた私は、彼の部屋のトイレを借りることに。見たくないものが少しでも視界に入らないよう薄目にして向かいました。

すると……トイレの中は意外ときれい! 洗面所もきれい! 驚きと喜びで、リビングに戻り私が「水回り、きれいにしているね!」と言うと、彼は「不潔なのは嫌いなんだ」と誇らしげ。

「だったらリビングの惨状はどういうこと!?」とツッコみたい気持ちは我慢して、一緒に映画ることにしました。

正直な感想を伝えてみた!

映画を見終えると、私は帰宅することに。帰り際に彼から「また来てね」と言われたため、私は意を決して、部屋に入ったときの正直な感想を伝えてみました。

彼からは……「やっぱりひどい? 紙ゴミだから汚くないと思うんだけど、掃除をしようにもどこから手をつけたらいいかわからないんだ」という答えが返ってきて、私は苦笑い。

私が手伝いを申し出ると少し面倒くさそうにしていましたが、「今後、あの状態の部屋に行くのは気が進まない」と伝えると、彼は一緒にリビングを片付ける約束をしてくれました。

3年近くかかって、片付け終了

大量の書籍や書類は仕事に関わるものが大半だったため、まずは彼自身に分別してもらうことに。2週間ほど経って、彼から「大体片付いた」と連絡がありました。

さっそく彼の部屋を訪ねると、ちゃんと足の踏み場ができていて感動! しかし、本棚から溢れ出した書籍や書類は、4つほどの山になって高く積み上げられていました。彼の中では、「部屋の端に並べる=片付けた」ということになるようでした。いろいろと思うところはありましたが、ひとまずは道ができて、掃除機もかけられるようになり一歩前進。

その後も、山になった書類たちと格闘し、少しずつ分別と整理を進めました。そのうちに私たちは結婚し、私は彼の部屋で暮らすことに。そして、妊娠・出産を経て、子どもが動き始めようになって、慌てて残りを片付け終えました。

初めて彼の部屋に行ったときは衝撃でした。ただ、その後も彼の書籍や書類は仕事の影響で増える一方だったため、自宅を購入するときには、彼の強い希望で、書斎を用意することに。彼は、憧れの書斎を手に入れてウキウキしており、たくさんの書類についても日頃から整理整頓を心がけているようです。時折、端のほうに積み上げられた書類の山を見ることがありますが、今ではあのころの思い出が蘇って笑いがこみ上げてきます。

著者/田畑 菜々
イラスト/マメ美

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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