「そ、その黒ワンピはダメでしょ！？」親戚の葬儀に現れた義妹が → 場違いな格好をしていて──！？

これは私の友人であるS奈さんから聞いた、葬儀の服装マナーにまつわるエピソードです。葬儀場に現れた義妹の、ありえない服装とは一体……？

久々に会った義妹を見て、絶句する親族一同

これは私が以前、旦那と2人で義父の葬儀に参列した時のお話です。

旦那には歳の離れた妹がいましたが、旦那も義両親も長年連絡をとっていませんでした。
そのため私も、義妹とは結婚式の時に1度会ったことがあるだけでした。

そんな義妹が、久しぶりに親族の前に姿を見せたのですが……
なんと、ロングのヒョウ柄コートで葬儀場に現れたのです。

それを見て絶句する親族一同。

我に返った親族の1人が、「葬儀には黒とか暗めの色のコートを羽織るのがマナーでしょ」と咎めると、「どうせ脱ぐんだからいいじゃん」と開き直る始末。

さらに義妹がコートを脱ぐと、出てきたのは胸元が広くあいた、膝上丈の黒いタイトワンピース。

兄である私の旦那が、「黒い服だからってなんでもいいわけじゃないだろ。もっと露出の少ない服装で来いよ」と注意しましたが、「変なとこ見るなよ、キモい」と聞く耳を持ちません。

「本当にこの服装で葬儀に参列するつもりなの？」と、会場に不穏な空気がただよいます。

しかし、そこに救世主が現れたのです。

会場の外に1台のタクシーが停まり、出てきたのは義妹の旦那とその両親でした。

ヒョウ柄コートを持って、場違いなワンピースを着用している義妹を見るなり、3人揃って真っ青な表情に。

義妹の旦那は、こちらの親族一同に向かって深々と頭を下げました。
「本当に申し訳ございません！すぐに着替えさせてきます」

「えっ、なに？」と慌てる義妹をタクシーに押し込み、去っていく義妹一家。

義妹は葬儀が始まる直前に、シンプルな喪服に着替えて戻ってきました。
どうやら旦那や義両親にこっぴどく叱られたようで、別人のようにしおらしくなっていました。

義妹の旦那とその両親が常識のある方で、本当によかったです。

冠婚葬祭に出席する際の、服装のマナーはとても大事です。
ネットで検索すればたくさん出てきますので、事前に確認して、当日恥ずかしい思いをすることのないようにしたいですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：Hinano.N