私の家の近くに良く当たると評判で人気の占い師さんがいました。
過去のことから未来のことまで、本当によく当たるので驚きを通り越して怖いくらいです。
これは、私が体験したその占い師による背筋も凍るような鑑定結果のお話です。
喫茶店から占いの館へ
私の家の近くに小さな喫茶店があり、その店主Bさんは占い師でもありました。
Bさんによる占いはよく当たると評判で、喫茶店はちょっとした話題のスポットでした。
遠方からわざわざやって来るお客さんも多く、いつからか喫茶店より占いの方が有名になり、予約を取るのも難しいほど人気の占いとなっていました。
当たりすぎて怖いくらいの占い
私も進路や恋人のこと、結婚相手や時期、子どもの名前に至るまで、人生の節目には何かと気軽に相談に行っていました。
本当によく当たるので驚きを通り越して怖いくらいでした。
占いはよく当たるし、Bさんは親身になって相談に乗ってくれることもあり、友人にも紹介してあげて通っている友人もたくさんいました。
Bさんの占いは1人40分の時間内なら何を聞いても答えてもらえます。
Bさんにはいわゆる「見える」能力もあるため、聞いたこと以外は答えないのがルールとなっています。
あなたの未来は占えない
ある日、紹介してあげた友人の1人が、職場の先輩女性を誘って占いに行きました。
1人ずつ順番に占ってもらうため、先に占ってもらった先輩を待っていると、10分も経たないうちに、暗い面持ちで部屋から出てきました。
詳しく聞いてみると、占い師Bさんは最初から困ったような態度で顔も合わせず親身な感じもなく、最終的には申し訳ないけれど「あなたの未来は見られない」と料金も取らなかったというではありませんか。
その翌日の出来事です……
一緒に行った友人はちゃんと占ってもらえたし、占ってもらえなかったなんて話は聞いたことがなかったので不思議に思っていました。
その翌日のことです。
先輩女性が不慮の事故に遭い、帰らぬ人となったことを聞いたのは。
占い師Bさんの困った顔が頭をよぎり背筋がゾクゾクしました。
Bさんには見えていた先輩女性の運命、人の未来は誰にも変えることはできないのでしょうか。
その話をきいてからは怖くなって、私も占い師さんの元は一度も訪れていません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kumi.M