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サルボ恭子さんの愛用する台所道具① 〈ストウブ〉の鍋

  • 2024.1.15
「玉ねぎと少量の塩、水で蒸し焼きするだけで驚くほど旨味が出る、優秀な鋳物の鍋です」。豊富なサイズ展開のなかでも「ピコ・ココット ラウンド 20㎝」はメインディッシュから副菜作りまで幅広く使える万能サイズ。

収納スペースも考え、スタッキングできるものを。

正統派フレンチの技を身につけ、現在はフランス料理にとどまらず、様々なジャンルのレシピを発信するサルボ恭子さん。料理教室も開くアトリエに伺うとすっきりとしたキッチンが広がっていた。

「たくさんのゲストに対応するため、器やグラスも多めに用意していますが、スペースが限られているので、スタッキングができたり、入れ子構造のアイテムを中心に置いています」

サルボさんの料理に欠かせない鋳物の鍋〈ストウブ〉もサイズ違いを重ねて収納。

「厚みのある蓋が熱を逃さず、素材の旨味を凝縮する〈ストウブ〉は焼く、煮る、揚げるなどいろいろな調理法が可能。私はフレンチだけでなく中華や和食にも使っています。こういった汎用性の高い鍋が一つあると便利。重いので毎回片付けるよりもコンロの上に出しっぱなしにしておく。あらゆるシーンで使えるので本当の良さがわかってくると思います」

キッチン道具を選ぶときに大事にしていることは、自分の手の延長線で機能してくれるもの、そして、使い勝手がいいものであること。

「それが効率よく、おいしい料理ができる近道。好みにもよりますが、私はシンプルな飽きのこないデザインを選ぶことが多い。業務用のものやロングセラー商品であれば、壊れてしまってもすぐ買い替えることができるのでストレスが少ないです」

キッチンは食材や料理が主役。だから、なるべく道具の色を抑えるのもポイントだという。

「とはいえ、機能性ばかりにとらわれてると厨房っぽくなる。アンティークの塩壺を置いたり、職人さんが作った漆器を取り入れるなどして、自分がホッとできる要素も忘れないようにしています」

サルボ恭子料理家

東京都生まれ。料理家の叔母に師事し、料理の世界へ。渡仏後はグランメゾンで研鑽を積む。帰国してからは料理教室を中心に雑誌やテレビなどで活躍。オリジナルレシピを動画で配信するサロン「レトォア」も人気。

photo : Kohei Yamamoto text : Mariko Uramoto edit : Wakako Miyake

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