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2024年都心の初雪はいつ?初冠雪との違いを簡単解説!

  • 2024.1.13

雪と言えば、冬の風物詩の代表格。毎年冬になると、ニュースなどで「初雪」や「初冠雪 (はつかんせつ)」といった言葉をよく耳にしますよね。この2つの言葉について、実は明確な違いや定義はあまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか。この記事では「初雪」と「初冠雪」の違いや、気象庁による定義づけなどについて解説します。

「初雪」と「初冠雪」の違いは?

「初雪」と「初冠雪」は、言葉の響きやそれに伴うイメージがとてもよく似ています。そのため、意味を混同して理解している人も多いようです。

「初雪」や「初冠雪」といった気象条件に関する正確な定義は、雪やみぞれを観測する際の状況により、気象庁によって定められています。

「初雪」の定義は?

「初雪」は、気象庁により以下のような定義づけがなされています。

・寒候年(前年8月から当年7月まで)に初めて降る雪(みぞれを含む)

「初雪」とは文字通り、その年に初めて降る雪やみぞれのこと。覚えておきたいポイントは、観測期間が暦年(1月1日から12月31日までの1年間)ではなく、寒候年(前年8月から当年7月まで)であることです。

1年の始まりといえば元旦ですが、1月に初めて降った雪が「初雪」とは限らないことを理解しておきましょう。ちなみに初雪に対し、前シーズンの最後の雪のことを「終雪」といいます。

「初冠雪」の定義は?

初冠雪は「はつかんせつ」と読みます。気象庁による「初冠雪」の定義は、以下の通り。

・雪やあられなどが山頂付近に積もり、白く見える「冠雪」が、付近の気象台から初めて見えたとき

雪が山頂に積もって麓から白く見えることを「冠雪」といいます。この「冠雪」が付近の気象台から初めて確認できた時が「初冠雪」です。

ちなみに初冠雪の定義が気象台からの観測に限定されているのは、すべての山に観測者が住んでいるとは限らないからです。そのため、実際に山に雪が降っていたとしても、気象台から確認できない場合には初冠雪の発表はされません。

初雪はいつ頃降る?

初雪と初冠雪の違い

雪月風花という言葉もあるように、真っ白で美しい雪景色は、四季の移ろいのある日本ならではの自然の豊かさの象徴として古くから親しまれています。冬の訪れを人々に知らせる初雪の時期は、その年の気候変動や地域によって異なります。

初雪の平年値

初雪の平年値(西暦年の1の位が1の年から 30 年後の一の位が0で終わる年まで、30 年間 分の気象データについて算出した平均値)は、西日本では12月~1月頃、北日本では10月下旬~11月頃が一般的です。ただ、近年は地球温暖化による大気の温度上昇の影響により、初雪の時期が年々遅くなっているという現状があります。

富士山では7月の雪が初雪となることも!

また同じ日本でも、3776メートルの標高を誇る富士山のような寒冷地の場合は、少々事情が変わってきます。山の天候は気まぐれなもの。富士山では7月や8月でも最低気温が氷点下になることがあるため、暦の上では夏でも、いつ雪が降ってもおかしくありません。

このような事情から、場所によっては7月や8月に降った雪が「初雪」として報告されることもあるのです。

雪の文化を楽しもう

はっきりした四季の移ろいを感じられる日本では、その季節特有の自然現象や風習を楽しむための文化が豊富です。冬であれば、雪だるまや雪合戦、かまくらなど、古くから親しまれている雪の文化がたくさんありますね。

季節の変化を日々意識することで心が豊かになり、毎日の暮らしがより楽しくなります。日本の文化を知り、日本ならではの雪の文化を楽しんでみましょう。

■参照元:

・書籍『違いがズバリ!わかる本 博学こだわり倶楽部編』(青春出版社)

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