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心にしみる…映画『ハリーポッター』史上最高の名言は? スネイプ先生の素晴らしいセリフ10選。ファン必涙のセレクト

  • 2024.6.30
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映画『ハリー・ポッター』シリーズに登場するセブルス・スネイプ。闇の魔法使い・ヴォルデモート卿の手下として働いていたこともある複雑な立場のキャラクターだが、最終的には主人公のハリーや生徒達を守る愛情深い彼が放つ言葉達は素晴らしい名言だ。今回は現地メディアScreen Rantを参考に彼の放った10個の名言を紹介する。

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1「名ばかり有名でも何の役にも立たん」

『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)

映画『ハリー・ポッターの賢者の石』主演のダニエル・ラドクリフ
映画『ハリー・ポッターの賢者の石』の1シーン【Getty Images】

シリーズ第1作目である映画『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)。本作の内容では、スネイプの目的がハリーに酷い仕打ちをすることのように見えた。

本作でのハリーは、自分がホグワーツに馴染めるのか、魔法使いになるために必要なものは何か、ホグワーツが自分にとって相応しい場所なのかを見極める必要があった。

スネイプはそんな重要な時期を過ごすハリーの背中を押し、彼の限界に挑み、ハリーを強くしようと試みる。スネイプは、ハリーが他の生徒達から一目置かれている存在であることを知り、ハリーが地に足を付けて魔法を学ぶ準備を促すため、過度な評価を止める必要を感じたのだ。

この言葉でハリーは、スネイプが選ばれし者と呼ばれることや、自分の親についてなど、自身の生い立ちを全く気にしていないことを知る。スネイプにとって、ハリーはただの生徒であり、他の生徒と同じように扱おうという彼なりの工夫だった。

2「心は書物ではない。好きな時に開いたり暇な時に調べたりするものではない」

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)

ユニバーサル・オーランド・リゾート/ハリー・ポッターエリア【Getty Images】
ユニバーサル・オーランド・リゾート/ハリー・ポッターエリア【Getty Images】

スネイプは度々ハリーを虐めた。教師と生徒という学校の内の関係で、ハリーに厳しく当たることもあった。しかしそれは、ヴォルデモートの力を熟知するスネイプが、ハリーが勉強や学業に真面目に取り組まなければ、いざという時にヴォルデモートに簡単に殺されてしまうという事実を知っていたからだ。

スネイプは、ヴォルデモートとの最終決戦が訪れる際には、ハリーが強い状態でいる必要があることを知っていた。スネイプは、時として、あからさまにハリーの心を傷つけるが、その目的はハリーを強くするためだったのだ。

3「心とはポッター、複雑で重層的なものだ。少なくとも大多数の心とはそういうものだ。」

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)

スネイプを演じたアラン・リックマン【Getty Images】
スネイプを演じたアラン・リックマン【Getty Images】

スネイプとハリーの2人の会話は心の弾むようなやりとりではない。しかし根底に敵意や嫌味のあるスネイプの言葉に対して、それ気にせず、時としてスネイプに反抗するハリーという2人のやりとりは見ていて面白い。

このセリフは、ハリーがスネイプの個人レッスンを受け”閉心術”について学ぶ場面。スネイプは学生時代、ハリーの父親ジェームズに虐められていた。そのため息子のハリーに虐めの仕返しをしているかのように映る部分もある。

ハリーは人間界でマグル(魔法を使えない普通の人)の親戚に育てられ、ホグワーツに入学するまで魔法界のことを何も知らずにいた。しかしスネイプはそんなハリーの魔法に乏しい知性を侮辱するのだ。いくらスネイプが学校とヴォルデモートの間を行き来する二重スパイであっても、かつての同級生の息子であるハリーを侮辱している事実は変わらない。

4「我輩に嘘をつくのではない」

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)

「ハリーポッター スタジオツアー」のセット【Getty Images】
「ハリーポッター スタジオツアー」のセット【Getty Images】

シリーズ第4作目となる映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』。本作では、ハリーと仲間達に次々と悪い出来事が起こる。三大魔法学校対抗試合に出場し、中心人物として活躍していたハッフルパフの好青年セドリックが、復活した最強の闇の魔法使いヴォルデモートに無惨にも殺されてしまう。その後、ダンブルドア校長は闇の勢力との戦争のために準備を整えることになる。

スネイプはハリーが危険に晒され、ヴォルデモートにより殺害される可能性があることを知っている。

三大魔法学校対抗試合の第二の課題では、ハリーは食べると首に鰓(えら)、手足に水掻きができる鰓昆布を食べる。スネイプは試合でハリーが使用した鰓昆布を、自分の薬品庫からハリーが盗んだと考え尋問する。ハリーは盗んでいないことを主張するが、スネイプはハリーが嘘を付いていると主張するのだ。

この件でスネイプは、服用者に自白を強制させることができる自白剤の真実薬・ベリタセラムをハリーの食べ物に混ぜると脅す。

スネイプの厳しい性格が浮き彫りとなる発言であるこのセリフは、スネイプが非常に危険な存在に思えた恐ろしい場面だ。結局、鰓昆布を薬品庫から盗んだ真犯人は闇の魔術に対する防衛術の教師・アラスター・ムーディに姿を変えたバーテミウス・クラウチ・ジュニアだった。

5「闇の魔術は多種多様、千変万化、流動的にして永遠なるものだ」

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)

映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』プレミア 【Getty Images】
映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』プレミア 【Getty Images】

スネイプは『ハリー・ポッター』シリーズ途中までは魔法薬学の教授であった。しかし、魔法薬の先生でありスリザリン寮の寮監であるホラス・スラグホーンが戻ってくる。スラグホーンの帰還により、スネイプはついに夢にまで見ていた『闇の魔術に対する防衛術』の教授の座を手に入れる。

闇の魔術師から身を守ること。それは呪文の知識と同様に重要だ。スネイプがクラス内で放ったこのセリフは、彼が長年心に秘めていたもの。闇の魔術を”永遠なるもの”と呼ぶスネイプ。そこから彼の闇の魔術に対する多大な敬意と恐れが伝わってくる。

6「いかにも」

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)

ユニバーサル・オーランド・リゾート/ハリー・ポッターエリア【Getty Images】
ユニバーサル・オーランド・リゾート/ハリー・ポッターエリア【Getty Images】

スネイプは長年、『闇の魔術に対する防衛術』の教授になりたがっていた。しかし校長のダンブルドアは『闇の魔術に対する防衛術』を教える教師という地位にはあるジンクスがあることを知っている。

それはトム・リドルによって発明された呪文であり『闇の魔術に対する防衛術』の教授は1年以上在職できないというジンクスだ。ダンブルドアはスネイプの身を守るため、彼をその地位から遠ざける必要があった。

しかしこの事実を知ったある人物によりスネイプは嫌味な発言を受ける。そのある人物とは魔法省官僚のドローレス・アンブリッジだ。彼女はダンブルドアの後を継ぎ、学校の校長となりスネイプの査察を行う。その際に『闇の魔術に対する防衛術』の教授という仕事を手に入れることができなかったスネイプに「上手く行かなかったのね」と嘲笑するような発言をする。

その嫌味に対しスネイプを演じる俳優アラン・リックマンの歯に衣着せぬ物言いは、このセリフを名言として確固たるものにした。

7「気付いておらんだろうが人生とは不当なものだ」

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)

マルフォイを演じたトム・フェルトン【Getty Images】
マルフォイを演じたトム・フェルトン【Getty Images】

人生は公平なものではない。スネイプは人生の不平等さをその身をもって実感している人物だ。

ハリーの母親であるリリーはスネイプの学生時代の唯一の友人だった。スネイプはそんなリリーを生涯愛し続けた。しかしその想いも虚しく、ホグワーツに入学するとリリーはグリフィンドール、スネイプはスリザリンと別々の寮に振り分けられた。その後スネイプはハリーの父親・ジェームズとその友人からの虐めを受ける。

ジェームズがリリーと結婚した後のスネイプとリリーの関係についてはあまり説明がない。しかしリリーはスネイプが想いを寄せ続けるなによりも大切な存在であることに変わりはなかった。そんなリリーがヴォルデモートに殺害された後、スネイプは彼女の死から立ち直ることができなかった。

これらの境遇がヴォルデモート卿の手下として働いた彼の過ちを帳消しにする訳では決してない。しかしスネイプが一時的に不当な立場に置かれていたことは確かなことだろう。

8「永遠に」

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ニューヨークプレミア 【Getty Images 】
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』ニューヨークプレミア 【Getty Images】

この一言で、スネイプへの全ての疑惑の答えを知ることができる。

シリーズの大半において、二重スパイである彼の存在は疑わしいものであった。しかし映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』にてスネイプが自分の守護霊は、リリーと同じの雌鹿であることを明かした時、彼を包み込んでいた謎が解ける。

Warner Bros. Wizarding Worldによれば、パトローナス(守護霊)は「幸せや希望の記憶」から生まれる存在であるとのこと。リリーの死後10年以上経っても、スネイプにとってリリーは最も大切な存在であり続けていたのだ。

ダンブルドアはスネイプの守護霊がリリーと同じ雌鹿であることを知り「これほどの年月が、経ってもか?」と尋ねる。スネイプはそれに対して「永遠に」と答えるのだ。ここから彼はリリーへの愛ゆえに、息子のハリーの身を守っていたことがわかる。このシーンは謎多き人物であるスネイプの本心が顕となる名シーンとなった。

9「何なりと」

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ワールドプレミア 【Getty Images】
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』ワールドプレミア 【Getty Images】

学校長のダンブルドアは、闇の帝王であるヴォルデモートに対抗できる力を持つ唯一の魔法使いである。ヴォルデモートがリリーの息子であるハリーを殺害しようとしていることを知ったスネイプ。彼はそんな強い力を持つダンブルドアに”ポッター家”をヴォルデモートかくまうよう懇願する。

ダンブルドアはスネイプに対し「お返しは何か」と尋ねる。スネイプはそれに対し「何なりと」と答えるのだ。

スネイプを虐めていたジェームズ・ポッター。そんなスネイプの最も嫌っていた存在であるジェームズと結婚したリリー。しかしスネイプは変わらずリリーを愛し続け、彼女の家族を危険から守るためなら何でもすると誓うのだ。このシーンはスネイプのリリーへと愛の深さが伝わる『ハリー・ポッター』シリーズ最大のスネイプの英雄的瞬間となった。

10「私を見てくれ。リリーと同じ目だ」

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)

スネイプを演じたアラン・リックマン【Getty Images】
スネイプを演じたアラン・リックマン【Getty Images】

スネイプがその身を完全に闇の存在へ委ねなかった唯一の理由。それは幼なじみリリーへの愛情が彼の中に残っていたからだ。彼が行ってきた厳しい行動の全てはリリーの息子のハリーを守るためであったのだ。スネイプが息を引き取るその瞬間まで、ハリーは彼の善意に気づかなかった。

ゆっくりとハリーの顔を見るスネイプ。ハリーの目がリリーと同じであることを確かめる。ハリーはスネイプの死に際、リリーがスネイプに優しく寄り添った過去と、全く同様にスネイプの側に座るのだ。リリーを想い続けるスネイプが見た最後の光景はリリーと同じ目をしたハリー。スネイプのこの最後の言葉は、シリーズ中最も悲痛なものとなった。

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