大人はスタジャンにビジューパンプスで冒険。加藤かすみが提案する脱・優等生な着こなしテク

「ベーシックな服を普通に着るのは、ちょっと飽きちゃったんです」、取材冒頭から爆弾発言をかましてくれたのは、洗練された大人の王道カジュアルが得意な加藤さん。ベーシックをただのシンプルで終わらせない、遊び心溢れた新しい加藤かすみワールドへようこそ。
 
「私自身も大好きなベーシックカジュアルこそ、シンプルに着るよりテクニックを駆使したい気分です。ポイントは、いつもより少しトゥーマッチに冒険すること。そうすることで、見慣れた定番服が新しい魅力を放つはず！ 脱・優等生なアプローチで、ベーシックを面白くして」

KASUMI's INSPO

今年で10周年を迎えたマックスマーラのアイコン、テディベアコート。シンプルなデニムにジャケットやコートを羽織った洗練カジュアルは加藤さんが永遠に好きなスタイル。

Stadium Bomber Jacketを合わせる
 
R40の女性が着るスタジャンにはファッションを楽しむ大人の何ともいえない余裕を感じると思いませんか？ 加藤さんはスタジャンと並び色褪せないベーシックアイテムであるデニムジャケットをレイヤード。やんちゃが過ぎて見えないのはサラリとオフホワイトで揃えたスラックスとタートルネックニットという上品な名脇役のおかげ。

Bijou Pumpsを合わせる
 
このスタイリングで、見逃せないポイントは足元にも！クリスタルやスパンコールといった輝きも、今季ベーシックをアップデートするに欠かせない要素。同じくトレンドであるポインテッドトゥの女性らしいパンプスに煌めきをちりばめて。

スタジャン¥107,800（セトルマイヤーズ／ロク シンジュク）、タートルネックニット¥20,900（イロット／ザ・ウォール ショールーム）、デニムジャケット¥74,800（マディソンブルー）、パンツ¥69,300（フォルテ フォルテ／コロネット）、シューズ¥260,700（ジミー チュウ）

Profile
KASUMI KATO
洋品店を営んでいた祖母の影響を受け、スタイリストを志す。大人の女性を魅力的に見せるセンスと、シンプルななかに程よいトレンド感を取り入れる巧みなスタイリング力に定評あり。

photograph:MELON[TRON](model), SPOTLIGHT(runway) styling:KASUMI KATO hair & make-up:RIKA SAGAWA model:YOUN-A
otona MUSE 2024年1月号より